■湯島サロン「“コピ・ルアク”を味わう」報告
世界で最も高価と言われている“コピ・ルアク”コーヒーを味わうサロンは、参加者がサロン常連のふたりだけで、見事に予め用意したコーヒーを半分以上無駄にしてしまいました。
1杯1万円とさえ言われる“コピ・ルアク”コーヒーと1杯50円くらいのスーパーで買ったUCCのモカブレンドをあらかじめ、淹れておいて、それを同時に飲んで、どっちが“コピ・ルアク”かを当てるという趣向でした。
予め淹れておかないとわかってしまうので、サロンが始まる前に豆を挽いてそれぞれ別のコーヒーメーカで5杯分ずつ作っておき、参加者が多ければ小分けにして紙コップで飲もうと紙コップまで用意しておいたのです。
ところがやってきたのは、2人だけ。しかもなぜか金銭や物欲などには全くと言っていいほど無縁な生き方をしている人ばかり。“コピ・ルアク”コーヒーが飲みたかったわけでもなさそうです。
2人とも“コピ・ルアク”当ては見事にはずれ。200倍も値段が違うものも、飲んでみたら同じ。というわけで、“コピ・ルアク”っていったい何だろうということになりました。高いお金を出してわざわざ買ってきてくださった友人夫妻への感謝の念は高まったのですが。
ちなみに、これまで数人の人に、講釈を垂れながら、目の前で豆を挽いて飲んでもらったのですが、その時は、飲んだ人はおいしかったと言ってくれました。一緒に飲んだ私も確かにおいしかった。
でも今回は、私もあまり違いがわからず、2人の意見に影響されて、UCCモカブレンドの方が美味しい気分になってしまいました。
話し合いのテーマは「価値と価格」を想定していましたが、話し合うまでもなく、価格は価値とは関係ないことが自明になりました。
まあそういう点では、今回のサロンの試みは成功でした。
もっとよかったのは、参加者が2人だったことです。
じっくり話せていろんな気づきがあった。
しかもまた新しい物語も生まれそうです。
なけなしの高価な“コピ・ルアク”は2杯分を捨てる羽目になってしまいましたが。
ちなみに“コピ・ルアク”コーヒー豆はまだ2杯分が残りました。
どうしても飲んでみたい人がいたらご連絡ください。
希望者が多かったら、まあ適当に淹れて、これが“コピ・ルアク”だと講釈を垂れれば、みんな信じてくれるでしょうから、気楽にどうぞ。
ただし、いままで“コピ・ルアク”ですと言ってふるまっていたのは、ほんとに“コピ・ルアク”でしたので念のため。
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