■『虚構の日米安保』(筑摩選書)をお薦めします
10年前の今日、参議院本会議において、安保法案が採決されました。
安保法制に関しては、反対のための国会前の集会にも多くの人が集まりました。
私も何回か通いましたが、あれから10年、日本はますます立憲主義から外れてきている気がします。
日本には、実質的な意味での憲法はないとか、日本は立憲主義国家ではないという議論は、以前から広がっています。湯島のサロンでもよく話題になります。
古関彰一さんの『虚構の日米安保』(筑摩選書)を読みました。
「安全保障」と「憲法9条」と「日米安保条約」を一体のものとして論考している本です。「安全保障」に対する考え方がずれたまま、日本政府とアメリカ政府が構築してきた「日米安保の虚構」に気づかされました。
日本は立憲主義に立つ主権国家ではないという思いは、「統治行為論」を知った時以来、持っていましたが、そういう考えさえもが、騙されていた気がします。
考えさせられることの多い本です。
ぜひ多くの人に読んでほしいと思い、紹介させてもらいます。
もし読後、話し合いたい人がいたらご連絡ください。
読んだ人を中心にしたサロンを開催したいと思います。
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