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2023/12/28

■戦争を受け入れる意識の広がりへの警告

戦争がじわじわと足元に迫ってきているような年でしたが、そうした動き(戦争を受け入れる意識の広がり)にみんな目を覚まそうと呼びかける2つの論考が、湯島のサロン仲間から届きました。
ひとつは雑誌への寄稿論考。もう一つは年明けに出版される書籍です。

論考は本間照光さん(青山学院大学名誉教授)の『核時代、破綻した「核抑止」』で、雑誌「賃金と社会保障」1840号に掲載されています。副題が「戦争放棄こそ核戦争放棄の道」。核時代にあっては、そもそも戦争の意味が変わっているのに、いまだに「核抑止力」を受け入れている風潮に警告を発しています。そしてこう言います。

日本国憲法は、「人類の多年にわたる自由獲得の努力」と「核時代」の現実が生んだ、珠玉の人権宣言書にほかならない。

つづけてこう書いています。

この日本国憲法の柱は、主権在民(国民主権)、戦争放棄(平和主義)、基本的人権の尊重であるが、それらは相互に支え合っている。誰もが人間として生きられ、平和のうちに暮らすことを、憲法が支える。その憲法を主権者たる人びとが支える、「不断の努力」。生きる、いのちを支える、人間らしく生きられる社会をつくる努力。「不断の努力」は、人びと、私たち一人ひとりの「ふだん(普段)の努力」だ。ふだんのいのちとくらしのあり様が、戦争そして核戦争を防ぐ力となる。

そして、改めて日本国憲法9条の「戦争放棄」の意味を考えていこうと呼びかけています。ぜひ多くの人に読んでほしい論考です。
「賃金と社会保障」はアマゾンで購入できます。

もう一つは、川本兼さんの新著『戦争ができる国からの解放』(三一書房)です。来年1月に出版されますが、その前に読ませてもらいました。
本書に関しては、また改めて紹介したいと思いますが、「はじめに」と「あとがき」から2つだけ紹介しておきます。ここに川本さんの危機感と打開策が象徴されていると思います。

まずは「はじめに」の書き出しの文章です。

私は、現在行われているロシアによるウクライナへの侵攻は、これからの日本国民の運命に決定的影響を及ぼすかもしれないと危惧しています。それは、この戦争によって、日本国民の多くが「正義の戦争」を感じてしまいかねないからです。

「あとがき」のタイトルは「「反徴兵法」の制定」となっています。
戦争を起こすのは政府ですが、戦争を続けるのは国民です。誰もが戦いを放棄すれば戦争は持続できないからです。しかし、政府に抗って戦いを拒否するのは難しいのも事実です。だからこそ、反徴兵法制定運動を起こそうというのが川本さんの呼びかけです。

長くなったので、これに関してはまた改めて紹介します。

お正月、もしお時間が許せば、是非この2つの論考を読んでほしいと思います。
川本さんの本がまだ書店に出ていないので残念です。もし読みたい方がいたら、年末年始、湯島に来たら声をかけてください。対応できるかもしれませんので。

 

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