■緊急サロン「衆院選前に各党の公約を話し合うサロン」報告
急な呼びかけにもかかわらず、多世代の8人が参加しました。
しかも時間が過ぎても全く終わらない。みんな話したいことが山のようにありそうです。にもかかわらず、なぜ政治を語り合う場が日常的に少ないのか不思議です。
話し合いからはたくさんの示唆が得られました。話題も多岐に当たりました。しかし、その内容を要約してもあまり意味がないのでやめます。受け取り方はそれぞれで違うでしょうし。
でも、20代から30代、さらには中高年層、高齢者層と多様な年代層が話し合うのは意味がある。そういう場があまりないんが残念です。
もう一つ残念なのはテレビや新聞もあまり見ていない人が増えていることです。私自身は、政治への関心の第一歩は、テレビと新聞、つまりマスメディアの情報に触れていることだと思いますが、どうも最近はネット情報という、いわば個人情報に埋没している人が多いのが気になります。マスメディア離れが進むと社会は大きく変わるでしょう。これもいつかサロンを企画したいテーマです。
案内にも書きましたが、当初、各党の公約を見比べながらの話し合いを考えていました。でも、資料作成のために改めて公約を読んだら、どの党もほとんど「何も言っていない」ような気がしてきました。「日本を守る」「希望の未来を実現」「政権交替」「古い政治の打破」「自民党政治を変える」「がんこに平和」「日本をなめるな」「絶望してるなら変えよう」などなど、どういう国を目指しているのかが、ほとんどの政党から見えてこない。なぜそうなるかといえば、すべての党が、たぶん「国家統治視点」で発想しているからでしょう。個人の生活視点ではない。政治への関心が低下するのは当然です。国家のための政治はあっても、国民のための政治はない。
生活につなげる言葉で語っているのは国民民主党ですが、それでも「みんなの手取りを増やす」という発想。私には、手取り取り合い社会を示唆している気がしますが、まあ個人の耳には入りやすい。そのせいか、サロンでも話題になりましたが、ネットの投票マッチングをやると多くの人が「国民民主党」になるそうです。
この投票マッチングなどというのは、選挙妨害装置・国民痴呆化装置だと思いますが、ついついみんなやってしまうのでしょう。私もやってしまった。
サロン報告が私憤晴らしになっていますね。選挙話題に戻ります。
具体的な政策を見ても、あまり意味があるとは思えない「改憲/護憲」「増税/減税」「経済成長」などという言葉があふれている。
サロンでも、そういう言葉が語られやすいですが、私には意味不明。
税にしても、大企業減税か生活者減税かでまったく意味が真逆になる。改憲も肝心の何を変えるかで真逆になる。経済成長も、貧しい人たちを生み出すことでの成長を私たちは体験しているにもかかわらず、経済が大切などというおかしな生活者が少なくない。言葉に騙されてはいけません。
ますます私憤めいてきそうです。反省。
ただ今回は、若い世代の思いに触れさせてもらったのと、さらに若い子どもたちの世界で、「政治」が語られだしているという話も聞けました。マスメディアだけではなく、いろんな世代、いろんな立場の人と話さないとやはり社会の実相は見えてこない。
さらに、最近、自治体政治に議員として参加し始めた人も参加してくれて、国政と自治体政治の話題がかなり出たのもおもしろかった。国政から自治体政治を考える流れが強まっていますが、それを反転しなければいけない。その動きはもっと注目されていいですが、日本では「政治」というとみんな「国政」に目が行っています。
いずれにしろ投票日まであと3日。
昨日のサロンの話し合いで、私は投票先が決められました。
投票したい人が見つからないという人が多いですが、それは立候補者の問題ではなく、たぶん自分の問題です。投票のリスクは自分で取らねばいけない。
選挙を契機に、ぜひ政治とは何か、自分にできることはないか、を考えていきたいものです。
なお選挙結果を踏まえて話し合うサロンを11月3日に開催します。
よかったら参加してください。
今回の選挙はかなり動きを起こしていく結果になると思いますので。
私の予想が当たらないといいのですが。
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