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2025/06/06

■湯島サロン「言霊の道のなかの神代の扉」報告

“むすひのひめみこナビ”の橘美花さんの「言霊の道のなかの神代の扉」のサロン(2025年5月28日開催)は、案内文にも書きましたが、言霊をキーワードに、興味と好奇心から面白さを感じて、個人的に探求して行くうちに、、、知らずに知らずに光の扉に吸い込まれて、いつしか、未知なる不思議な世界へ入ってしまった、という橘さんの体験をシェアしようというサロンです。
ですから、そもそも報告などできるはずはないのですが、頑張って書いてみました。

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サロンは、石笛の響きを背景に、石笛にまつわる橘さんの不思議な体験談から始まりました。
石笛とは、太古の昔から日本に存在していたと言われる、自然が作り上げた石の笛です。橘さんがある海岸でふと気づいたら足元に複数の石笛があったそうで、その実物も持ってきてくれました。今回のサロンの直前に、石笛の演奏のCDをこれまた偶然に入手し、これはもうサロンで流さなければと思って、石笛と一緒にCDも持ち込んでくれたのです。これはほんの一例ですが、橘さんはいろいろの偶然で思っていたことが次々と実現するという体験をつづけているのです。

高橋留美子さんの漫画に「犬夜叉」という作品があります。あらゆる願いを叶えるという宝玉・四魂(荒魂・和魂・奇魂・幸魂)の玉をめぐる人間と妖怪の争いの話です。
橘さんは、これまた偶然に、出雲大社や伊勢神宮でこの四魂に出合うのです。
さらに古神道における神様の働きや古い言葉の力にふれることが多くなり、ホツマツタヱに出てくる「あわのうた」やホツマ文字にも引き寄せられるように出合っていくのです。まさに、「古史古伝」や「神代文字」の世界に引き込まれているようです。
橘美花さんが、自らを“むすひのひめみこナビ”と位置づけるのがなんとなくうなずけます。 

今回は、しかし、「古史古伝」や「神代文字」の話が中心ではなく、いわばその入り口、神代の扉編です。この世界は「言霊」がこもっているので、そう軽々に話はできない、と橘さんは考えています。ですから私もそう軽々に報告するわけにもいきません。
一霊四魂や四十八神、「ス神」信仰、さらに「ホツマツタヱ」の話など、いろいろと興味あるお話があったのですが、この辺りの話は中途半端には紹介できないので、報告はやめて、ちょっと気になった話だけを紹介します。

まずはタイトルにもある「言霊」の話です。
橘さんは、この「言霊」をかなり広義にとらえているようです。「カタカムナ」に登場する「数霊」や「形霊」も含意しているようです。
「言霊」と言えば、私は文字のない社会でこそ発達した文化だと思い込んでいました。つまり、文字のある社会は “文字の辛(さき)わう国”となったが、文字のなかった日本は“言霊の幸わう国”になった。だから古代の日本には、文字文化と音声文化が並存していたが、文字文化が席捲してしまった。しかし、「万葉集」からはそのいずれもが見えてくる、と思っているのです。
しかし、橘さんは文字にも「言霊」が込められていると捉えているようです。だとしたら、音声文化が文字文化を席巻したともいえるのではないか。つまり文字に生命を与えたのです。
なんだか独りよがりの文章になっていますね。すみません。

「あわの歌」の話に関連して、参加者からの「霊と呼吸の関係」についての質問に答えて、橘さんは「ス神」の話をしてくれました。橘さんは、“スー”という音が発声の始まりと述べ、そこから四十八神(よとやしん)の話へと展開、日本語の48音すべてに神が宿っている。そしてそれを見事に表したのが「いろは歌」であり「ひふみ祝詞」だといいます。
ちなみに、ホツマツタヱに出てくる「あわの歌」も同じ構造です。つまり、日本語47音をそれぞれ1回だけ使って、最後に「ん」を入れて48音とした1文です。

そこから「いろは・ひふみ合氣呼吸書法」の紹介をしてくれました。
「いろは・ひふみ合気呼吸書法」は、「いろは歌」や「ひふみ祝詞」を声に出して唱えながら、筆を運んでいく書法で、言霊と呼吸の共振を起こす「長呼気・腹式呼吸書法」です。いろは歌やひふみ祝詞を一気に書き上げるのだそうです。
言霊と呼吸法を融合させて揮毫した文字からは、宇宙エネルギーが満ち満ちた無限の光が放たれ、書いた本人や周囲はもちろん、地球全体を浄化し、覚醒を促し、和合へと導くといいます。
「いろは・ひふみ合氣呼吸書法」の創家山本光輝さんは、合氣道と書道、2つの「道」を究めていて、その書は実際に光を発するそうです。

最後はいま話題になっている「風の時代」の話になりましたが、これまた書き出すときりがないのと、私が書くとどうしても不正確(主観的)になるので、橘さんに迷惑をかけてしまうといけないので自粛します。

ちなみに、ひふみ祝詞とは日月神示にも出てくる神秘の力を秘めた祝詞のことです。
いずれにしろ、いろは歌、ひふみ祝詞、アワの歌の3つは言霊の力を意識して使う祝詞だとされていて、大きな力を持っていると言われているのだそうです。
このあたりは、陰謀論論議でも時々話題になる題材ですが。

神代文字の話も、「アキル文字」や「ホツマ文字」など、いくつか話題に出ました。
いつかこれをテーマにまたサロンをしたいと思いますが、神代文字の多くは、賀茂真淵の“五十音”神授説ともいえる、五十音図の影響を色濃く感じます。ですから私は、実際に作られたのはそう昔の話ではないと思いますが、そのことが逆に、日本列島固有の文字のない世界が、漢字が導入された後も、ずっと残っていたと思えるのです。
神代文字は、そうしたことを物語っているように思います。
同時に、50音図によって整理される前の、もとになった文字があるような気がします。
いずれにしろ、文字言語と音声言語は、同じ「言葉」とはいえ、全く異質なものです。余計なことを追加すれば、今回、橘さんが話してくれたように、48の文字(ひらがな)の一つひとつに神が宿り意味があると言うならば、ひらがなは表音文字ではなく表意文字ということになります。
表音文字と表意文字という捉え方も見直さなければいけません。

また私の勝手な解説になってしまいました。すみません。
しかし当日の話し合いもまた、様々に広がっていました。
48文字がDNAにスイッチを入れると太古の記憶が蘇るとか、一音一音をしっかり発音することが教育においても重要だとか、「いろは」は天から降ろされた言葉、「ひふみ」は神様に祈る言葉であるとか、身心を健全にするには住宅を癒し地(イヤシロチ)にすることが重要だとか、悪行を働くと、直霊は曲霊(まがひ)となり、四魂の働きは邪悪に転ぶとか…。量子力学の波動と粒子の関係を例に、言霊の概念を説明する人もいました。
それどころか、幽霊や金縛りの際の対処法、鈴や祝詞の効果、マコモの利用なども話題になっていました。橘さんが神代の扉を少しあけたためでしょうか、ともかく参加者からも面白い話がたくさん出ました。あまりにもたくさん出たため、私はついていけませんでしたが。

というわけで、報告記録係泣かせのサロンでしたが、どうも最近、こういうサロンが増えてきました。困ったものです。が、面白い。
言葉のみならず、単なる表音記号だと思っていた「ひらがな」一文字一文字にも「霊」が宿っているという話は、私の世界を広げてくれました。
円も三角形も、確かにあること(時に思想まで)を想起させます。発声の仕方で、同じ文字もまったく違った意味をあらわすことにもなりえます。

「文字」とはいったい何なのか?
これまで考えてもいなかった大きな問いに気づかされたサロンでした。
またわけのわからない報告になってしまいましたが、この問いにつながるサロンをまた企画したくなりました。
誰か助けてくれませんか。

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