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2024/02/21

■「詩の変革力を心から信じています」

先日、「タリバンが今、世界で一番知的な人たち」というタイトルの投稿をさせてもらいました。それを読んだ友人が、「タリバンについてのご意見を拝見したので、参考に送ります」という添え書きをつけて、わざわざ本を送ってきてくださいました。
この友人は、私が時に道を踏み外しそうだと感ずると、言葉ではなく、本などで私に注意喚起してきてくれるのです。私が、いつも気ままに生きていけるのは、こういう守護神たちに支えられているからなのです。

届いた本は、「詩の檻はない」(デザインエッグ株式会社)です。
昨年1月に、アフガニスタンのタリバン政権が詩を制限する命令を出したことに対して、アフガニスタンの詩人ソマイア・ラミシュさんがSNSで、抗議の詩を書こうと世界中に呼び掛けたのです。2か月ほどで100人を超す詩人たちから詩が届いたそうです。日本人も30人以上いたそうですが、今回、私にこの本を送ってくれた人もその一人です。
そうして集まったなかから50ほどの作品を集めて出版されたのが本書です。
私に本書を送ってきてくれた友人は、「民主主義の死」を書いている岡和田晃さんです。
https://webafghan.jp/siten077/

本書の序文で、ラミシュさんは、「本書はアフガニスタン陥落2周年の日に出版されます。この本の出版は、詩とあらゆる形態の芸術を禁止したテロ運動であるタリバンにアフガニスタンが引き渡された恥辱に対する断固たる抗議です。彼らは少女たちから教育を受ける権利を剥奪し、女性を家の中に閉じ込めたのです」と書いています。
友人が、私の投稿に違和感を持ったことにもつながっているでしょう。

私も、自分の投稿記事も読みなおしてみました。
たしかに、私がタリバンを肯定的に評価しているように読み取れますね。私にはそんな意図はなく、どんな評価も固定させずに、常に吟味しなおす姿勢が必要だといいたかったのですが、友人を心配させてしまったようです。

昨日、湯島でオープンサロンだったのですが、そこでも私の発言が他者を傷つけていると叱られました。思ったことを気楽に話してしまう愚鈍さからは、なかなか抜け出せません。さらに別の人は、この本を読んで佐藤さんの言っていることが少しわかった。この本の方がわかりやすい、と本を貸してくれました。私の話はやはり伝わりにくいようです。投稿記事へのコメントを読んでいて、それはいつも感じてはいるのですが。
もう少しコミュニケーション能力を高めないといけません。
そういえば、なぜか昨日は、この本が面白いと言って、コミュニケーション関係の本まで貸してくれた人もいます。私にはそう言ってきた人のほうが、私よりもコミュニカビリティは弱いと自負していましたが、私の言語力や表現力は、それほどダメなようです。困ったものです。

ところで、私も高校生の頃、詩人になりたいと思っていたことがあります。詩も書いていましたが、20代後半からは、詩は書かずに、詩を生きようと決めました。
こんなことを書いたら、また岡和田さんに冷やかされそうですが、その思いは今も続けているのです。
それを思い出しながら、久しぶりにいくつかの詩を読ませてもらいました。

序文で、ラミシュさんは「詩の変革力を心から信じています」と書いていますが、同感です。
明日から毎朝、この詩集の詩をひとつずつ読んでみようと思います。
きっと何かが変わるでしょう。

 

 

 

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