■湯島サロン「私が今の社会になじめないわけ」報告
湯島のサロンにも時々参加してくれる“ひきこもり”体験者のSさんが自らの体験や心境を心を開いて語ってくれるサロンが実現しました。
Sさんに対して私がぶしつけな問いかけをしながら、参加者と一緒に「自分事」として、いまの社会にどう向き合っていくかを考えるサロンです。
参加者が少なかったのが残念ですが、しかしそのおかげでみんなそれぞれの体験も語りだしてくれて、とてもいい話し合いができた気がします。
思い切り自分を出してくれたSさんの勇気に感謝します。
最初はまず私がSさんに問いかける形でサロンを始めました。
参加者はほとんどが自ら引きこもり体験があるか、あるいは家族に引きこもりの人がいる方でした。体験のぶつけ合いは、リスキーですが、リアルです。
タイトルを「今の社会になじめないわけ」としたのは、Sさんが、「生きづらい」という表現はあいまいで内容がよくわからないというので、それに代わって社会になじめないというのを切り口にしたのです。
もっともSさんは、社会になじみたいとは思っていないというのです。
なぜなのか。そのあたりから話を始めました。
話の内容は、基本的にオフレコが条件ですので、報告はやめますが、話をしていていろいろな気づきがありました。ひきこもり当事者とその家族、その相談者やケアラー、それぞれがたぶん全くと言っていいほど、違った問題を立ているのを私はずっと感じてきていますが、改めてそのこともSさんから教えられました。
問題の立て方が違っていたら解決しようがないのです。
いや解決の先にあるものが、みんな違っているのかもしれません。
ちなみに私とSさんの関係は付き合うなかで大きく変わってきています。
もう付き合いだしてから数年経ちます。最初は全く受け入れてもらえませんでしたが、何回かサロンで共に時間を過ごす中でお互いに少しは理解し合えるようになってきました。だから、今回のサロンが実現したのです。
今回Sさんや参加者みんなと話していて、私自身いろんな気付きをもらいました。
Sさんも同じだと思います。
みんなの前に自らをさらけ出すと、自分にも見えていなかったことが見えてくることは、私は何回も体験してきていますが、Sさんもおそらくそれを体験したことでしょう。
これからのSさんの活動が楽しみです。
ちなみに今回も参加してくれましたが、やはり自称“ひきこもり”体験者の原川さんが、今月から毎月、最終金曜日の午後に「生きづらサロン」を開催します。
さまざまな「生きづらさ」を抱える当事者が、情報や悩みを分かち合い、自己理解を深めるための交流の場を育てていきたいというのが原川さんの思いです。
特定のテーマは設けず、参加者同士の自由な対話を通じて、緩やかなつながりや気づきが生まれることを目指しているそうです。話すことが苦手な方や、聞くだけの参加も歓迎だそうです。
すでに案内は出ていますが、今月は6月27日(金曜日)の午後2時からです。
やはり体験者の言葉は示唆に富んでいます。
もうこの種のサロンは、私が参加しなくてもSさんや原川さんがやってくれるでしょう。
全国で広がっている家族会とは違った場が生まれだすことがとてもうれしいです。
当事者の方、ぜひ参加して、「生きづらサロン」を育てていってください。
私はまだ参加を許可されていませんが、いつか招待してくれるのを楽しみにしています。
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