■政治にとって大切なことは何なのか
今回の参院選は、日本の進む方向を決める契機になるかもしれないような気がしてきました。
私が書いた参政党への私見に関して、いろんな方がコメントをくださいました。賛否両論があります。それはとても私には安心できる話です。でもちょっと気になることもある。
今朝も、信頼する友人からコメントがありました。
「新興政党の躍進で、自公政権の国富を毀損する暴走に歯止めがかかることが、むしろ重要です」。
私もそう考えたこともあります。
でも今はそういう考えには与しません。
むしろ、そういう考えにこそ、危険を感じるようになってきています。
そうやって、フランス革命もドイツのナチスも、現代のアメリカも、大切なものを壊してしまった。
壊すことはいいことです。
そこから必ず新しいものが生まれますから。
でも、壊せばいいというわけでもない。
そして「壊すもの」を間違えてしまえば、逆に「壊さないといけないもの」が生まれてしまう。
今回の選挙で、政治の権力の所在は少し変わるかもしれません。
しかし、私には自民も立憲も同じように思います。
前回の政権交代で、民主党が政権をとったときに、原発政策は元に戻り、消費税は増税され、日米関係はより従属度を高めたことを思い出します。
何も変わらなかった。いやむしろ路線は強化された。
変えようとしたのは、鳩山政権が打ち出した「友愛政治」だけです。
でも結局は、民主党と官僚がそれを壊し、マスコミと多くの国民は鳩山さんを嘲笑した。
政権は変わっても、政治は変わらなかった。
政治にとって一番大切なのは、私にとっては「理念」であって「権力」ではありません。
「誰(どの政党)が権力をとるか」が大切なのではなく、「政治を動かす理念」がどうなるかが、私の関心事です。
理念は必ず政策に現れます。
政策に理念が出るのではありません。
今は各党がこぞって、国民の経済負担を減らそうと言っていますが、その背景にある理念はそれぞれです。真反対でさえある。
権力志向なのか、理念志向なのか。そしてその理念は何なのか。
それが私の選択基準です。
政治では「友敵理論」がはびこっています。そこでは「権力」を目指して、多数決が競われます。さらに「憎悪」や「排除」さえもが持ち込まれる。
私の政治への期待は、「友愛」であり「民主主義」、つまり個人の尊厳の尊重です。多数決は民主制であったとしても、民主主義とは無縁です。間違ってはいけません。
私が、いまの日本の政治に求めるのは、「誠実」と「友愛」です。
政権争いではありません。
政治そのものの理念です。
参政党は現政権を脅かす存在になり、たぶん政権構造は変わるでしょう。
でも政権与党の構成は変わるとしても、政治の理念や志向は変わらない。いやむしろ「憎悪」や「排除」や「権力重視」は高まるかもしれません。
なにしろ「誠実」や「友愛」の思想がないからです。
21日と26日に、湯島で選挙結果をどう受け止めるかのサロンをやります。
そこでこういう議論もしたいと思っています。
できればその先の活動も考えたいです。
政治は観客として勝ち負けを楽しむゲームではありません。
社会の形を方向づける、という意味で、自分事の話なのです。
ニーメラーのような愚行を繰り返したくはありません。
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