■がん民間療法体験14:「民間療法」とコモンズ
また横道の話です。
でもちょっと大切な話なので、できればお付き合いください。
前回の報告を読んで、ある人がこう書いてきてくれました。
表現を少し変えていますが。
(「がん民間療法」について)私は全く反対の印象を受けています。
(中略)民間療法はある意味でお金のある人たちを取り込む方法になっているように、私には見えます。以前佐藤さんが書かれていたようにエビデンスがないことが、幸いしているというか災いしているというか……なにかあれば「好転反応」という都合のよい言葉がありますから、それで様子を見てください……となる。
そして、それぞれの民間療法は意外とお金もかかるし、私のまわりでも実際に講座と物販の抱き合わせでそれなりの金額をとってやっている人もいる。
有機やマクロビもそれに似たところがあるなぁと感じます。○○さんのニンジンとつくと、値段が倍になる。メディアやその道で名前が認知されることで道が開けていく構造は、民間療法の方が場合によっては極端かもしれません。
以上、言われてみればたしかにその通りです。
とりわけ「がん民間療法」にはそうしたものも少なくありません。それは知っていたにもかかわらず、安直に「民間療法」という言葉を使ってしまいました。
メールをくださった方には次のように返信しました。
はい、なぜそうなっているかが私の関心事です。
免疫療法なども、医療界がもっときちんと対応すれば、高額な施術は減るでしょう。
いまの医療は、〇か×かの二元論ですので、そのためいずれも高額化しているような気がします。私がここで言っている民間療法は、改めて生活者の手に取り戻したい養生の知恵です。
この私の思いは、「民間療法」という言葉では伝わりませんね。反省。
先日のサロンのリストで言えば、たとえば「適度な運動と、水分の確保と、体温の保持、十分な睡眠、それに立派な姿勢と呼吸」が基本かもしれません。
またよく言われる「笑うことが最高の健康法」なのかもしれません。湯島にもよく来るラフターヨガのみなさんはみんな元気ですし。
でもこうも考えたいのです。
いまは高額かもしれませんが、もし効果が確認できるのであれば、その療法をみんなのものにできないだろうか、と。さらにはみんなの知恵で、もっと効果を高める方策を見つけられないのだろうか、と。そして、高額のお金など取らなくても、もっと違うやり方があるのではないか、と。
私の報告に、Moriuchiさんが、フェイスブックにこう書いてきてくれています。
水素療法は、工夫すればかなり安くできます。
この機械も、時間と頭を使って、かなり安く調達したものです。
以下は略しますが、できればMoriuchiさんのこのコメントを読んでみてください。
フェイスブックの次の記事へのコメントに出てきます。
https://www.facebook.com/cwsosamu/posts/pfbid0eeT3Htn18mKEugjC6GRvhxg7b27d7EaJiVsfZRuaeuZmiX9GNnR2zhiqXjjRnfm4lhttps://www.facebook.com/cwsosamu/posts/pfbid0eeT3Htn18mKEugjC6GRvhxg7b27d7EaJiVsfZRuaeuZmiX9GNnR2zhiqXjjRnfm4l
もしこうやって、安価に水素発生器をつくれれば、そしてそれをみんなでシェアできる仕組みをつくれれば、水素療法は決して高嶺の花にはなりません。
うまい仕組みをつくれば、限りなくコストは安くできるでしょう。
これは水素療法に限りません。
有機の人参もリンゴもレモンも、金銭市場に出してしまえば、高くなるのは当然です。
でもそういうのとは違った仕組みができれば、状況は変わるかもしれません。
生活のための経済が戻ってくるかもしれない。
先は遠いかもしれませんが、社会を変える一歩が踏み出せるかもしれません。
私がずっと取り組んできている「コモンズの回復」とはそういうことです。
そして、私がいま取り組んでいる「40日の奇跡」プロジェクトも、それを意識しているのです。
私の前立腺がんなどは瑣末な話なのです。
幸いにそれを理解してくださっている友人に恵まれています。
だから何とかして「40日の奇跡」を起こしたいのです。
こんな話も、今度の緊急サロン(10月6日)で話せたらなと思っています。
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