■身心力向上への取り組み6:ラジウム温泉湯治
昨年、前立腺がんが見つかって以来、多くの人が温泉湯治を勧めてくれました。正直、温泉湯治にはどうも抵抗があり、お薦めには従わずにいたのですが、(たぶん)業を煮やした柿内さんが、自分が毎月通っている益富温泉の不老閣に自宅までの送り迎え付で招待するからと言ってきました。柿内さんはまったく裏のない善意の人ですから、なんであろうとその薦めは断れません。
というわけで、10月30日から1泊2日の不老閣体験をしてきました。
実はこれが予想以上に私の心身状況を変えた気がします。
もちろん湯治だけが原因ではありません。原因はさまざまあるのでしょうが、帰宅した翌日から、かなり心身ともにすっきりしました。
不老閣への往復の車中で、柿内さんといろいろと話したこともきっと影響しているでしょう。柿内さんは、私に難しい質問をしてきたのですが、その結果、私自身が自分の生き方を顧みざるを得なかったのです。
温泉湯治の話は、別にどこかに書きましたが、同行の柿内さんは部屋でズーム会議をやることも多く、私は一人で入浴していることが多かったのです。時には2時間近い長湯もしました。
その間、私は入浴にやってくる人に、気楽に話しかけてしまいました。それで、入浴中はいつも誰かと話していました。黙浴ルールがあるとは知りませんでしたし、隣に誰かがいるとつい話しかけたくなるという困った習癖を私は持っています。
それで「湯船サロン」が何回か起きました。柿内さんによれば、そんな風景は見たことがないと言います。最初は柿内さんに叱られるかなと思ったのですが、柿内さんはむしろ「奇跡が起こった」と喜んでもくれました。そして帰宅後、不老閣の女将さんにまで電話で伝えたそうですが、女将さんも喜んでくれたという電話をもらいました。
もしかしたら柿内さんは、無意識に意識して私を一人で入浴させたのかと思いました。
柿内さんがやったもう一つのことは、入浴後の夕食前に柿内さんお気に入りの森林浴自然道の散歩です。入浴前の女将さんの事前レクチャー(個人対面で説明してくれます)によれば、お風呂上りは30分は休めということでした。にもかかわらず、柿内さんは部屋に戻った途端に、散歩に行こうという。前にも書いたように、柿内さんの誘いは断れない。
散歩は森林浴自然道の往復約2キロ、そろそろ暗くなるけど大丈夫ですかといったのですが柿内さんは大丈夫という。そして歩き出しました。この道を柿内さんは哲学の道と名付けていますが、哲学どころか冒険の道と言いたくなるほど、危険な道です。
しかも薄暗い。身体のバランスを崩してちょっと足を踏み外すと崖から転落という感じです。帰路はほぼ真っ暗になりスマホのライトをつけながらの1キロ。さすがの私もかなり緊張して歩いたので、何とか無事戻れました。
でもこれがたぶん私にはいい刺激になりました。なにがさいわいするかわからない。
そして夕食。健康に配慮した食事も不老閣の特徴だそうです。
私も柿内さんも、お酒は飲みません。とてもいい夕食でした。
部屋に戻った後、柿内さんは足三里へのお灸と簡単なストレッチ運動を指導してくれました。
部屋は女将が2部屋つづいているような大きな部屋を特別に用意してくれました。
2日目の朝の岩風呂体験も面白い体験でした。
たぶんあんなに賑やかな岩風呂はあまりなかったでしょう。
でも浴槽サロン仲間が私が行く前に擁してくれていて、いろいろと教えてくれたのです。
と、書いていくときりがありませんが、ともかくこうやって1泊2日の温泉湯治を終えました。
長くなりました。
温泉湯治の効用と思えることは、また改めて書きます。
ともかく温泉湯治は、予想以上に私の身心を元気にしてくれました。
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