■前立腺がん治療体験報告25:陽子線治療が終了しました
国立がん研究センター東病院での21日間の陽子線治療が昨日終了しました。
最終日の昨日、またまた装置の故障で、朝と午後の2回、通院する羽目になってしまいましたが。そのため、また患者仲間の工藤さんや技師の本田さんや受付のスタッフに挨拶できませんでした。ちょっと心残りの最後でしたが、技師の三浦さんがこれからのことを話してくれました。
21日は大変でした。ほぼ毎日送迎してくれた娘には感謝ですが、親孝行をさせてやれてよかったです。私のように、親が亡くなってから後悔することはないでしょう。子どもに迷惑をかける親の責任を少し果たせました。まあ娘はこういう私の意見には賛成していませんが。でもそのうち、わかるでしょう。
最後の頃は同じ時間帯に照射を受けることの多かった工藤さんと親しくなり、腰痛の話をしたら股関節強化体操を指南してくれました。それで2人だけの時には、2人で待合室で体操をしていました。
前立腺がんに関してはかなり情報が集まり、さらに理解が深まりました。
近々「前立腺がんアドバイザー」を開業しようと思います。予約制で、依頼客が3人を超えたらスタートです。でもまあ、そんなアドバイスを受けるよりも、過剰反応しないことのほうが大切です。
陽子線治療の副作用は、頻尿と睡眠障害の面に少し出てきました。
最近は1時間おきに目が覚めるばかりか、動かずにはいられないほど精神的におかしくなるのです。本を読もうと思っても頭に全く入ってきません。
不眠で悩む人の話をよく聞きますが、ただ眠れないだけではないのだと言うことが初めてわかりました。ともかくつらい。動かずにはいられない。ただこれが果たして陽子線治療の副作用かどうかはわかりません。
でもせっかくの不眠体験なので、しっかりと体験して、他者の痛みの理解を深めることができるようになろうと思います。正直に言えば、かなりつらいので、薬で治したいところですが。
ちなみに昨日はじめて会った患者の「かわぐちさん」は頻尿になったので医師に頼んで薬をもらったらピタッと治ったそうです。私ももらえばよかったなと思ったのですが、もう最終日で医師には会えないので、薬はもらえません。
まあどちらがよかったかはわかりませんが、しかし、頻尿はそれなりにつらいです。
さてこれからですが、21日の治療終了で何がどう変わったかは国立がん研究センター東病院での治療プログラムには含まれていないのです。
あとはまた最初に前立腺がんの治療を受けた病院、私の場合は、我孫子市の東邦病院ですが、そこで血液検査をしてPSA値で状況を確認するのだそうです。
たぶん数値は下がっているでしょうが、また上昇する可能性はある。
値がまた安全閾値を超えたらどうするのか。
もし白黒つけたかったら「生体」をするしかないようです。
そして「転移」を確認する。
その後は転移部のがん対応になるのでしょうか。
私の場合は、年齢的に、その頃はもう治療の必要もないでしょうが、若い人の場合はどうなるのか。
やはり前立腺がんは、がんマイナス1なのです。
「ゴジさん」こと工藤さんは「がんもどき」と表現していましたが、同感です。
「癌」という言葉に振り回されてはいけません。
今回はとりあえず陽子線治療が終了したことの報告です。
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