■前立腺がん治療体験報告19:治療仲間共通の違和感
陽子線治療も半分を越えました。
報告するのをいささか躊躇したい悲喜劇も起こっていますが、いまのところ順調です。
あんまり情報価値はないですが、いくつかの報告です。
まず治療仲間の交流は少しずつ深まっていて、情報交換も始まっていますが、ほぼ全員に共通する違和感に気づきました。
それは、陽子線治療と自分の病状との関係とつながりを実感できないことです。
いささか考えすぎれば、これは果たして治療なのか、研究なのか、という疑問さえ導き出されかねません。それに改めて癌とは何かの問いも。
私が話したすべての患者はみんないま取り組んでいる治療が終わった後、なんの治療結果報告もないまま、以前かかっていた病院でのホルモン療法をつづけ、結果確認はそこでのPSA値だけということに、不安や違和感を持っています。
「10時の人」は、かなり大きな不満を持っていましたし、昨日会ったそろそろ治療が終わる「とりでさん」も「なんかすっきりしない」と言っていました。
治療の前後に、画像撮影が行われるわけでもなく、もちろん陽子線照射中には癌の様子など誰も見ていないのです。
PSA値だけで結果確認されても不安が残るのは当然ではないかと思います。
こうしたことから、私は、前立腺癌というのははたして実体があるのか、癌もどきなのではないか、とさえ思ってしまいます。
毎回治療費が無料だった謎は簡単に解決しました。
最初に一括で請求されていたのです。しかもそれは、高額医療費制度が事前に適用されたため、私には8000円の請求しかなかったのです。
私は毎回、らくらく決済というスマホ決済をしているため、領収書も診察明細も受け取っていなかったのですが、先日、一括して受け取り、それを見たら、陽子線治療は160万円ほどの請求があり、それがいろんな制度によって、私に直接来た請求は8000円だったのです。
でもこういうことを知らない人も少なくないでしょう。私のまわりには、陽子線治療は経済的に手が出ないと思っている人もいました。むしろ摘出手術よりも経済的負担は少ないのかもしれません。
副作用に関しても書いておきます。
私自身は、いまのところ、夜中にトイレに起きる回数は増えた以外には特に副作用は感じていませんが、最近、やはり治療を受けると疲労するのがわかってきました。
治療を始めてからも、私は生活をまったく変えていません。それなりにサロンをやり他の活動も続けていますが、どうも夕方の疲労感が以前よりも大きい気がしてきました。
時々は帰宅するとがっくりとして、夕食後、なにもやる気が起きずにすぐに寝てしまうこともあります。こんなことは以前はなかったような気がします。
治療3週間を迎えて、少し注意しないといけないと思い出しています。
ちなみにホルモン療法の副作用として、体毛が抜けてしまうと「10時の人」は言っていましたが、私は感じていません。「かめあり」さんは食欲増進で体重が増えたと言っていましたが、私の場合は甘いものが欲しくなってきている気はします。
でもまあ副作用は感じていません。
とまあ、いろんな不安や違和感を持っている治療中は多いのですが、みんな最近は楽しくやっています。
朝、会えば大きな声であいさつし合い、治療が終わると、あのバトミントンKさんも、手をあげてお先にと大きな声を発して、帰っていきます。
10時の人がいるときには、まだ実現できていなかったのですが、今もそれが悔いで、残念でなりません。
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