■湯島サロン「がん民間療法体験に取り組んで」報告
前立腺がんが見つかったのを契機に取り組んでいた「40日奇跡プロジェクト」の報告をさせてもらいました。当日配布したレジメを添付します。
最初に、前立腺がんが発見された経緯と「40日プロジェクト」に取り組むことにした意図を説明させてもらいました。一言で言えば、「奇跡」を起こして、「常識の罠」を打破したかったのです。そのための「実験台」になることです。
主治医との合意に基づいた取り組みであるととともに、私の友人から勧められたメニューだけに取り組みました。すべて友人の勧めだけで、世上喧伝されている「民間療法」や「サプリメント」への取り組みは皆無です。またいわゆる標準医療を否定するのではなく、統合医療的な発想に基づく取り組みであることを改めて説明させてもらいました。
取り組むメニューは日を追うたびに増えてきましたが、最後の1週間に定型化されたスタイルをレジメにまとめています。実に盛りだくさんで、まじめに取り組んだら、毎日が「治療のための生活」になりかねませんが、それでは本末転倒ですので、まあ適当に手を抜きながらの取り組みでした。
目指す目標は、基本的には身体の生命力の向上ですが、併せて事態を楽しみながら、多くの友人たちからの好意を素直に受け取ることでした。それこそが、私が願う「すべての人の幸せが私の幸せにつながる」(宮沢賢治)からです。
ちなみに、毎朝行っている「祈り」の時の思いが、このことです。
今回の取り組みの障害になったこともいくつか話させてもらいました。
思ってもいなかった人からのエールは一番の支えになりましたが、ストレスをもたらすコメントもありました。
あまりにメニューが増えたため、後半は時々、義務感や制約感を持ちました。これも時に小さなストレスになりました。
また「私自身の中に生まれる疑心暗鬼」も大きな障害でした。私も、民間療法でがんがなくなるなどとは盲信していませんし、だからこそ取り組んだのですが、もしかしたら手遅れになって転移してしまったのではないかと時に思うこともありました。とりわけ、骨への転移の痛みを指摘され、手遅れになるぞ、と言われると、不安は高まります。
私は「否定と盲信」から自由でありたいと思っていますが、それはいつも「不安」と裏腹です。その裏腹の不安を、いつもならそれなりに楽しめるのですが、骨の痛みへの不安はあまり楽しくありません。
転移を疑うと、実際に骨の痛みを感じだすのです。そういうことでめげたことも何回かありました。そういう時には、意識が病気を創り出すのだなと痛感しましたが、逆に言えば、意識が病気をなくすこともありうることだと発想を変えました。
ちなみに、他者を病気にすることもそう難しいことではないと実感しました。
まあ、そうしたことを踏まえて、11月8日に改めての検査をした結果、症状は進展なしということになり、当初反対していた主治医から、もう1か月進めてみますかと提案されたのです。
私自身は、大きな改善がなかったら主治医の指示に従って標準医療に着手する予定だったため、驚いてうまく対応できず、結局、主治医の提案を受けてしまいました。
FBでは進行が止まったのはすごいことだという評価が多かったのですが、意外な結果はでませんでした。ですから、私にとっては「40日プロジェクト」は失敗でした。
観察者や研究者にとっては、進行が止まったことはすごいかもしれませんが、当事者にとっては直らなければうれしくありません。進行が止まったということは、相変わらず危険があるということだからです。私の場合、症状は進行が止まったからといって安堵できる状況ではないのです。それは私が一番よく知っています。
そういう当事者の気持ちは、第三者にはなかなかわかってはもらえないでしょう。
最後に、これからの取り組み姿勢と提案を話させてもらいました。
まずこれからですが、とりあえず、これまでの取り組みをいったん、白紙に戻します。ただし、食生活だけはもちろん続けます。これは療法ではなく、日常ですから。
療法は「ヒートマットの上で座禅を組んで水素吸入」を朝晩2回行うことにしました。
そしてその際、がん細胞との対話を試みようと思っています。
私の体内で活躍しだしたがん細胞に「ワルサくん」という名前を付けました。
「わるさ」には肯定的な意味を私は感じていますのでこれはあくまでもがん細胞を信頼しての命名です。人類の歴史を振り返れば、ちょっとした「わるさ」が社会を豊かにしてきていますから。権威や秩序や常識に従うだけでは、社会は豊かになっていきません。
また来年から毎月定期的に「養生サロン(仮称)」を開催することにしました。
これは、心身の健康に関する、気楽な話し合い、学びや相談、そして自らの気持ちを解き放す場にしたいと思っています。楽しく明るいサロンにしたいです。
また案内させてもらいます。
話し合いの紹介は省略させてもらいました。
心配してくださったみなさん、いまのところ今まで通り適当に元気です。
たくさんのエール、ありがとうございました。
40日の報告を総集編にまとめました。もしご関心あればお送りしますので、ご連絡ください。
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