■節子への挽歌5887:伊藤先生は副院長になっていました
節子
うれしいことが起こりました。
いま私が通っている国立がん研究センター東病院は、節子がお世話になったところです。
ですから最初はかなり抵抗があったのですが、行ってみたら逆に何かなつかしさが甦ってきました。どこかに節子がいるような気さえし始めたのです。
以前は待合室に医師の一覧表が掲げられていました。
節子の時にお世話になった伊藤医師はまだいるだろうかと気になって探そうとしたのですが、医師一覧はいまはなく、代わりに寄付者一覧になっていました。
それで特に調べてみなかったのですが、先日、ネットで調べたら節子の手術をしてくれた、伊藤医師は副院長になっていました。なんだかとてもうれしい気がしました。
節子が亡くなってから、私の精神が極めて不安定になってしまっており、伊藤さんが会いに来てくださるというのを辞退したような気がします。
しかし、当時の記憶はかなり不正確ですので、私の記憶違いかもしれません。
いまも東病院にいることを知って、メールしようかと考えたのですが、もう忘れられているでしょうし、もし覚えていても迷惑をかけるだろうなと思い、差し控えていました。でも15日に診察の合間にいろんなところをうろついているうちに、やはりメールしたくなりました。それで、迷いながらもメールを送ってしまいました。
ところがなんとすぐに返信が来たのです。
久しぶりのご連絡、心より感謝申し上げます。
このようなメールを突然いただき、とてもうれしく思います。
佐藤節子さんの事も佐藤修さんの事もよく覚えております。
もちろん手賀沼マラソンで当時応援していただいたことも然りです。
さらに続くメールによれば、いまもなお、手術もやっているようで、昨日はたまたま手術が早く終わってメールが読めたそうです。たしかに節子がお世話になっていたころも、いつお昼を食べるのだろうかと思うほどの激務でした。
早速に節子にも報告しました。
なんだかとてもうれしい気分になりました。
3月から毎日のように病院通いが始まりますが、もしかしたら偶然に出会えるかもしれません。
私はたぶん気づくでしょうが、伊藤医師は私には気づくことはないでしょう。
でもなんだかそんなことも起こりえると思うだけで、病院通いが楽しくなりそうです。
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