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2025/07/02

■第2回SUN10ROサロン報告

「SUN10ROクラブ」(「さんじゅうろうくらぶ」は、「なぜ人間は仲良く良心的に生きていけないのか」というテーマを描きたくて映画を作りつづけたという黒澤明監督の精神に共感し、黒澤映画からのメッセージを読み解きながら、社会に広げていこうとしている河村光彦監督の活動のゆるやかな応援団です。
https://www.facebook.com/groups/1312667559794431

今回は特にテーマを設定せずに、河村さんを囲んでの自由な話し合いになりました。
河村さんからは相変わらず熱いメッセージがたくさん送られてきました。
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今回初参加した中に、3週間前に日本に来たインドのヤシュカさんがいました。
彼は映画から芸術へと目覚めていったそうですが、黒澤明監督の作品もたくさん観ています。しかも文学も大好きで、シェイクスピアもドストエフスキーも芥川龍之介も読んでいます。常時、携えている彼のパソコンには黒澤作品も数本入っています。
この若者ヤシュカさんと河村監督のやりとりがとても面白かったです。
かみ合っているようでかみ合っていなくて、なんだか騙されているような部分もありましたが、そのやりとりで気づかされることも少なくありませんでした。
やはり「対話」や「討論」は大事です。特に異質との対話は気づかされることが多いです。これこそサロンの魅力です。

河村さんは、本格的な本づくりの前に、これまで書いたものを電子出版しはじめています。これに関しては、SUN10ROクラブのフェイスブックグループに河村さんが毎回投稿していますので、ぜひ読んでみてください。
https://www.facebook.com/groups/1312667559794431

これまでに出版されているのは次の4冊です。
第1弾『藪の中の光』
第2弾『魂創造論』
第3弾『AI映画の未来』
第4弾『救いの書 黒澤映画が人生の教科書だった』
いずれもアマゾンで電子ブックとしてもペーパーバックとしても購入可能です。

第1弾の『藪の中の光』は前回かなり話題になった『羅生門』に関する話ですが、参加者の一人が、「映画『羅生門』を観て『藪の中の光』を読んで河村監督のお話をお聴きしたら、独りで映画を観て本を読んだだけでは理解及ばずだった点に色々と気づかされて大変面白かった」という話をしてくれました。
「『藪の中の光』を読むともう一度『羅生門』を観たくなります」というのです。

その話を聞いて、河村さんが目指しているのも、そういうことかとやっと気づきました。
そうやって黒澤作品から学ぶこと、気づかされることがある。しかも、それは今の社会にとても大切なことなのではないか。実際に自分はそうやって自らの生き方を正してきたつもりだが、その体験からももっと黒澤作品を活かしていきたい。たぶん河村さんはそう考えているのです。
まあ、本人に訊けば、それが事実かどうかはわかるのですが、まあ訊くのはもう少し先にしましょう。そうじゃないよと言われてしまうと、また進め方に迷いが出てきそうですので。ともかく何か仮説がないとSUN10ROクラブを継続していくのは難しいですから。

河村さんは、今回は電子出版の最新作『救いの書 黒澤映画が人生の教科書だった』について少し話してくれました。
河村さんは黒澤監督の30作品をそれぞれ繰り返し見ていますので、そういう話が随時出てきますが、やはり実際に改めて黒澤作品を見ないと河村さんのせっかくのメッセージも未消化で終わりそうです。
そこで次回からは、できるだけ実際に映画を見たうえで話し合いをしていこうと思います。いつかはきちんとした上映会もできるといいのですが。

もちろんSUN10ROサロンはそれだけではありません。
河村監督率いるSUN10ROクラブがこれからどう展開していくか。
それはまだ未定型です。
参加した人がそれぞれ主体的に動くことによって、いろいろな展開が考えられます。
まあ急がずに、ともかくこれからも毎月30日にはSUN10ROサロンを開催していこうと思います。
もし関心を持ってもらえそうな人がいたらどんどん巻き込んでいってもらえるとうれしいです。まずはゆるやかな仲間を増やしていきたいです。

次回(7月30日)は映画『羅生門』と河村さんの『藪の中の光』を材料に、インドの若者ヤシュカさんにも参加してもらい、〈藪の中の光〉について話し合いたいと思います。
参加者は必ず河村さんの『藪の中の光』をお読みになり、できれば映画『羅生門』も観ておいてください。
映画は当日のサロンの始まる前に、湯島でも観られるようにします。したがって、次回のサロンの開始はいつもよりも1時間早い午後1時を予定しています。

こんな感じで少しずつ活動の輪を広げていきたいと思います。
アイデアなどあれば、SUN10ROクラブにどんどん投稿してください。
河村さんの電子出版もぜひよろしくお願いします。
英語版もありますので、海外の友人知人にもぜひ紹介してください。

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