■前立腺がん治療体験報告20:前立腺がんは「がんマイナス1」
陽子線治療も2/3を終了し、前立腺がんに関しての体験知も含めてかなり実態がわかってきました。
同時にまた、治療疲れも出てきました。昨日、陽子線治療受けた後、技師の高橋さんから、週末はゆっくり休んでくださいと言われました。当然のことですが、陽子線を受ける身体的負担はあるそうです。
そういえば、今週に入ってから、いささか疲労感を覚えるようになっています。治療を受けだしてからも、生活はあまり変えていませんが、夕方にどっと疲労感が出て早々と寝てしまうことがあるようになりました。
無理をしてはいけません。
ところで、前立腺がんに関しては、毎日、陽子線照射をしてくれる技師の本田さん、三浦さん、高橋さんなどから毎回少しずつですが、話を聞いています。また治療を受ける前には待合室で治療仲間と情報交換しています。
そのおかげで、前立腺がんのことがほぼわかったような気がしてきました。
ちなみに私は、ネットや書籍などでの知識はあまりありません。ほとんどが実際に前立腺がんを指摘されて、いま陽子線治療を受けている当事者からの情報です。
ですから間違っている可能性はありますし、偏っているかもしれません。
結論から言えば、前立腺がんは私が知っている胃がんとは全く違うということです。
なにが違うかと言えば、がんの実体が目で確認しにくいということです。
技師のおひとりがとても明確に言ってくれたのですが、陽子線治療のビフォアとアフターの画像確認はほとんどの場合、明確にはできないのだそうです。
たしかに私も主治医にどこが癌ですかと訊きましたが、指示してはくれませんでしたし、治療仲間全員がそうだったようです。そこにみんな「もやもや」を感じているのです。
MRIやCTでは判明ができないので、結局は生体検査をやって確認しなければいけない。となれば、MRIやCTなどではなく、最初から生体検査をやればいいのですが。
ちなみに、生体検査ですが、これはなんでもなかったという人と2度とやりたくないほど痛かったという2つに分かれます。私の場合は1日入院で全身麻酔でしたが、部分麻酔で日帰りだったが痛くもつらくもなかったという人もいます。これは医師によって大きく違うようですが、全身麻酔をお薦めします。
ところで視覚的に確認できないのであれば、どう対処するかですが、結局、PSA値で状況を確認していくしかないようです。
つまり前立腺がんには完治という概念がない、つまりはがんという実態がないということです。そこから多部所への転移、特に骨に転移しやすいと言われますが、「転移」というよりも、「発症」という方が適切なような気がします。
つまり、前立腺がんは、まだがんとしては成り立っていないけれども、他部所でのがんの発症を誘発させる力を持っているということです。ちなみに、がん治療によって身体に負担をかけていくこともまた、がんの発症を促進するわけです。
というわけで、私は前立腺がんをいまのゴジラ映画に倣って、「がんマイナス1」と呼ぶことにしました。
長くなってしまいました。続きはまた明日にでも。
今日も休めずに、湯島でサロンなのです。
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