■節子への挽歌5974:不思議な2時間
節子
昨日、会社時代の2人の後輩が湯島に来てくれました。
私よりも10歳、若いのですが、ふたりとも大病のため、そう簡単には出てこられないのです。
まあ、私も高齢に加えて、最近の状況では、先行きはいささか危うい。
それで会いに来てくれたのです。
感謝しなければいけません。
私は、過去の話は好きではないのですが、今回はいろいろなことを思い出して、むしろ懐かしい時間でした。過去の話を懐かしいなどと思うようになっては、いささか心配な気もしますが、お互い心を赦した仲間なので、ある意味での安心感があるのでしょう。それにこの2人とはお互い遠慮なく話せます。
昨日は話題には出ませんでしたが、会社を辞めて湯島を開いたときに、この2人は部屋には音楽が必要だと言って、ミニコンポを持ってきてくれました。
ところがそれが私のイメージには合わないスタイルだったので、勝手に持ってきてもらっては困るなどといったものですから、その一人渕野さんは、じゃあ持って帰ると怒りだしたのですそれで私も反省し、感謝しながら受け取ることにしました。
まああの頃は、いま以上にわがままだったのでしょう。
そういう無礼な行為は、たぶんたくさんあったのです。
もっとも今でも、そう変わっていないようで、サロン参加者からは時々非難されています。困ったものですが。
しかし、私がいた会社は、ともかくいい会社でした。
そんなわがままな私を認めてくれていたのですから。
病める年寄りの2時間は、なんだか楽しくもあり哀しくもあり、さびしくもあり快いものでもあり、不思議な2時間でした。
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