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2023/11/09

■がん民間療法体体験50:40日奇跡プロジェクト終了

みなさんをお騒がせした「40日奇跡プロジェクト」は、あっけない幕切れになってしまいましたが、終了します。
一人でも迷っている人の力になりたいと思っていましたが、私の思いの入れ方不足と不誠実さで、「奇跡」は起こせませんでした。
奇跡を信じていた方たちに、お詫びします。

しかし、このプロジェクトの意図は、少しだけ成功したと思いますので、次のプロジェクトへと進もうと思っています。
その元気は、皆さまからいただきました。
ありがとうございます。

お気づきの方もあると思いますが、「40日奇跡プロジェクト」の意図は、私の前立腺癌の治療などでは全くありません。
それを心配してくださる方も多かったのですが、それはあくまでも個人的なことであって、その治療方法に関しては、あえて公開することもなく、自分で考えればいい話です。

友人のひとりが、「主眼は「民間療法」で、癌は手段でしたね」と書いてきましたが、その通りです。だから「せっかく癌になったのだから」と言っていたのです。
個人的に言えば、癌などにはなりたくなかったですし、治療行動もとりたくありませんでした。癌で妻を見送り、最近も数人の友人の癌治療に関わってきました。友人のセカンドオピニオンにも付き添い、癌医療の実状にも少しは触れています。逆に民間医療の問題も少しは知っています。

この「長い40日」、自らを実験台と位置づけて、さまざまな療法を試みました。
3日で終わったものもあれば、日常的にルーチン化したものもあります。食生活も変わりましたが、たぶん一部は定着するでしょう。
そういう意味では、私の生活は、より健康的になったと言えます。
最近は、どこかおかしいとすぐ「病気かな?」と思い、病院や薬に依存してしまいがちでしたが、その生き方を少し変えられたのです。
心身の不調も含めて、それが私の生活なのだと思うようになってきました。
だったら不調に陥るのはできるだけ少なくしたい。

医療や養生を、医師やサプリメントや薬から私たちの手に取り戻したい。つまり「コモンズ」にしたいと思って始めたのが今回のプロジェクトです。
そのためにも、いわゆる「民間医療」をオープンな場で話し合えるようにすると共に、誰もが気楽に試みられるようになったり、体験知をシェアできるようにしていく場をみんなでつくり出したいと思ったのです。
さらに言えば、自らの不安や迷いも安心して話せる場もつくれないか。

ちなみに、いまNHKで放映しているイタリアのドラマ「DOC」で描かれているように、病気は生活の一部であり、その生活の理解なしには治療はできないはずです。
そういう医療の基本に、日本の医療も向かってほしいのです。
「民間医療」を改めて考えることの意味は、そこにあります。
いまの日本の医療制度は、私には間違った方向に向かっているとしか思えないのです。農業や林業と同じ方向に向かっている。生命や健康が「市場」にされかねない。

また長くなってきました。
困ったものです。
そこで結論のみ。

40日奇跡プロジェクトは失敗しました。
何しろ「奇跡」は起きなかったのですから、失敗です。
でもそこから新しいプロジェクトが生み出せそうです。
それが「養生サロン」です。

来年から湯島で、毎月定期的に「養生サロン」を開催します。
身体の養生だけではなく、心身の養生です。
詳しくは来週1114日の午後24時に湯島で、今回の40日プロジェクトの報告も兼ねて、養生サロンの呼びかけのサロンを開催します。

よかったら来てください。
案内は別途出します。

長い40日間、肯定的にエールを送ってくださった方に心より感謝します。
ありがとうございました。

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