■第3回脱ひきこもりサロン「ひきこもりの精神世界を紐解いてみませんか」報告
脱ひきこもりサロンの3回目です。
いつもと気分を変えて、ちょっとエンタメ型の明るい話し合いのサロンを目指しました。
しかしもちろん実際の問題解決につながる実践的な話を具体的に、というのが目的です。
話題提供者はMTねっとわく代表の土佐さん。実際に苦労した人であればこその、明るい話の展開でした。やはり現実を真摯に乗り越えてきた人は違います。
精神世界から紐解くということで、まずは次元の話から始まりました。
以下、土佐さんの話を流れだけ簡単にまとめるとこんな感じになります(たぶん)。
精神世界は、いわば4次元以上の高次の世界、でも私たちは3次元の物質世界、重力から自由になれない2極の世界に生きている。そのため、どうしても「良い悪いをジャッジ」し、「物質優先の人と比べる習性」から逃れられない。
しかし、最近、西洋占星術を中心に、「地の時代から風に時代へ」と言われだしている。地の時代には“I believe”が大切で、努力や頑張りが求められたが、風の時代は“I know”こそが大切だ。私たちはみんな、自らのなかに、愛と光(豊かさ)を持っている。自分の中に、愛(豊かさ)=自己愛があると気づくことが大切で、そのために、本来の自分に戻ろう。ジャッジや比べ合うことから自由になろう。私たちは身体を持ったまま5次元に生きることができるのだ。
大切なのは「自己愛」。自分を愛する力、自分を幸せにする力、自分を癒す力、自分を許す力、自分を信じる力を大切にしよう。
「自己愛」はエゴとは違う。エゴとは、外側(お金、健康、人間関係)に幸せがあるという思い込みのうえに自我、欲、向上心に繋がっている思考で、物質世界の中で植え付けられたもの。エゴの声は、悩み苦しみを生み出すが、本来の自分の中にある自己愛に気づけば、エゴの声をストップさせられる。
大切なのは、自己愛、右脳を育てること。そのためには、たとえば、自然に触れ、心地よい音楽を聴き、好きな事に集中し、童心にかえる。自己内傾聴につとめ、「いま」を意識することも大切。「いま」を意識するとは、日常の身体の動きを意識すること。いま生きていることにこそ価値がある。
ジャッジせず、マイナスな感情も受け入れ、今までのことをすべて赦す。すべてがOK。
内側が変われば外側が変わる。見えている現実も変わってくる。
目次的にまとめたので、土佐さんが伝えようとした一番大切な「精神世界」のエッセンスが抜けてしまっていると思いますが、ともかくあれやこれやと考えすぎずに、自分の中にある「自己愛」に気づき、すべてを赦していくことで、世界は変わってくると言うのが、土佐さんのメッセージです。
土佐さんは、今回、特にひきこもりの子どもを持つ親の立場の人に聞いてほしかったようです。ひきこもりを解決しようと悩むより、ジャッジする癖を手離して、流れのままに、この一瞬一瞬を一緒に生きていこうよ、というのが、土佐さんが今回、みんなに伝えたかったメッセージのようです。
誰かと比べるのではなく、それぞれの生き方を信じて認め合おう。人生は、その人のものですから。それに人は、どちらかから見るかで違って見えてくる。病や問題行動という視点で見ているのと、本来(ありのまま)の本人に焦点を当てるのとでは、違ってくるのではないか。問題だという思いで見ていると、問題ばかりが見えてくるが、素直に見れば、ありのままのよさが見えてくる。土佐さんはそんな話もしてくれました。
要は、どのくらい互いに信じあえるかどうかなのかもしれません。そして、信ずる行為は、どちらかが先に信じる一歩を踏み出さないといけない。
これは別にひきこもりに限った話ではありません。まさに「ひきこもり問題」には、今の社会を生きるさまざまな問題が象徴的にあぶりだされているのかもしれません。
話し合いでは、「自己愛」とエゴの関係が話題になりました。
自己愛に関しては「自己愛性人格障害」という専門用語もありますし、「我欲」「ジコチュウ」などといわれるように、ともすると否定的なイメージが強いですが、土佐さんの話を聴いて、肯定的な意味合いに気づいた人もいました。
土佐さんの自己愛には、自己肯定とか主体性といった意味合いもあると思いますが、「相手のため」が往々にして「相手のせい」になっていく現実を考えると、とても納得できます。
他にもさまざまな意見が出ました。でも脱ひきこもりサロンでは。基本的に話し合いの内容はオフレコなので、紹介は差し控えます。
次回の予定はまだ立っていませんが、どなたか話題提供や問題提起してくださる人がいたらご連絡ください。
また脱ひきこもりサロンではありませんが、「生きづらさ」をテーマにしたサロンを4月7日に予定しています。
別途また案内させてもらいますが、よかったら参加してください。
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