■節子への挽歌5801:病院はやめました
節子
今日は前立腺がんのこれからの治療方針に関して主治医に相談に行こうと思っていました。約束は2週間後なのですが、最近どうも転移や店員先の病院のことが気になりだしたのです。
重粒子線治療を受けられる病院に問い合わせたら、いま申し込んでも来年の3月以降になるというのです。
それでは手遅れになる可能性も高まり心配になってきたのです。
こういう時に、節子がいたら安心ですが、残念ながら位牌の節子は答えてくれない。
今朝の今朝まで行く予定だったのですが、ユカにも相談して、行くのを止めました。
簡単に言えば、「逃げた」のですが、2週間待っても事態はそう変わらないだろうと思うことにしたのです。
人間はいつも自分に都合のいいように考えるものです。
40日プロジェクトに取り組んでいた当初は、そんな思いは全くなかったのですが、最後に近づくころには疲れてきたこともあって、なんだか不安も出てきました。
今は不安を超えて、迷いや諦め(どうでもいいかという気分)が時に顔を出します。
80年以上も生きていると、そして心許せる節子がいないと、生きるのがもういいかという気に、時々なってしまうのです。
特に苦労をかけているユカには申し訳ない気がしますが、なんだかこの頃は、心が平安どころか、揺れに揺れてしまっている。
本当に困ったものです。
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