■節子への挽歌5893:20代と80代の相談
節子
以前ほどではありませんが、いまもいろんな人が相談に来ます。
今日は20代と80代の人が相談に来ました。
それぞれに全く種類の違った相談です。
一方は自分で開発したものを評価してくれる人がいないうちに、悪意をもった第三者にそれが悪用されそうなので、どう守ったらいいかという相談でした。
私は知的所有権という概念に同意できていないので、あまり乗り気ではなかったのですが、その若者が開発しつつあるもの「価値」は理解できました。
私にはとてもついていけそうもないアイデアですが、なかなか面白い。うまく展開すれば、事業化もできるでしょう。
知的所有権としての防衛に関しては、まあ月並みのアドバイスしかできませんでした。
ところが、帰り際にその若者は、なんと私に謝礼をくれたのです。
思った以上の金額で、いささか面喰いましたが、素直にもらうことにしました。
これが今どきの若者文化なのでしょうか。
つづいて今度は80代の人の相談です。
こちらは広義の人情噺なのですが、当人には深刻な問題です。
相談というよりも、まあ一緒に食事をした程度なのですが、問題の質が全く違うのです。
20代と80代とでは、生きている世界が違うと言うべきでしょうか。
こちらの人からは昼食をごちそうになってしまいました。
私の生き方もだんだん「乞食」、あるいは「布施によって生きる人」になってきました。
もう少し徹底できるといいのですが、まあこれ以上は無理でしょう。
世間から脱落しながらも、やはり縁を切れない生き方しかできないのがいささか残念です。
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