■節子への挽歌5927:治療9日目
節子
国立がん研究センター東病院での治療も9日目です。
話し相手が何人かできましたが、なかなか友達にはなれません。
それに話せるようになっても、別れも多いのも残念です。
今日は「10時の人」と話せました。
一昨日までは案内画面上だけでしか確認できず、「正体不明の人」でしたが、ようやく一昨日、実物に出会い、話をして、「謎」が解けました。
しかし、今週で治療終了だそうです。
2時間かけてやってくるのだそうです(これは事実)。70代半ば、5年ほど前まではホスピタリティ関係のお仕事で、実に几帳面なお仕事をされていたと思われます。毎年、会社の制度の関係で人間ドックを受けていましたが、あまり病院は好きではなく、自然治癒派です。でもちょっと冷え性なのが悩み。住処は杉並の善福寺あたり、語学も堪能で、ボランティア活動へも関心あり…。とまあこれはすべて私の推測です。何しろまだ2~3分を3回しか話していないので、正確度は極めて低い。
今日すれ違って話はできませんでしたが、挨拶できたのは「とりでさん」。几帳面なエンジニアで、3年前に第3の就職で近くの会社の機械のメンテナンス業務を担当。会社からは頼りにされています。子どもたちはもうみんな独立して、いまは夫婦2人暮らし。いまは勤務時間をずらしてもらい午後からの勤務ですが、朝はさほど強くなく、どちらかというと夜型。
もう一人、まだ話はできていませんが、いつも会うのが「バトミントンKさん」。スポーツジャーナリストですが、ご自身もかなりのアスリートで、スポーツ指導もしています。海外での生活体験もあり、いまも時々、海外に行っています。今年も正月はハワイで過ごしました。それでちょっと日焼けしています。病院には自家用車で来ていますが、病院からは30分ほどの我孫子にお住まい。
と最近、お会いするのはこの3人です。
お名前はわかりませんし、ここに書いたプロフィールはすべて、シャーロックの真似をしての私の推測です。全く頼りない推測ですが。
今日、新たに「かふんさん」と初対面。今までのなかで一番若いです。
それと来週からはさらにたぶん新しい人との出会いがあるでしょう。
「10時の人」とはもう会えなくなるのかと思うとさびしいです。
そういえば、最初に話をした「かめありさん」はその後、会えなくなっています。今ごろ、さらに太って、今度は糖尿病にならなければいいのですが、
最近の私の病院仲間の紹介です。
すべてはわずか数分の話からの私の推測ですが。
全く無意味な情報で、さらにすべて事実とは違う可能性が大です。
確認のために友だちになりたいのですが、娘がやめろという。
娘は私のような迷惑な人に病院で会わずに来ている幸運を喜んでいます。
娘と同行した時には、少し行動を自重しなければいけません。
でもまあ、こういうシャーロックゲームをしているので病院では退屈しないのです。
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