■杉並の奇跡から静岡の奇跡へ
2年前に起こった「杉並の奇跡」(無所属新人の岸本聡子さんが区長に当選)で、私は日本の政治への希望を取り戻しました。
いささか諦めていた地殻変動は、深いところでやはりしっかりと進んでいたと思えたのです。
期待してから40年近く過ぎてしまいましたが、地殻変動にとって40年などというのは短い時間です。
ところで、今度、また無謀な試みに挑戦する人が現れました。
数年前から「請願権」に取り組んでいて、最近、「請願権を実現する会」を立ち上げたはまなかさとみ(濵中都己)さんが、失言問題で辞職した静岡県知事の選挙に立候補することにしたのです。
濵中さんは、湯島のサロン仲間で、これまでも何回か湯島でもサロンをやっています。
自宅を売却して供託金を用意するとの決断は、あまりに急だったこともあり(県知事選挙も急な展開でしたが)、私はその思いを止めさせたいと思っていました。しかし、先日お会いして、その決意の固さと思いの深さに共感しました。
杉並がそうであったように、変化は突然、降ってわくのでしょう。熟考していては変化は起きません。
濵中(はまなか)さんに荷担することにしました。
と言っても大切なのは濵中(はまなか)さんの目的です。
濵中(はまなか)さんは、請願権活動などを通して取り組んでいる政治観を実現したいのです。それは生活者の視点にたっての政治です。それも実際に生活者の声が動かす政治です。とりわけ無視されがちな、いわゆる社会的弱者の声を大切にしなければいけません。
それは私がずっと考えてきた「コモンズの回復」にも通じます。コモンズの政治と言ってもいいでしょう。となれば、ますます応援しなければなりません。思いは行動につなげなければ「嘘つき」になりますから。
濵中(はまなか)さんは、静岡県知事選挙への立候補を通して、「令和の世直し・ええじゃないか運動」を引き起こしたいと考えているようです。
政治を動かすのは、生活者のエネルギーです。
私に何ができるかを考えなければいけません。
まずはみなさんに、濵中(はまなか)さんの決意を知ってもらおうと思い、長々と書いてしまいました。応援してくれる人、ぜひご連絡ください。
投票日まで23日しかありませんが、できることは必ずあるはずです。
世界を変えるのは、いつもはじめは一人からです。
みんなが信ずれば奇跡は起こります。
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