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2024/10/29

■近藤サロン④「ポストトゥルースとフェイクニュース」のご案内

近藤和央さんの「『利己的な遺伝子』論から眺める人間論」の4回目は、前回ちょっと話題になったポストトゥルースを取り上げます。
テキストは、「ポストトゥルース」(リー・マッキンタイア)と「だからフェイクにだまされる」(石川幹人)。

前回は、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー(上)」をテキストにして、「2つの思考モード」と「認知バイアス」について考えましたが、今回は、ジーン進化が作ったファスト思考と、ジーンとミームと脳の合作といえるスロー思考の二重構造のせめぎあいの中で、原始素朴直感から出発した人間の知性が、言語的(表象操作的)構造知を獲得し、認知バイアスの妨害を乗り越えて、非直感的/不可視な真理を洞察してきたこと、そうした人間の知性が拡張される先端領域は日常の認識活動とは異なるモードであること(ちなみにそれは日常モードを挟んで神話世界モードとの対極にある)、そのモードは「臨場の知」のうちの「発見的な側面」(ちなみにシステム1化された専門知的直覚・直感・直観は「遂行的な側面」)と言えるかもしれない、という観点で、「ポストトゥルースとフェイクニュース」を取り上げます。

こう書くとなにやら難しそうですが、要はいまはやりのポストトゥルースとフェイクニュースに対して、「臨場の知」を改めて見直そうということです。
おそらくこれもまたいまはやりの、そして湯島でも時々話題になる「陰謀論」や「反科学」にも関わってくるでしょう。ポストトゥルースのルーツは科学否定論であるとリー・マッキンタイアは喝破していますが、陰謀論の広がりも、科学の知と臨場の知とのせめぎあいの中での多様な展開を見せ始め、そこにITが絡んで、日常生活さえをも攪乱しだしています。

近藤さんのサロンは、思索的なサロンですので、どういう方向に展開するかは当日の参加者次第で大きく変わっていきます。しかし、その基底には「進化論」と「生命論」が置かれていますので、自らの生き方につなげながら考えていくことのできるサロンです。
思考の遊びを楽しむつもりで、ぜひ気楽にご参加ください。 
きっと世界が広がると思います。

〇日時:2024年11月15日(金曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「ポストトゥルースとフェイクニュース」
 *テキスト「ポストトゥルース」(リー・マッキンタイア 人文書院
        「だからフェイクにだまされる」(石川幹人 ちくま新書)

〇話題提供者:近藤和央さん(進化論ファンのneo studier
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

 

 

 

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