■節子への挽歌5799:自分のことはなかなか決められない
節子
昨日のサロンには珍しい人が来ました。
どうも最近サロンにやってくる「めずらしい人」は、私のがんが気になって、見舞いがてらやってくるようです。
そして元気そうな私を見て、なぜか安心するのです。
言い換えれば、わざわざやってきたのに予想に反して元気なわけで、ある意味、期待に反してしまうわけです。
ですから、まあ2~3か月は大丈夫ですよ、と期待にも応えるようにしています。
でもまあ、そういうことのおかげで、久しぶりの人にも再会できます。
昨日も指摘されましたが、私は人と会っていると元気になってくるのです。
いずれにしろ、2~3か月は生活リズムをそう変えなくても大丈夫でしょう。
少なくとも、年内の入院はないでしょう。
しかし実際に治療に入ると何かと大変のようですし、治療後もまた大変なようで、それを思うといささか気が重くなります。
今日は、病院に行って主治医と治療に関して相談しようと思っていたのですが、どうも行く元気が出ません。
それでぶらぶらと1日を過ごしています。
あまりの手持ち無沙汰に、また民間療法を復活しようかと思ったりしています。
さきほど、梅干と昆布とお味噌で、簡単な飲み物を作り、それを飲んでいます。
水素風呂も再開することにしました。
ちなみに、転移の不安ですが、2週間ほど前から腰のあたりが痛くて、それが気になりだすと次々と骨への転移ではないかと不安になるような症状が出始めてくるのです。
まあそんなことはないのでしょうが、本当に病は気からというのがよくわかります。
「40日プロジェクト」が終了して一度すべてを止めてみたのですがそれから1週間ほどしてから、何か急に転移の不安がおそってきたのです。
その一因は、先延ばししていた標準治療に何を選ぶかを決めないといけないからなのかもしれません。
摘出手術も放射線治療も、重粒子線治療も、すべて一長一短ありますが、リスクもかなり大きい。治療後、いまと同じような生活ができるかどうか、も少し心配です。
甘いもの断ちは、数日前から解禁しています。
まあ以前に比べれば、減っていますが、今日もカステラを買ってきてもらいました。
むかしは、病気にはカステラでしたから、まあカステラならいいだろうという気がしたのですが、安いカステラなので、あまりよくはないでしょう。
改めてまたコーヒーを淹れなおして、甘いカステラを食べながら治療方針を再考しましょうか。
こういう時に、一緒に考える節子がいないのが残念です。節子なら、さっと決めてくれたでしょう。私が節子の治療方針を決められたように。
自分のことはなかなか決められないものです。
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