■緊急サロン「衆院選結果に思うことを話し合うサロン」報告
10月27日の衆議院議員選挙の結果に思うことを話し合うサロンでした。
3連休のど真ん中にもかかわらず9人が参加。遅れて途中から参加した人が、もっと多くの人が集まっているかと思った、やはり政治への関心は低いと嘆きましたが、私にとってはむしろ意見の違う人が9人もわざわざ集まったことがうれしかったです。
いまの政治は日本もアメリカも、政策論争ではなく相手への批判や現状への不満ばかりの不毛な政治に陥っていますが、それは同時に政治に対する私たちの姿勢を反映しているような気がします。
政治に関心の高い人は、良く集まります。でも多くの場合、参加する人は往々にしてみんな同じ意見の持ち主。それではエコーチェンバーサロンになってしまう。
それに政治に関心が高いと自認している人は、最近はみんな政治への関心が低いとよく口にする。私には、そういう発言をする人こそ、政治への関心が低いのではないかとさえ思うのですが、政治への関心が低い状況を変えようともせずに、高みから批判しているだけでは何も変わらない。
という反省のもとに、今回、選挙前後のサロンを企画したのです。
サロンで最初に口火を切った人は、日本の政治も選挙も結局はアメリカのDSに支配されていることをしっかりと認識していないといけないと発言。そうかもしれません。
でもそこから話を始めると話が遠くなってしまうので、それは抑えて、まずは選挙結果がよかったかどうかをみんなに訊いてみました。
小さく手を挙げる人が多かったですが、よかったこともあれば悪かったこともある。たとえば自民が大敗したのはいいが、野田立憲が急増したのはどうも、というように。
なかには、国民民主は延びたのがよかったという人もいましたが、それが悪かったという人もいる。高市さんが評価されたのがよかったという人もいる。まあ人それぞれです。
そして、だからこそ、話し合う意味がある。
政治関連のサロンは、注意しないと「エコーチェンバー」サロンになりかねないのが気になっていましたが、今回は異論もあってよかったです。しかも、それを非難するのではなく、その異論の理由に、みんな関心を持って耳を傾けた。
エコーチェンバーとは、自分と似た意見や考えを持った人々の集まる仲間とのコミュニケーションのなかで、自分の意見や考えが増幅され固定してしまう状況ですが、そうなってしまっては、話し合う意味がない。
そうしたことの生き着く先は、今回のアメリカの大統領選挙です。分断が拮抗する。
今回新たに参加してくれた人は、まさか自分の考えがこんなにも全員と真反対なのかに気づいて驚いたと思います。いつも参加してくれる人は、実際にこういう意見にしっかりと耳を傾けられた。
話し合いの内容は報告しても意味はないでしょうからやめますが、緩やかな合意は、こういう自由な話し合いの場がもっと広がるといいということでした。
場がなくても、できるだけ政治や選挙に関して、友人知人と話し合うようにしていくことが、個人でできることのひとつかもしれません。
これからも定期的に、気楽に政治を語るサロンを開催していきたいと思います。
どなたか、こんなテーマで話したいという方がいたら、いつでも企画しますので、気軽にご連絡ください。
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