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2024/04/25

■第4回脱ひきこもりサロン「ある〈ひきこもりの親〉Sさんの場合」のご案内

脱ひきこもりサロンの4回目のご案内です。

「ひきこもり生活」というと、多くの人は「なんとかしなくてはいけない」と思いがちですが、そうではない考えもあります。むしろ「ひきこもりの安心さ」もありますし、家族それぞれの引きこもり生活を大切にし合っていく生き方もあります。
部外者にはわからない苦労もあるのかもしれませんが、ある意味では、とてもいいなあと思う「ひきこもり生活」もあります。当の本人たちは、その生き方に必ずしも満足してはいないかもしれませんが。

しかし、そもそも満足した生き方をしている人など、あまりいないでしょう。大切なのは、自分(たち)の人生を大事にするということです。
「8050問題」などが話題にされる状況の中では不安に思うこともあるでしょうが、そんな世間の風評や「押しつけ」などから解放されて、〈いまここ〉の自分の生き方を肯定して、みんながそれぞれの人生を送るような社会になってほしいというのが「脱ひきこもりサロン」をはじめた思いです。

さまざまな考え方をする人たちから構成される社会で生きていると「生きづらい」と考えることがあるのは当然です。そんな社会だからこそ、自分なりの生き方を考えることが大切です。生き方はいろいろあっていい。むしろそうであればこそ、社会は安定して楽しくなっていくように思います。もっと〈自分の人生〉を大事にしたい。〈自分の人生〉に「ひきこもる」ことは、決して悪いことではないはずです。

そうした原点に立ち返って、私が「ちょっといい生き方じゃないのか」と勝手に感じている方の「ひきこもり」観を話してもらい、みんなで話し合いたいと思い、脱ひきこもりサロンにも参加してくださっているSさんにお願いしてみました。
Sさんの息子さんの場合、その「生真面目さ」と「繊細さ」「やさしさ」のために、「外界」に出られなかった時期があったそうです。
親であるSさんに不安がないわけではないでしょうが、そうした息子さんの生き方を肯定しながら、親として何ができるかを考え実践してきています。つまり、「問題」を相手のせいにしないで、自分の身に置いているところが私にはとても共感できるのです。

Sさんには迷惑の話でしょうが、そんなSさんに親の立場からの思いの一部を話してもらい、参加者みんなで話し合えたらと思ったのです。
そこでお願いしたのですが、当然ながら断られてしまいました。
そして、Sさんはこう書いてきました。

せっかくお声がけ頂いたのにご期待に添えず申し訳ありません。
でも、お陰で改めてもう一度、「振り返り」ができました。

これを読んで、さらにSさんにお願いしたくなりました。
そうか私たちは、自分の生き方の「振り返り」を自分事にし過ぎているのかもしれない、と思ったのです。自分の生き方を他者の前にさらけだして振り返り、他者の生き方の振り返りに触れることで自らの生き方を振り返る。それこそが、この脱ひきこもりサロンの意味ではないかと思ったのです。

自分の家族の話を人前でするのは誰もいやでしょう。他者の生き方を「評価」しがちな人もいるからです。だからそもそもがこれは非常識なお願いなのです。
でもやはりまた挑戦してみたくなりました。

繰り返しまたお願いしたら、Sさんは自分の思いを話すだけでよければと言って、受けてくれたのです。Sさんの話を聴いて、みんなも自分事を語り合うサロンになればと思います。

ちなみに、第2回目のサロンで、同じような趣旨で、吉田さんにお話をしてもらいましたが、私の不手際で吉田さんには少し不愉快な思いをさせてしまいました。今回はそうならないようにしたいと思っています。

サロンは、他者の生き方を「評価」する場ではなく、ましてや他者に怒りをぶつけたり責めたりする場ではありません。いろいろな生き方に触れて、自分の生き方を問い質す場です。サロンのはじまる前に、そういう話を時々していますが、時に逸脱する人がいます。いろいろな生き方を赦し合い、認め合うことがなければ、自分の世界も広がりません。

自らの生き方を真摯に考えているみなさんの参加をお待ちします。

〇日時:2024年5月18日(土曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「ある〈ひきこもりの親〉Sさんの場合」
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

 

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