■近藤サロン③「ダニエル・カーネマンの2つの思考モード」のご案内
近藤和央さんの「『利己的な遺伝子』論から眺める人間論」の3回目は、思い切り寄り道をすることになりました。
前回のサロンで話題になった「進化倫理学」や「利己と利他の関係」などをさらに掘り下げていく前に、もう少し進化心理学の知見にふれておいたほうが、話し合いの材料が豊かになるだろうと思うからです。
今回のテーマは「直感と連想。熟考あるいは専門知の進化」で、テキストとしては、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー(上)」(ハヤカワ ノンフィクション文庫)を取り上げます。
もう10年以上前に話題になった本で、一時期、ファストシンキングとスローシンキングが流行語になった時期もあります。
またこの本では「連想」がキーワードの一つになっていますし、環境による思考の方向付けという問題も議論されています。
その一方で、自分の感性や直感に含まれるバイアスを自覚的に洞察する力も、それが感覚的な違和感のようなもの(ソマチック・マーカー)が糸口になるなど、意識下の原初思考を鍛える(人間は自転車に乗れるようになるだけでなく、人によっては戦闘機やF-1のパイロットの正確な瞬時判断まで出来るようになる)可能性も備えた進化の寵児である、という議論もされています。
近藤さんが、進化論にからめてどう調理してくれるか楽しみです。
できればあらかじめ、同書を読んできていただくとよりサロンを楽しめると思いますが、近藤さんの解説に従って、カーネマンの提唱する2つの思考モデルを学び、視野をちょっと広げて、改めて人間社会の背後にある駆動原理の話し合いに参加してもらうのでも大丈夫です。
「学び」や「気づき」が狙いのサロンなので、聞き役に徹する方も歓迎です。
思考の遊びを楽しむつもりで、ぜひ気楽にご参加ください。
きっと世界が広がると思います。
〇日時:2024年9月30日(月曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「ダニエル・カーネマンの2つの思考モード」
*テキスト「ファスト&スロー(上)」(ハヤカワ ノンフィクション文庫)
〇話題提供者:近藤和央さん(進化論ファンのneo studier)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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