■第1回あすあびサロン報告
我孫子の明日を話し合う“あすあびサロン”が始まりました。
会場があふれるばかりの参加者が来たら困るなと思っていましたが、そんな心配は全く無用で、目標にしていた20人にも満たない14人の参加者でした。
じっくりと話し合うにはちょうどいい人数ですが、もうちょっとにぎやかなスタートにしたいと思っていたので、ちょっと残念でした。
でもサロンをやったおかげで、これからの展開へのヒントがたくさん得られました。
今回は、ゲストに市議会議員の坂巻さんをお呼びしました。
最初なので誰をゲストにお呼びしようかとだいぶ悩んだのですが(それでイメージが決まりかねませんので)、あすあびサロンの主旨から言って、やはり私たち住民が選挙で我孫子の未来を託した市議会議員からはじめようと思い、前回の選挙で一番得票数が多かった坂巻さんにお願いすることにしました。
話し合いに入る前に、坂巻さんには30分「明日の我孫子をどんなまちにしたいか」をテーマに、我孫子の好きなところ、我孫子をどういうまちにしていきたいと考えているか、そのために取り組むべき課題/取り組んでいる課題は何か、などを、あまり議員を意識せずに、個人的な思いとして話してほしいとお願いしました。
坂巻さんは、手賀沼を活かしていきたいというところに焦点を当てて話してくれました。坂巻さんは、河川と湖沼とは全く違い、手賀沼という湖沼を真ん中に抱え込んだ我孫子の良さを活かしたまちづくりが大切だと考えているようです。そして、ご自分も関わっている手賀沼トラストの話や以前に議会でも提案したというラムサール条約の登録、さらにはそこから農と食の話へと話題を広げてくれました。
それを踏まえて話し合いが始まりました。
最初に、いまはもう16代目になるという長く我孫子に住んでいる人が、子どもの頃は手賀沼で泳げた話などもしてくれ、大切なのは我孫子で私たちはどんな暮らし方をしたいと思っているのか、ではないかと話してくれました。
このサロンの、そもそもの主旨もそこにあります。
まちづくりの基本は、そこに住んでいる人たちがどういう暮らし方を望んでいるのかであり、その人たちが中心になってこそ、ではないかというのが、今回のサロンにかけた思いなのです。だれかにやってもらう「まちづくり」ではなく、自分たちで取り組む「まちそだて」を目指したいのです。行政にはできないことも、住民がその気なればできることもある。私一人にもできることはあるはずです。
手賀沼トラストの名前は知っている人は多かったですが、その活動の内容は必ずしも知らなかった人もいたと思います。また手賀沼沿いのハケの道の活動に長年取り組んでいる太田さんも参加してくれましたが、この活動も必ずしもみんなに広がっているわけではありません。こうした場で、そういう活動の関係者が触れ合うことで、何か新しい動きが始まればと改めて感じました。
3年ほど前に我孫子の転居してきた人は、手賀沼のすばらしさを活かす方策の一つとしてフォトスポット看板の設置を提案してくれました。我孫子に長くいると見慣れた風景も、転居してきた人の新鮮な目から見るといろいろと魅力があるのかもしれません。そこにちょっとした工夫を施すだけで、まちが魅力的になる。
若いサイクリング好きの参加者からは、手賀沼を中心にしたサイクリングロードをもっと整備したらという提案もありました。
山階鳥類研究所や鳥の博物館があり、ジャパン・バード・フェスティバルも毎年開催され、オオバンをはじめさまざまな鳥たちの集まる水辺があるのに、ラムサール条約の話が具体的な動きが出てこないのも不思議に思っていたのですが、議会では2020年にも話題になっていたことを私も知りませんでした。そもそも山階鳥類研究所と住民たちの交流ももっとあっていいのではないかと思います。
さらに、そういう話は、自然と共生きする農業や食の話にまで広がりました。
つまり手賀沼を中心に考えていくと、その周辺に住む私たちの生き方へとつながっていくはずです。
まだまだいろんな話が出ましたが、14人という人数だったにもかかわらず、進行役の私の不手際で、話し足りなかった人も少なくなかったでしょう。
掘り下げたい話題もありましたが、最初なのであまり欲張らずにという思いもあって、表面をなぞっただけの話し合いになったかもしれません。でもさまざまなテーマや思いが絡み合い、ある人からは「各自、考え方の違いがわかり有意義でした」とコメントもいただきました。
今回を受けて、このサロンのあり方を見直しながら、続けていきたいと思っています。
次回は市議会議員の甲斐俊光さんをゲストに8月24日に開催する予定です。
甲斐さんは手賀沼フィルムコミッション専務理事として、映画やドラマなどの舞台として我孫子を売り込む活動にも関わっています。できればそんな視点で、甲斐さんが目指している我孫子の未来を話してもらえればと思っています。
また日程など確定したら案内させてもらいます。
なお、今回のサロンを契機に、あすあびサロンのゆるやかなつながりを育てていくために、あすあびサロンのメーリングリストをつくろうと思っています。
もし参加したい人がいたら、私にメールをください。登録させてもらいます。
いずれにしろ、あすあびサロンは、誰もが参加できるような形で進めていきますので、よろしくお願いします。
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