■悪口ばかり言っていると性格が歪みますよ
石破内閣が発足しました。
ところが最初からつまづき続きです。
それに加えて、まだ始まってもいないのに非難や悪評流しがなんと多いことか。
野党の党首の発言も、相手を非難するばかり。最初から一緒に日本という国を良く指定校などという気がさらさらない。考えているのは自分の利益だけ、とさえ感じられてしまう。少しは相手を信頼する体験もしてほしい気がします。たとえ裏切られ続けようとも、です。信頼しない相手から信頼されるはずはありません。
まだ何も動きだしていないのに、マスコミの扇動に乗って国民の間でさえ「公約破り」の声が実にかまびすしい。
なんだか寂しい社会になってしまった。他者を貶めて何が楽しいのか。
それが自分をどれほど貶めることかみんな気がついていない。
悪口ばかり言っていると性格が歪むことにも気づいていない。
私は昨今の日本の政府には批判的ですし、高市さんや小泉進次郎さんは論外としても、石破さんにも共感できないでいます。
でもそういう人でも総理大臣になった以上は、私は基本的には敬意を持つようにしています。国民主権と言うのであれば、石破さんは間違いなく国民によって選ばれた存在だからです。その建前を否定してしまったら、私自身の尊厳を維持できなくなる。
でも私のところに届くメールやメッセージは、石破さんの悪口が実に多い。
みんな寄ってたかって権力者を罵倒し、あることないことを言って、権力者を貶めようとする。その姿勢が私は好きになれません。
それに政治においては自分の信念を即実行することにも私はあまり賛成できません。
いわゆる「公職」にある場合は、信念と実行は同じものにはなりません。
もし総理になった途端に自分の思うことができるのであれば、それは独裁者でしかない。
そういう社会から何とか抜け出してきたのが20世紀ではなかったのかと思います。
今また世界は読者による支配の世界へと戻りだしているような気もしますが、少なくとも私はそうした流れには抗いたい。
総理になった途端に夫婦別姓制度を公言しなくなったとか、公約に反して解散時期が早いとか、もちろん私はとても残念ではありますが、それが「私人」と「公人」の違いだと思うので、むしろ意に反した決断をしなければいけなかったことに同情し、できれば応援していきたいと思います。
まあその結果、岸田政権のような結果になったとしても、それはそれで仕方がない
しかし、鳩山政権のような結果にはなってほしくない。
鳩山内閣が発足した時、「友愛政治」が打ち出されたのに対して何と世間は冷たかったことか。もし多くの人が共感し応援したら、沖縄の基地問題もいい方向に向かったと思いますが、みんなで鳩山さんをあざ笑っていた。私は涙が出るほど感動し、日米関係も反転すると思っていましたが、鳩山さんを裏切ったのは、なんとアメリカではなく日本の政治家と官僚とマスコミと、何よりも国民だった。
国民のレベルにあった政府しか持てないという言葉がありますが、この数十年、まさにそれを実感しています。
せめて半年くらいは、新首相を応援しようという姿勢を持てないものなのか。
少なくとも私にはあまり石破さんの悪口を言わないでほしいと思います。そういうメールを見ていると気持ちが萎えてくる。
他者の悪口は、多くの場合、自分のことを言っているというのが私の経験知ですが、他者の悪口を言う人は私はだんだん嫌いになりますので。
私の親しい友人たちにも、伝えておきたい。
まずは信頼しましょう。それこそが政権が変化した意味ではないでしょうか。
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