■茶色の朝サロン202510報告
「茶色の朝」サロンを再開しました。
「茶色の朝」サロンはちょっと気になる政治話題(生活話題)を話し合おうというサロンです。難しい政策論議ではなく、ちょっと気になる政治の話。自民党びいきも共産党びいきも、れいわびいきも参政党びいきも、自称無党派層も、政治に無関心の人も、対立することなく、違いを学び合うサロンです。
私たちの周りで起こっていることのほとんどは、「政治」にかかっていますから。
このサロンの契機になった「茶色の朝」ですが、20年前にフランスで出版されて話題になった反ファシズムの寓話です。
「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律ができたことから物語は始まります。みんな、おかしいと思いながらも、いつの間にか世界は茶色で埋め尽くされていく。
そんな話です。
「茶色の朝」の全文は、次のサイトからダウンロードできます。
http://www.tunnel-company.com/data/matinbrun.pdf
政治の話というと、ややもすると「政局」の話になってしまいがちです。
とりわけ今は、日本初の女性総理が決まったり、政党間の連携が大きく変わったり、新たな政党が急伸したり、と政局には話題に事欠きません。
しかし、政治を語るとか政治に関心を持つというのは、そういう政治家の動きを語ることではないでしょう。むしろ私たちの暮らしを語ることだろうと思います。
久しぶりの茶色の朝サロンには、10人が参加しました。しかも半分以上が茶色の朝サロンには初めての参加の方です。
最初に口火を切った方から出てきた話題は、最近、高速道路逆走や追突事故など、交通事故のニュースが多いのが気になるという話でした。
一見、政治とは遠い話題のように感ずる人もいるかもしれませんが、これこそが茶色の朝のサロンでの話題ではないかと思います。
なぜ高齢者の逆走事故が多いのか。そこに社会の大きな課題が象徴されているようにも思います。そこから道路行政や企業優先の政策などの話題にもつながっていきました。
こんな感じで、身近な話題から政治を考えることが大切です。
産業界に乗っ取られた「経済」を生活者の手に取り戻すことが大切であるのと同じく、「政治」もまた、主権者である生活者の手に取り戻さなければいけません。
私たち主権者の思いとは別のことが、主権者代表の名のもとに展開されているのが、今の政治です。
そういうことに気づいていかないと、私たちの社会も茶色で覆いつくされるかもしれません。
茶色の朝サロンで語られたことを報告してもあまり意味がないでしょう。
むしろ、茶色の朝を迎えることがないように、身の回りの政治を話し合う場をどんどん広げていきたいです。
茶色の朝サロンは毎月開催します。
次回は11月17日(月曜日)を予定しています。
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