■私が政治家を評価する基準は税に対する姿勢です
自民党総裁選と立憲民主党代表選が進んでいますが、その動きを見ていると、その政党がどういう「政治」をしようとしているかがわかります。
個々の政策も重要ですが、税に対する姿勢は、誰のための政治を目指しているかを象徴しています。
税に対する姿勢は、しかし、「増税」とか「減税」という話ではありません。
どういうところから、どういう考えで、徴税するかが大切です。
多くの人は、税を嫌っているくせに(なにしろ「節税」が好まれる国なのです)、消費税に関してはあまり違和感を持っていないのも不思議です。
私は消費税をとる政府は全く信頼できませんが、多くの人には抵抗がないようです。
自民党総裁に関していえば、総裁が総理になるという前提で考えると支持したい人はいませんが、立候補者はみんな総裁にふさわしい、似非政治家のように思います。
かつてのように、国のあり方を考え、国民の生活を考える政治家は、もう今の政界では存在できないのでしょうか。
立憲民主党代表選に関しては、もうまったくわからない。
政策に関しては共感できないものの、政治家としては私が信頼できる数少ない政治家の一人だった小沢一郎さんが、野田元首相を支援しています。
以前からの関係からは不思議ではないのですが、税に関する考えで一度は袂を分かった2人がなぜまた組んだのか。小沢さんもまた政治家を卒業してしまった気がします。
いずれにしろこの党はもう終わっている。
私が期待できる政治家は、いまや山本太郎さんしかいなくなってしまった。
私の政治感覚がもう時代遅れになってしまっているのかもしれませんが、政治はいまや「政治産業」になってしまった。その点でも日本はアメリカに追随している。
ポリティカル・エコノミーからエコノミカル・ポリティクスへと変わってしまった。
私としては政治から逃走したい気分を抑えるのが精一杯です。
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