■節子への挽歌5975:「人の気配」
節子
昨日の湯島のサロンは15人ほどの人が来ました。
テーマは「人生のピンチ生き延び脱出法」です。
話し手は杉原さんですが、彼のサロンにはいつもよく人が集まります。
そこにも大きな意味がありそうです。
それにしても、参加者の話を聞いていると、みんなそれぞれにピンチに出合っているのですが、どうもそこから抜け出せないでいる。だからまあたくさんの人が集まったのでしょう。
はじめて湯島のサロンに参加した人も数名いましたが、その一人はこれから毎回期待と言っていました。彼女の感想の一つに、ここには「人の気配」があると言うのです。
自殺を考えた人もいます。
でも自分が自殺したら両親も自殺しかねないと思って、自殺はできなかったという。
ここにも「人の気配」がある。
サロンの報告はまた時評編に書きますが、実にいろんなことを考えさせられるサロンでした。
そして改めて、世間から「人の気配」が消えているのだと言う気がしてきました。
さらにその一方で、中高年の男性たちには、そもそも人の気配がないのではないかという気もしました。
まあ昨日はいろいろ考えさせられた。
実に多様なピンチ体験を持っている人が集まったおかげでしょう。
参加者全員がそれぞれの脱臭策を話したのですが、杉原さんが佐藤さんは最後にお願いしますと言われました。
私のピンチ脱出策は2つです。
「思いをすべて誰か(あまりアドバイスしそうでない人)に放す(話す)」
「ピンチを楽しむ(ピンチを相対化する)」
それで私は、節子を失って、生きるエネルギーを失ったピンチから抜け出てきました。
長い、実に長い時間も必要でしたが。
そして今は、いろんなところ、たとえば湯島にも、「節子の気配」を感じられるようになっています。
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