■第27回益田サロン「心と言葉と時間パート4」報告と次回の案内
円錐の上に逆円錐を重ねた新しい「環境-生物モデル」から、改めて「生物と環境」の関係を考えていこうという益田サロンの4回目は、これまでの議論を少し振り返るというかたちになりました。
それに関連して、「環世界」的な見方やアフォーダンスという視点も参加者から出ましたが、話し合いにまでは至りませんでした。
また逆円錐よりも正円錐の方がいいのではないかという声もありました。
それぞれに発想を広げたいと思っている参加者もいますが、今回は議論を進めずに、言葉や考え方の確認が中心になりました。
益田モデルでは、「欲」がキーワードになっていますが、欲の意味も、たとえば円錐形の上下では変わっているように思いますし、そもそも「環境」や「関係」の意味も変わってきているために、それらを整理しないと話し合いが難しくなってきています。
今回は、必ずしも合意ができたわけではないですが、参加者の受け止め方の違いが見えてきたように思います。違いがわかれば話し合いは可能になります。
そこで改めて前回案内させてもらった内容で、「心と言葉と時間 パート5」を開催します。
人間は言葉を生み出すことにより、自らの環境を自らで創り出すことができるようになったという話から、そうした環境は自らが生きやすくなるためのものであり、そのために「公」という、新たな概念を生み出した、というところから出発したいと思います。
言葉が環境をつくりだすとはよく言われることですが、そこで生み出された「環境」は、生物にとって「本来の関係」にあるのか。また、「公」という視点から生物同士のつながりの問題や、そもそも「環境とは何なのか」にまで議論がいくかもしれません
次回は、益田さんと柿嶋さんを軸に、進めてもらおうと思います。おふたりによれば、「言葉と環境」「関心対象と環境」が切り口になりそうです。
〇日時:2023年12月21日(木曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「心と言葉と時間 パート5 言葉と環境」
〇話題提供者:益田昭吾さん(細菌学者/慈恵医大名誉教授)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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