■節子への挽歌6426:佐々木さんに会いに行けそうな気がしてきました
節子
佐々木典子さんが急逝してからもう5ヶ月が経過します。
あれから5か月が経過しましたが、まだ何もできていません。
一度、お伺いしてお線香をあげさせてもらおうと思ってはいるのですが、身心が向かず、不義理を続けています。
佐々木さんは、とても幅広く様々な取り組みをしていましたが、その一つが、私もささやかに縁のあるNPO認知症予防ネットです。
創設者の高林さんがご高齢になり、後事を託していたのが佐々木さんでした。
ところが、突然の急逝。
今から思うと、私の心身の不調はその頃か始まった気もします。
それほど衝撃的な事件でした。
私が節子を見送って生きる気力を失っていた時に、何人かの人が私を救い出してくださったのですが、そのおひとりが佐々木夫妻でした。
当時、ご夫妻は韓国に住んでいて、国外などとても行く元気がなかった私を、口実を作って呼んでくれたのです。
その時は私はおそらく主体性のない亡霊のような感じで出かけたはずです。いろいろと手配してくれたのに、ほとんど記憶がないのです。
そういう状況から自分ながらに現世に戻ってきたと思えるようになるまで10年以上かかりました。正直、彼岸と此岸の区別さえつけられない数年を過ごしました。
しっかりと生きようと考えだしたのは、つい最近なのです。
そのNPOの代表の平田さんが、きのう、わざわざ京都から訪ねてきてくださいました。
久しぶりにお会いしました。
少しだけ故人のことを話し合いました。
とても広い、優しくて強い人でした。
もし彼女が急逝しなければ、とても大きな物語が育つはずでした。
彼女のパートナーの佐々木憲文さんが、私のもともとの友人です。
彼のことを思うと、気になりながらもまだお線香もあげにいけないのです。
おかしいのですが、正直、行けないのです。
しかし昨日、平田さんにお会いできて、ちょっと心の整理ができました。
私にもできることがあるかもしれないと思いだせたのです。
できることがあれば、会いに行けます。
平田さんは、私を救い出しに来てくれたのです。
人はこうして、いろんな人に助けられながら生きているのでしょう。
今日はとても安らかな気持ちで目が覚めました。
今日もまた良い1日になるでしょう。
今朝は、おだやかな日の出です。
曇っていますが、それさえも感謝したい気持ちです。
お天道様に感謝しています。
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