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2025年11月

2025/11/30

■日本構想学会2025年度大会のご案内

湯島のサロンでも時々、サロンをやってもらっている日本構想学会の2025年度大会が、12月6日(土曜日)に開催されます。
案内とプログラムは下記のところにあります。
https://jssk.jp/ancon.php

湯島でもサロンを開いた人たちがいくつかのセッションを担当します。
私も竹形誠司さん (一般社団法人多世代まちづくり構想代表)と一緒に、午後、一つのラウンドテーブルを主催します。テーマは、「多世代まちづくり展開構想:誰も孤立しないお互いさまの関係を地域でどのようにして作るか」です。
また午前中には、湯島で定期的に「食養生」のサロンを開催してくださっている新倉久美子さん(東方健美研究所)が、冬の食養生の発表をされます。

会場はJR有楽町駅前の国際フォーラムです。
またこれを機会に、入会も受け付けていますので、もしよかったらご参加ください。
会員外の参加も可能です(参加費が必要ですが)。

朝から夜までの長いプログラムなので、私は果たして体力が持つかいささか不安ですが、まあ気楽な学会なので大丈夫でしょう。

私はがんばって、朝から参加の予定です。
会場でお会いできるとうれしいです。

 

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■第6回ブックカフェサロン「SF/ミステリーを語り合う」報告

「CWSライブラリー」開設を契機に始まったブックカフェサロンの6回目は、「SF/ミステリーを語り合う」でした。
ブックカフェサロン初めての日曜日開催でしたが、参加者がなんと私を含めて3人でした。しかもサロン前の「ディオゲネスタイム」は私以外は一人だけ。
いずれも気にいっていて、かなり入れ込んでいたのですが、無残な結果です。

沈黙のサロン「ディオゲネスタイム」は、やはり無理があるのでしょうか。
「話し合うサロン」の前の「話さないサロン」は、ヒットアイデアではないかと自負しているのですが。

今回のブックサロンのテーマの「SF/ミステリー」も、自分の趣味にこだわりすぎてしまったようです。
まずは私から、ミステリーとSFの話をさせてもらいました。
私のお気に入りのミステリーは、エラリー・クイーンとヴァン・ダインですが、SFマガジンに連載され出したスタニスワフ・レムの「ソラリスの陽のもとに」に出合って、ミステリーからSFへと読書の中心を移してしまいました。
私のお気に入りは、光瀬龍の宇宙年代記シリーズです。残念ながら誰も読んだ人がいませんでした。
4冊ほどを、CWSライブラリーに蔵書しましたので、もしよかったらぜひ読んでみてください。

つづいて鈴木さんは、いまはもう卒業してしまっていますが、以前読んだ本や最近読んだ本を紹介してくれました。昔のミステリーは実に懐かしく、最近読んで途中でやめたというSFは私も読んでいますが、私も退屈でした。
鈴木さんも最近はどうもSF/ミステリーからは遠のいているようです。でも今日のために何冊か読んできたようです。鈴木さんの読書姿勢には驚きます。

3人目の山田さんは、本ではなく、「DETROIT BECOME HUMAN」のゲーム実況のYou tubeを紹介してくれました。
ブックと言っても、いまはこういうものをイメージするのだと驚きましたが、少しみんなで見せてもらいました。
AIの成長によって、ブックの世界もまた大きく変わるのでしょう。その予兆を少し感じました。私自身は世間の常識とは反対に、現実こそフェイクであり、そのフェイクが次第に現実化していると感じているのですが、その感をますますと読めました。
SFもミステリーも、もう日常になってきているのかもしれません。

参加者は3人でしたが、話はなかなか尽きずに、また今回も延長でした。やはりみんな湯島には「話に来る」のだから「沈黙サロン」は難しいのかもしれません。

でもやはり「沈黙サロン」には魅力がある。
年明けのブックサロンは、2時間版のディオゲネスサロンをセットしようと思います。果たして参加者はあるでしょうか。そして2時間の沈黙は守られるでしょうか。
日程が決まったらご案内します。
CWSライブラリーにフィクションも少し増やすことにしますので、ぜひとも沈黙に挑戦しに来てください。2時間あれば、小説なら1冊くらい読み終えられるでしょう。

書籍文化を守りたいです。

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2025/11/26

■湯島サロン「高山での生活報告その2」報告

岐阜高山での生活も半年を超えた川端修平さんの2回目の「高山での生活報告」サロン、開催日が途中で変更になったことが十分に周知されていなかったため、日程を勘違いされた方もいて、参加者が少なかったのが残念でした。
変更日をしっかりとお伝えできなかったことをお詫びします。

参加者は少なかったのですが、その分、参加者それぞれの生き方も含めてじっくりとお話できました。参加者の多寡で、大きく様相が違うのもサロンの魅力の一つです。

川端さんは、前回とはかなり雰囲気が変わっていました。
やはり生き方や生活地は身体に現れるものです。

川端さんは今回、自分の生活状況を書き込んだ「修平高山地図11月版」をみんなに配って、最近の生活ぶりを話してくれました。これがとても面白い。
前回時と大きく変わったのは、生活時間の中心が、フリースクールでの活動からカフェでのバイトに移ったことです。特に地元の木工会社が運営しているギャラリー&カフェ“遊朴館”でのバイトが楽しいそうで、そこでのバイト料がいまは生活費の中心になっているようです。

今回、配布された修平高山地図には、川端さんの生活のほぼすべてが描かれているのですが、カフェが少なくありません。そのせいか、これまでは湯島のサロンではコーヒーは飲みませんでしたが、今回はコーヒーを飲みました。
もう一つの変化は、一人暮らしからハウスシェアメイトが2人できたことです。
それも川端さんが選んだ人ではなく、シェアハウスに入ってきた人たちです。
私的な空間も公共空間も大きく変化したというわけです。

ただ、高山を拠点に、金沢や関東などに整体の稽古に通っているスタイルは変わっていません。いやむしろ整体はますます大きな基軸になってきているように感じました。
なぜ高山まで行って整体なのかと、私は思ってしまうのですが、高山は各地の整体道場に行くのに好都合な立地だというのです。
いずれにしろ、高山に引きこもっているわけではないようです。

いまの生活は、ともかく楽しいそうです。
魅力的な出会いも多いようですし、自らが他者に役立っているという感じさえ持てるようになっている。たくさんの生活資源も育ってきている。ほどほどのストレスもある。
1年の予定だった高山生活ですが、その先をあまり考えていないように思えましたが、それだけいまの生活が充実し楽しいのでしょう。

でも身体は嘘をつけません。
楽しさの中に、なにか「足りないもの」を感じているような気配も感じました。
本人も話していましたが、接する情報がちょっと内に向いて、国の政治や世界政治の動向への関心が弱くなっているようです。高山から見る政治と埼玉から見る政治は違うという話もしてくれました。どう違うのか、とても興味ある話です。でもそこの話はあまり聞けませんでした。
質問すればよかったのですが、聞き損ないました。正確に言えば、問いかけを起こさせないような気配があったのです。なんとなくそうした世界から解き放たれている気がした、のかもしれません。

川端さん自身は、たぶん間違いなく充実した毎日を過ごしているのでしょう。
でもどこかに違和感がある。活動しきれていない「なにか」が伝わってくる。
勝手な感想を言えば、いまはまだ高山という土地から「お客様」扱いされているのではないか。
私の誤解かもしれませんが、川端さんは、そこに無意識のなかで満足していないような気がしたのです。そもそも彼が高山に移住したのは、楽しい生活をしたかったからではないはずです。
まあ、余計なお世話ですが、いままた局面が変わる時期に来ている、そんな気がしたのです。

こうして定期的に報告サロンをしてもらうと、そういう変化がよくわかる。
地域や仕事が人をどう変えるのか、人が仕事や地域をどう変えるのか。
いずれもとても面白い話です。

川端さんのそもそもの関心は「新しい経済のあり方」でした。
それを学ぼうと入学した東大では、それが十分に学べなかった。
それで休学して、いろいろなことを試してみたが、それも満足できずに、やはり復学して、今度はしっかりと学んで良い刺激を受け、昨年卒業。就職した会社を3か月で辞めて、熊本や高山での仕事と生活。以来、いろんな体験で、社会を、経済を、人付き合いを経験してきています。苦労していないわけではなく、いろいろな難事も体験していますが、まあ今は楽しいという。
でもその割には、生活報告がいささか単調すぎる。楽しそうすぎるのです。
そんな気がして、「新しい経済」についてはどうなっているのかと、少し突っ込んで聞いてみました。

出て来たのは意外な答えでした。
実践的に取り組んでいるというのです。そして、9月以来、スーパーやコンビニに行っていないという。つまり地域の人たちから食材などを提供されていて、お店に買い物に行かなくても生活が成り立っている。言い換えれば、「古い(現在の)経済成長」に全く貢献していないのです。
都会では考えられないことですが、お金を使わなくても日常の暮らしはできることを実証しています。
もうひとつ面白いと思ったのは、“遊朴館”で働く人やお客様に、なんとなく寄り添いながら、生きる元気を与えているような気がするというのです。「整体」でつくり上げている身心が、自然と働きかけているのかもしれません。
これもまた「新しい経済」、「新しい働き方」につながっている気がします。
わたし自身は、いわゆる「士業」や「師業」には否定的で、生きることが働く(傍楽)につながることこそを目指したいと思っています。
そういう意味では、川端さんは、高山で単なる「お客様生活」をしているわけではなさそうです。

次回はまた違った川端さんに会えるでしょう。
そんな動き出す前の川端さんに会ったような気がするサロンでした。

私の極めて主観的な感想だけを述べる報告になってしまいました。
すみません。
でも湯島サロンの一つの意味は、サロンの主役として話すことによって自分が変わる契機を得ることも目指しているのです。
もし変わりたい方がいたら、ぜひサロンを企画してください。
お待ちしています。

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2025/11/25

■湯島サロン「なぜ箸技ゲームが生まれたか」の案内

湯島ではいま、国際箸学会の2つのサロンが定期的に開催されています。
箸技サロンと箸ラボです。
参加している人もいると思いますが、それに加えて今度、新たに「箸」をテーマにした、気楽な茶話会をスタートさせることにしました。
当面は、国際箸学会とCWSコモンズ村の共催です。

その第1回目は、国際箸学会会長の小宮山栄さんに、著書『モノづくり屋Komyから、なぜ箸技がうまれたか?』で書き足りなかった思いを語ってもらおうと思います。
併せて、その本の編集を担当した国際箸学会理事の齋藤眞澄さんにも参加していただき、小宮山さんとはまた違った視点から、話をしてもらう予定です。

ご存知の人も多いと思いますが、小宮山さんは、Komyという鏡の会社の創業者です。この会社はとても面白い会社でよくマスコミでも取り上げられています。
その会社の話もとても面白いのですが、鏡の会社が、なぜ箸なのか、そしてなぜ国際学会なのか。そうしたことの背景には、小宮山栄さんの生き方が深く関わっています。いつかまた、その生き方を話してもらうサロンも企画しますが、ともかく今は箸のことを話したいというので、今回は「箸技」の話です。
齋藤眞澄さんは、箸学会の文化部門で活動していますので、箸文化に関する話も出るかもしれませんが、小宮山さんとは長い付き合いなので、いろんなエピソードも出てくるかもしれません。
また折角の機会なので、箸技ゲームの体験もちょっとだけしてもらおうと思います。

参加者には、小宮山さんの著書『モノづくり屋Komyから、なぜ箸技がうまれたか?』を、最近新たに追加された「補遺版」小冊子付きでお土産として提供されます。

開始時間がいつもより1時間遅い午後3時からですので、お気をつけください。
どなたも歓迎の気楽なサロンですので、気楽にどうぞ。

〇日時:2025年12月17日(水曜日)午後3時~5時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「なぜ箸技ゲームが生まれたか」
〇話題提供者:小宮山栄さん(国際箸学会会長)・齋藤眞澄さん(同理事)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

 

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■湯島サロン「オーガニック(有機農食)の社会実装、最新リポート」報告

農と食の問題に取り組み、本サロンでも何回か話をしてもらっている吉田太郎さんが、また新著を出しました。『社会実装するオーガニック 世界と日本の地域再生最前線リポート』(築地書館)です。本の出版に先立ち、吉田さんの思いを話してもらうサロンは満席の賑わいでした。
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吉田さんは、いつものように情報満載のパワーポイントで話をしてくれましたが、今回は、冒頭で面白い話をしてくれました。
有機農業と書籍出版に似ているところがある。最近の書籍出版業も難しい状況になってきていますが、それは書籍を買うのが「読者」から「消費者」になってしまっているからだというのです。
「読者」と「消費者」。どこがちがうのか。
読者は「自分の価値観から自分だけの一冊の本との出会いを求めて書店を回り、自分の判断で本を買う」のに対し、消費者は「話題になっている・ベストセラーになっている・有名人が推薦しているという理由から本を買う」。つまり、書籍の内容よりも、売り方が大切になっている。書籍そのものへのこだわりが弱まっていると言ってもいいでしょう。

吉田さんは、農産物もそうではないかというのです。
かつては、「自分の味覚や農家、八百屋との関係から自分の判断で農作物を買っていた」のが、いまや食材は「商品」になってしまい、「マーケティングに流されて無意識に綺麗な農産物や加工品を買うようになってしまった」というわけです。
「生活者」から「消費者」へと、私たちは変わってしまい、「いのち」につながっていたはずの農産物が、「商品」になってしまった。それに合わせて、農家もまた、農産物「商品」の「生産者」になってしまった。
よく言われるように、農家の人たちは、自らが食べる「食材」と市場に出す農産物「商品」とは、別の作り方をするようになってしまった。
霜里農場の金子美登さんや農本主義を提唱している宇根豊さんが、「農産物を〈商品〉にしてはいけない」と言っていますが、そうしてしまった一因は、私たち生活者にあることを、改めて吉田さんから指摘された気分です。

今回、吉田さんは、「オーガニック」を「有機農食」と表現していますが、まさにそうした思想がその背景にはあるように思います。
吉田さんは、今回、新しい著書で、有機農食に向けての動きを報告してくれているのですから、先行きは明るいのではないかという気持ちで話をお聞きしていましたが、日本においては、どうも楽観はできないようです。
吉田さんに日本の事態は良い方向に向いているのですかと質問したら、むしろ悪い方向に向かっているという答えが返ってきました。だからこそ、世界各地の良い実践を学びながら、私たちも、「消費者」から「生活者」にならなければいけないというのです。本書を読んで、生産者も消費者も、意識を変えていかなければいけない。

サロンのタイトルの、「社会実装するオーガニック/世界と日本の地域再生最前線リポート」は、新著に詳しく書かれているので、それを読んでほしいということで、今回は具体的な実践活動内容の話はありませんでしたが、参加者の中に、食に関わっている方や有機農産物の生産者、有機農産物にこだわっている生活者などが多かったので、話し合いはとても盛り上がりました。
いまのところ状況は楽観できませんし、日本の農政にも不安はあります。であれば、私たち生活者がしっかりと足元から変えて行くしかない、という点では吉田さんも参加者も意見は一致したのではないかと思います。
この書籍を使った勉強会や話し合いの場が、広がっていけばいいのですが。

話し合いでは、他にもいろいろな話題が出ました。
「有機農産物」という表示なのにすぐ腐敗してしまうことがあるが販売店での「有機」表示は信頼できるのか、学校給食での子どもたちの食教育への不安、農協はどういう方向を向いているのか、あるいは輸入米の話など、いろいろな話も出ましたが、話を聞いていて、やはり私たち生活者は、農の現場をあまりに知らなすぎる気がします。そこが一番の問題かもしれません。
それに「有機」という言葉に、消費者はいつの間にか「金銭価値」を持ってしまい、「贅沢商品」のようなイメージができてしまっているのではないかという気もしました。「有機」も「商品」になってしまった。

しかし、その一方で、生活者が農家や田畑との接点を持ち始める動きも少しずつ出てきています。「飢え」への関心も高まってきているように思います。
湯島では、定期的に新倉さんに、身土不二を基軸に置いた「ふるさと薬膳」のサロンをやってもらっていますが、「薬食同源」の考えも少しつ戻ってきているような気もします。
湯島のサロンでも、引き続き、「農」や「食」のテーマを取り上げていきたいと思っています。

吉田太郎さんの新著は、そろそろ書店に並びだします。
「農」の関係者だけではなく、「食」に支えられている生活者のみなさんにもお勧めします。
『社会実装するオーガニック 世界と日本の地域再生最前線リポート』(築地書館)
https://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1697-6.html

 

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2025/11/23

■新倉さんの食養生サロン「冬の食養生」のご案内

恒例の東方健美研究所代表の新倉久美子さんによる「食養生サロン」のご案内です。
今年は秋を通り過ごして、冬がやってきている感じですが、今回は「冬の食養生」のお話です。加えて、少し「野草茶」の話もしてもらおうと思います。
最近の新倉さんの食養生サロンでは、毎回、新倉さん手作りの野草茶が振る舞われますが、今回はどんな野草茶でしょうか。楽しみです。

もちろんいつものように、食への基本姿勢としての「ふるさと薬膳」のお話もしてもらいます。
参加されている方はご存じですが、新倉さんは、毎回、中国の陰陽五行学説に基づく「新倉版五行配当表」に基づいた、季節に合わせた食養生の話を、とても具体的に紹介してくれます。私のように、知識の全くないものにも、具体的に説明してくれるのでわかりやすいです。
新倉さんの食養生アドバイスで、今年の冬も乗り超えたいと思います。

毎回、新しい話題も出てくる、気楽な食養生サロンですので、気楽にご参加ください。
みなさんの参加をお待ちしています。

〇日時:2025年12月14(日曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「冬の食養生と野草茶」
〇話題提供者:新倉久美子さん(東方健美研究所代表・農都共生総合研究所取締役)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

 

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2025/11/22

■高市政権を話題にした11月茶色の朝サロン報告

11月の茶色の朝サロンは、いつもと違い、「高市政権が打ち出している政策」をテーマにすることにしました。先日、高市政権を支持するという視点でのサロンを行いましたが、政策論議をしてほしいという要請があったからです。
もう少し多くの参加者があると思っていましたが、意外と参加者は少なかったです。今回も前回同様、高市政権支持者は少数派でした。
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まずは高市総理の所信表明演説の要旨を鷹取さんが紹介してくれました。
併せて、昨年の衆院選と今年の参院選の自民党のビジョンも紹介してくれました。
そこから自由な話し合いです。

総理の所信声明では、やはり課題羅列で実態がなかなか見えてきませんが、それでも鷹取さんは、主な項目に関して評価も示してくれました。
抽象的な所信表明からも、その根底にある姿勢や思想は見えてきます。
しかし、もっと具体的な、政策というよりも施策レベルにまで具体化されないと、なかなか私たち生活者には見えてこないものも多いです。
そこをぼやかしながら、あるいはむしろ反対のイメージを作りながら、施策を進めていくのが、最近の日本の政治の常道ですが、高市政権はそこはかなり素直というか、正直です。
今問題になっている、「台湾有事で存立危機事態」発言は、その象徴的なものだと思いますが、高市政権は政策の実体を見せてくれるという意味では、これまでの政治とはちょっと違っているのかもしれません。私はそこに少し好感を持ちます。
トランプ大統領と一緒に横須賀の米軍基地に行った時の様子は、政治家らしからぬ実に素直な実態を見せてくれました。あれで日米関係の実態が見えてきます。

しかし、素直な総理大臣だからと喜んでばかりはいられません。
徴兵制度が導入されて、息子たちが戦争に駆り出される不安を語る人がいました。もちろん今の時代、息子だけに限りません。娘もですし、高齢者も今時の戦争では兵力になります。すべての人にとって他人事ではないでしょう。

私が不安なのは、軍事国家に向けて堂々と動き出した姿勢です。
核兵器のサブシステムである原発政策も含めて、ますます日本は立憲国家から離れていきますが、同時にそれは経済の軍事化を促進していくでしょう。その先にあるのは何か、を考えるといささかぞっとします。

農政方針もまた逆戻りして、米も増産から「需要に合わせた生産」へと戻りましたが、これに関しても少し議論がありました。私自身は、これこそ日本の安全保障のあり方を象徴していると思えるほど重要なポイントです。そもそも「需要に合わせた生産」という発想こそ、生政治的な国家主義の象徴だろうと思います。生活者の消費行動(生活)を管理しようというのですから。生産を管理するのとは全く意味合いが違います。

先日のサロンでも話題になった国家情報局やスパイ防止法も話題になりました。
こういう話題は、しかし、マスコミではあまり出てきません。
でもまあ、間違いなく、こんな議論をしている湯島サロンも、影響なしとは言えないでしょう。

政権に対して、言うべきことをきちんと言っていく生き方をしている人から、ただ非難・反対ばかりではなく、良いところはしっかりと認めて、それも一緒に伝えないと読んでもらえない、高市政権の良いところは何だろうという問いかけもありました。
高市さんの目標に向かっての現実主義的な誠実な努力を評価する意見や、素直なところが出ましたが、政策・施策に関しては何もあがってきませんでした。

とまあ、こんな感じの議論で盛り上がりました。いつも以上にまさに「茶色の朝」サロンだったと言ってくれた人もいますが、私はやはりちょっと違うような気もしました。
やはり政府は、私たち国民の実態を反映しているのではないか。
政権批判や政策反対もまた、茶色に染まっていく危険性もある。
茶色に染まっていくのは、政府ではなく、国民からなのではないか。
改めてそんなことも考えさせられた茶色の朝サロンでした。

問題はたぶん、高市さんではなくて、生活者である私たちにある。
あまりにも私たちは、事実を知らなすぎる。いや、知ろうとしていない。
そして、自分でしっかりとは考えなくなってきているのではないか。
反対や批判は、考えなくてもできます。誰かに同調すればいい。
茶色の朝サロンが、全国に広がっていってほしいと改めて思いました。

12月は「茶色の朝」サロンはお休みです。次回は1月を予定しています。

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2025/11/21

■湯島サロン「南京に行ってきました」報告

先の国慶節に中国の南京へ行ってきた鈴木あかりさんのお話を聞くサロンは、もっと多くの人に参加してほしかったのですが、参加者が少なかったのが残念です。しかし、そのおかげで、あかりさんが、持参した中国の紅茶セットで参加全員に紅茶と山査子のお菓子を振る舞ってくれ、とってもあったかなお茶会サロンになりました。そこでの贈り物に対するあかりさんの中国の友人たちの姿勢の話もとても興味深かったです。参加者の半分以上が南京訪問者だったのも驚きでした。
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あかりさんはこれまでも何回か中国に行っており、南京市にも今春、仕事で訪問しているそうです。しかし今回は、休暇を取って南京市を個人的に訪問。訪問の目的は、天津に住んでいる中国人の友人から、日本人は南京大虐殺を知らないという話をずっと言われていたので、実際に南京市ではどう認識されているかを知りたくなって出かけたようです。たまたまいま、中国では、映画「南京写真館」が評判になっていて(日本では上映予定がないそうです)、それも観てこようというのも訪問目的の一つ。現地では知り合いの中国人や日本人に案内をしてもらったようです。

最初に訪問したのは、現地に住む中国人の案内で、中国三大博物館の一つ、南京博物院を訪問。
ここで中国の歴史に触れるとともに、「南京事件」の展示を見学。
あかりさんの印象では、客観的な展示(日本語の解説もしっかりとあったそうです)で、挑発的なところは特になかったようです。
あかりさんは、むしろ、それまで中国側が大げさに言っているのではないかという感じさえ持っていたそうですが、南京博物院の展示を見て、「南京事件」の事実を確信できたようです。

つづいて、霊谷寺(灵谷寺)を訪問、そこでは中国茶会を体験、さらに、中国の友人に連れられて、現地の人たちが日常的に利用している市場のようなところの食堂で食事もしたそうです。
それらを写真を見せてくれながら、紹介してくれました。

南京事件は、戦後、日本ではあまり報道されませんでしたが、史料や証言から、1990年代前半にはほぼ結着がついていました。しかし、1990年代後半から政治家や一部学者による働きかけもあって、「論争の政治化」が進みました。しかも「南京大虐殺」という扇情的な表現が使われ、その存否に関しても感情的な賛否論が展開され、いまなお尾をひいていますが、どの国家政府においても戦争時には起こりうる戦争災害の一つです。政治論争に振り回されることなく、私たちは事実をきちんと確認するべきでしょう。

翌日からは、上映されていた2本の映画、『南京写真館』と映画『731』を観たそうですが、『731』は前評判通りの駄作、『南京写真館』のほうは物語としての完成度が高く良かったそうです。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20250829047842a&g=afp
https://mainichi.jp/articles/20251014/k00/00m/030/029000c

映画『731』は、生物兵器の研究・開発機関にも当たっていた満洲第731部隊(通称石井部隊)の話ですが、この731部隊に関しても日本では長らく伏されていて、一般に知られるようになったのは50年ほど前からではないかと思いますが、これも決して過去の話ではなく、いまに続いている話です。私たちはもっと事実をしっかりと知っておくべきことだろうと思います。

南京事件も731部隊も、戦争とは何か、さらには国家とは何かを、生々しく伝えてくれるものです。
ウクライナやガザの戦争やコロナ陰謀論に関心を持つのであれば、少なくとも自らの国が起こしたこうした過去の事件への関心も持たなければと思います。
いずれも「政府」が起こしたことであり(直接手を下したのは兵士ですが、個人の意思というよりも、状況がつくり出した行為であり、私はむしろそこには個人的な意味での加害者はいなかったと思います)、日本人と中国人の対立ではなく、日中政府と生活者(国籍など関係ありません)の対立です。
対立の構造を取り違えると事実は見えなくなります。「国益」とか「国家国民」とかいう言葉に惑わされてはいけません。

あかりさんに、日本では学校で南京大虐殺を教えていない、みんな日本政府に洗脳されていると言ってきている天津の友人も、別に日本人を非難しているのではなく、日本人と仲良くなりたいからこそ、そう働きかけているのだろうと思います。それを受けて、実際に南京まで出かけて行ったあかりさんの行動力には感心しますが、こういう形で個人レベルの付き合いが広がっていけば、政府と政府の関係も変わってくるでしょう。ネット情報依存では、そうした事実は見えてこない。
いつか天津に住んでいるあかりさんの友人にも、日本に来てもらって、湯島のサロンで話をしてほしいものです。

サロン参加者のうち4人は、かつて中国の南京に行ったことのある人たちで、その人たちの話もまた興味あるものでした。
私は南京も含めて、中国には一度も行ったことがないのですが、やはり実際に現地に行き、現地の人たちと交流してきた人の話は、言語では表現できないものも含めて、学ばせてもらうことが多いです。

これからも、海外に行った人から話を聞くサロンを開いていこうと思います。

 

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2025/11/20

■湯島サロン「広島・長崎ピースツアー報告」のご案内

文友会(文京区原爆被爆者友の会)副会長の升田淑子さんが、被爆80年ということで、特別に企画された広島と長崎のピースツアーに参加されました。いずれもそれぞれ3日間のコースです。
https://coop-toren.or.jp/etc/etc_356.html

主催は、一般社団法人東友会(東京都原爆被害者団体協議会)と東京都生協連の共催です。被爆者との対話や交流も含めて、一般にはなかなか触れることのできないところにも行けた、充実したツアーだったそうです。

せっかくの体験を、一人だけのものにとどめるのはもったいないので、湯島のサロンで、ツアーの報告をしてもらうようにしました。
升田さんのほか、もしかしたら生協連から参加した若いメンバーも一緒に報告に参加してくれるかもしれません。

ぜひ多くの人に参加してほしい報告会です。
できればこれを機会に、改めて被爆・被曝問題を考えるサロンを継続して開催していきたいと思います。話題提供者や問題提起者を探しています。
もしどなたかいたらご紹介ください。

〇日時:2022年12月7日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「広島・長崎ピースツアー報告」
〇報告者:升田淑子さん(文友会副会長)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

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2025/11/16

■11月オープンサロン報告

11月のオープンサロンは、時世のせいでしょうか、高市政権や外国人問題でにぎわいました。
クマの話もありました。クマの報道はなんであんなに多いのか、ということです。

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それにしても最近のテレビニュースは同じことの繰り返しが多すぎます。
たぶん現場重視の取材記者がいなくなっているのでしょうね。
まあ新聞もそうです。ほとんどが現場情報ではなく第二次情報で書かれています。実に退屈で、読むところがありません。

オープンサロンは、いつもどんな話が行われたのか、私はすぐに忘れてしまうのですが、今回は「日本人」という意識があるかどうかがちょっと論点になりました。なんだか私が糾問されていたような気がします。気のせいかもしれませんが。
私は「日本人」ですが、「日本人」という意識で言動することは皆無です。ですから、国益だとか国民という発想もあまりありません。
外国人という言葉にも違和感があります。いわゆる「外国人」からみたら、私も「外国人」ですから、その言葉を使うことにどんな意味があるのかがわからないのです。

それにしても、どうしてみんな、概念(言葉)で思考し言動するのでしょうか。
言葉の威力で思考が方向づけられることに対する違和感が私にはあるのですが。
少なくとも、もうそろそろ「国家」という制度の枠組みの中で考えるのはやめた方がいいと考えています。

今回のサロンを聞いていて、そんな感想を改めて持ちました。
サロンの前、お昼前から何人かの人が来ていて、その「プレサロン」で疲れてしまって、肝心のサロンはボーっと聞いていました。
報告すべきことが思い出せません。まあそもそもオープンサロンにはそんなものはないのです。

しかし、言葉から自由になるにはどうしたらいいか。
一度、そんなサロンをやってみてもいいですね。
どなたかやってくれませんか。

 

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2025/11/15

■第14回あすあびサロン報告

第14回あすあびサロンは、いつもと違い、「手賀沼の魅力」をテーマに、手賀沼に魅了されてさまざまな活動に取り組んでいるフリーライターの野中真規子さんにお話をお願いしました。
新たな参加者が5人と、仲間も少しずつ増えています。
柏や取手からの参加もありました。

野中さんは、手賀沼の魅力を客観的に語るだけではなく、「自分(の魂)を包み込んでいく容れ物として手賀沼」という視点も含めて、話してくれた後、参加者全員に「手賀沼と私のマンダラチャート」を配布し、手賀沼をもっと魅力的にするには、何が課題か、そしてその実現のためにはどうすればいいかを、それぞれがマンダラチャートに記入しながら考える時間を取ってくれました。そして、その後、それに基づいて各自から発表してもらいながら、みんなで手賀沼の魅力や課題を話し合いました。
ただ単に話を聞くだけではなく、参加者全員が自分事として「手賀沼」と向き合う時間になったと思います。みんなそれぞれにいろいろな気づきを得たはずです。

実際に手賀沼で活動している湖上園(貸しボート店)の佐藤さんが参加していて、実際に手賀沼と付き合うときの注意点やいま計画していることなども話してくださいました。
また、今年初めのあすあびサロンで「山崎弁栄上人」の話をして下さった杉野さんは、手賀沼が育ててきた文化的な魅力などを話題にしてくれました。
子供の頃から手賀沼で育った人や最近転居してきた人など、いろいろな視点での話には、お互い気づかされることも多かったと思います。

手賀沼の水質問題の話題も出ました。こういう「手賀沼が抱える問題」もしっかり認識しておくことは大切ですが、「解決すべき課題」の存在は、まちづくりにとっては大きな資源ともいえます。かつて我孫子が全国でも最先端の住民活動地域になったのは、手賀沼の汚染のおかげです。
こういう問題もまたサロンで取り上げてもいいかもしれません。

みなさんの話を聞いていて、手賀沼の魅力を育てていくためには、やはりみんながもっと手賀沼と触れ合うことが大切だと改めて思いました。魅力は誰か(行政や企業など)がつくってくれるものではなく、みんなで触れ合いながら育てていくものです。要するに地域の魅力は、そこに住む住民たちが育てていかねばならないのです。

終了後、参加者から、手賀沼の魅力を話し合うことをシリーズ化してほしいという声もありましたが、手賀沼の魅力については、引き続き重点的に取り上げていきたいと思います。それもただ話し合うだけではなく、手賀沼に実際に触れあう接点もつくっていければと思います。
今回も、野中さんは手賀沼の外来水生植物駆除の体験会(11月23日(日)、24日(月・祝))の呼びかけもしてくれました。
また杉野さんからは、「柳宗悦と山崎弁栄と手賀沼」をテーマにした講演会を実現したいという呼びかけもありました。
あすあびサロン自体は、ゆるやかな話し合いの場ですが、そこからいろいろと実践的なプロジェクトや活動が生まれ育っていくことを目指したいと思います。

最後に、野中さんは、手賀沼にぽっと浮かんできた物語『大うなぎの神様』を紹介してくれました。
ご存じの方もいると思いますが、物語を添付します。
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野中さんは、この物語に触発されて、アケビのつるとマコモでうなぎを作っていますが、その写真も見せてくれました。この物語がどんどん広がっていけば、手賀沼はもっともっと魅力的になると野中さんは思っているのでしょう。何だか私もそんな気がしてきました。

サロンではほかにもさまざまな話題が出ましたが、そのほんの一部の報告しかできないのが残念です。でも、引き続き「手賀沼の魅力」はとり上げていきますので、ぜひみなさんもまた参加してください。

次回12月は、またいつものように、我孫子界隈でこんなことをしたいということを気楽に話し合うサロンです。
12月13日(土曜日)の午前中を予定しています。
ぜひご予定ください。

なお、あすあびサロンの案内や報告を中心にしたメーリングリストとフェイスブックグループがあります。参加ご希望の方は事務局(qzy00757@nifty.com)までご連絡ください。

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■我孫子に箸技ゲームが来ました

我孫子で開催している千葉県福祉機器展の国際箸学会がブースを開いています。
事務局の箸タイマーの中崎さんが娘さんと一緒に来ているので、顔を出そうと思いながら、いろんな余事が重なってなかなか行けませんでしたが、昨年もいけなかったので今回は、ちょっと打ち合わせのミーティングを抜け出て、1時間ほど顔を出しました。
その途中に、偶然にもあすあびサロン仲間の深井さんと伊藤さんと出会いました。
ふたりともチャレンジして、楽しんでくれました。

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今度、我孫子で箸技ゲーム大会をやってもいいかもしれませんね。
やりたい方がいたら、ご連絡ください。
私はいささか苦手ですが、深井さんははまっていました。

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2025/11/14

■湯島サロン「情報の歴史 いま何が問題なのか」報告

日本構想学会の半田智久さんに「情報の歴史を俯瞰的に概説してもらえないか」とお願いして実現したサロンには、半田グループのN'da Haさんが話に来てくれました。そして冒頭、「情報の歴史を俯瞰的に」とは何を期待しているのかと私は問われました。そこで何も考えずに話題提供をお願いしたことに気づかされました。「問」の立て方ですべては決まると日頃思っているのですが、そこをつかれてしまいました。
結局、N'da Haさんが話してくれたのは、問いをそのまま受け取って、「情報」という言葉(概念)の歴史から、「情報はいつから情報になったのか。そして、いま何が問題なのか」を問いかけるものでした。してやられたり!
半田グループとの付き合いには、油断禁物です。
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しかし、話はとても示唆に富むものであり、しかも大切な問いかけがありました。
話は、「情報」という言葉が生まれたのはいつか、という問いから始まりました。
すぐ思いつくのが、森鴎外がクラウゼヴィッツの「戦争論」の翻訳で造語したという話ですが、どうもそうではないようです。N'da Haさんは、文献での初出は明治9年の明治政府陸軍が出版した「佛国基地練習軏典」だと教えてくれました。軍事関連文書の翻訳語として「情報」という言葉がつくられ、軍事用語として「情報」という概念が生まれたのです。つまり、江戸時代までの日本にはなかった言葉で、明治期以来の西欧との接触から生まれた言葉(概念)なのです。
ちなみに森鴎外が訳したと言われる「戦争論」では、情報は「敵と敵国とに関する我智識の全体を謂う」と書かれています。

そこからN'da Haさんは、「情報」が、古い辞書から現在の辞書まで、どう説明されてきているかを詳しく話してくれました。
軍事用語だった「情報」ですが、明治期の国語辞書にはちょっと違ったニュアンスの説明があります。明治37年の「新編漢語辞林」には、情報は「ことわけ(心もち 思惑 物事を望む思い 男女の間の心)のしらせ」とあります。人の心の中にある「情」の知らせという意味です。これは軍事用語としての「情報」とは違います。まだ「情」が主役になっています。

ところが、そうした国語辞書の説明が時代とともに変わってきます。
N'da Haさんは、それをていねいに説明してくれました。
簡単に言えば、「ことわけのしらせ」が「ことがらのしらせ」になり、さらには「判断を下したり行動を起こしたりするために必要な知識」という意味が加わってきたのです。
どんどん「情」が失われてきています。

さらに、第二次世界大戦後、英語の「インフォメーション」の訳語としても、「情報」が使われるようになります。N'da Haさんは、これには戦後の情報局の存在が絡んでいるのではないかと示唆します。

さてこういった説明を踏まえて、いよいよ本論に入ります。
N'da Haさんは、こうした動きに、「情報が背負った2つの不都合」を感じ、「情報」に同情するのです。本来、人の心のなかにあった「情報」が、外在化され、しかも、逆に人を動かす「記号」になってしまった。能動的な概念だったのが、いつの間にか受動的で、客体化されてしまった。まるで、「情報」が殺されたような言い方です。
そして、「情報」は、政治や経済を動かす武器になってしまった。
でもまあ、「情報」という言葉(概念)が生まれた当初から、「情報」はもう日本文化から切り離されて、戦争や統治の概念になっていたようにも思えます。

そこから、ロゴスやパトス、記号と情報、生政治やホモ・サケル、さらにはヌミノースなど、話はどんどん面白くなっていくのですが、一つだけ紹介しておきます。
それは、生理学や心理学では人間を情報処理システムとして扱っていたのに、いつの間にか、情報処理システムの主役は、記号処理システムでしかなかったコンピュータに奪われてしまったというのです。
コンピュータは、情報機器なのか記号機器なのか、という問題です。
この延長にはシンギュラリティをどう捉えるかの問題があります。いや、人間とは何かという問題と言った方がいいかもしれません。これは先日の増田サロン「AIに魂は宿るか」の時に山森さんが話した人類の未来に関わってくる問題でもあります。

最後にN'da Haさんは参加者に大きな問題を問いかけました。

ふたつの不都合に襲われた「情報」は、いままたひどい不幸に巻き込まれそうだというのです。高市政権によって顕在化してきた「国家情報局」の動きです。
N'da Haさんは、「何のいわれあってか いつまでたっても救われない〈情報〉」に同情を隠しません。しかし、それはまさに私たちの生活につながっている問題なのです。
そういう認識を、私たちは持っているだろうか。
N'da Haさんは、参加者に「それでいいのか」と厳しく問いかけたのです。

私たちは「情報」を取り戻さなければいけません。情報は本来、私たちのなかにあったのです。
誰かがつくった記号的な情報に操作され、管理され、生き方を振り回されるようなことのないように、自分の中にしっかりと情報を育てていきたいと思います。

地難に、この話は来年1月18日に予定されている菅野さんの「AIエージェント」のサロンにつながっています。
かなり先ですが、関心のある人はご予定ください。

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2025/11/13

■我孫子に箸タイマーが来ます

11月15日(土曜日)に、我孫子駅近くのけやきプラザで、千葉県福祉機器展2025が開催されます。そこに、私も関わっている国際箸学会が今、世界に普及させていこうとしている「箸技ゲーム」の体験コーナーができます。
箸技ゲーム(「箸タイム」)は、いま、介護予防に効果があるということで、じわじわと広がりつつあります。
https://www.kokusai-hashi.org/hashitime

今回は、箸技ゲームを広げる活動をしている国際箸学会事務局の箸タイマーである中﨑さんが実際にデモンストレーションし、体験してもらうコーナーがあるようです。
私も午後に行こうと思っています。

入場無料です。
もしお時間があれば、ぜひ一度体験してみてください。
我孫子のある施設でも実際に活用しています。

湯島では、このゲームを楽しみながら話し合う「箸技サロン」も開催されています。
次回の箸技サロンは12月4日午後の予定です。
こちらもよかったらぜひご参加ください。

当日は参加できないけれど、箸技ゲームに関心があるという方は私にご連絡ください
もし体験したいというグループがあれば、箸タイマーに実際に来てもらっての体験会を企画させてもらいます。

 

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2025/11/10

■立花さんの映像をテレビでは出してほしくない

立花孝志さんが名誉棄損で逮捕されました。
何をいまさらと思いますが、選挙が絡んでいるので、「言論の自由」の関係で、検察はいろいろと考えていたのでしょうか。なにしろ「国家」にとっては、利用価値の大きな「事件」ですから。
しかし、立花さんのおかげで保身に成功した兵庫県知事は今なお知事でいます。
私はあの事件(斎藤知事再選)以来、兵庫県民はあまり信頼できなくなっていますが、もし千葉県で同じようなことが起きたら、私も今の兵庫県民と同じように何もできないのかもしれません。恐ろしいはないです。

しかも立花さんのおかげで、また「言動の自由」を管理する法律までできそうですが、それにしてもテレビが盛んに取り上げることにはいささかうんざりしています。
今の時代、良くも悪くも、顔が露出されるごとに、有名になり、立花さんは「出所」後、さらに行動しやすくなるでしょう。
テレビは、有名人を作り出し、社会を変えていく力があるのです。

昨日の湯島のサロンで、いま取りざたされている「国家情報局」が話題になりました。
「情報」は、管理する人によって、意味合いも影響も全く違ってきます。
立花さん的なものの存在や影響力を高めていくようなマスコミ報道は、結局は自らを貶めていくことになるでしょう。そして、自らもまた立花孝志化してしまう。

せめて立花さんの映像をテレビでは出してほしくないです。

 

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2025/11/07

■湯島サロン「第2回水素は健康に役立つか」のご案内

最近、なぜか私のところに健康法などで話に来る人が増えています。
まあこの歳になると、私もいろいろな病気を体験していますし、数年前に前立腺がんの診断を受けたときには、主治医に頼んで治療(骨転移を防ぐための早急な摘出手術)を3か月保留してもらって、友人たちのお薦めの民間療法を試してみました。
その報告サロンもやったのですが、今回また私が続けている水素風呂療法を中心に、「水素の効用」をテーマにした2回目のサロンを開催することにしました。
前回は近藤さんにお話をしてもらいましたが、今回は鈴木久美子さんにお願いしました。
彼女はご自分でも体験しながら、毎月熱心に水素の勉強会に参加されています。

せっかくの機会ですので、水素の効用だけではなく、参加者からもそれぞれ効果のあった健康療法を話してもらえないかと思っています。
今回の中心は「水素の効用」ですが、また別のテーマでの健康サロンも時々企画していきたいと思います。
どなたかお薦めの健康療法があれば、ご連絡ください。

健康に関心のある人もない人も、もしお時間が許せばご参加ください。
お待ちしています。

〇日時:2025年12月8日(月曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
東京都文京区湯島3-20-9ニューハイツ湯島603号室
〇テーマ:「水素は健康に役立つか」
〇話題提供者:鈴木久美子さん
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

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2025/11/06

■第6回ブックカフェサロン「SF/ミステリーを語り合う」のご案内

「CWSライブラリー」開設を契機に始まったブックカフェサロンの6回目のご案内です。11月は23日の日曜日に開催します。
今回もまた沈黙のサロン「ディオゲネスタイム」を儲けます。
昨日、ご案内したとおり、CWS蔵書に漫画コミックが増えましたので、気楽にご参加ください。
もちろんご自分の本を持ち込んでの読書でも、何もせずに寝ているのでもいいです。但し発言は絶対禁止です。歌を歌うのも禁止です。
コーヒーもしくは紅茶、あるいはお茶などの用意はホスト役の私が行います。
CWSライブラリーはすでに60冊が登録されていますが、借り出す人はまだ少ないのが残念です。
CWSライブラリーの推薦図書リストは次にあります。
https://www.facebook.com/groups/3908195772765997/permalink/4059763360942570

なお肝心のブックサロンですが、サロンは午後2時から4時までです。
今回のテーマは「SF/ミステリーを語り合う」にしました。
一応、小説をメインにしたいですが、コミックも学術書も含めます。
私も若い頃読み漁った中で一番お気に入りだった作品を持っていく予定です。
もっともミステリー関係はほぼすべて廃棄したため、今回はSFを予定しています。

〇日時:2025年11月23日(日曜日)午後2時~午後4時
〇サロンテーマ:「SF/ミステリーを語り合う」
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
東京都文京区湯島3-20-9ニューハイツ湯島603号室
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)

 

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■11月オープンサロンのご案内

11月のオープンサロンは予定通り第2金曜日、11月14日です。

オープンサロンは、テーマも全くなく、参加した人次第で話題も決まりますし、話題もどんどん変わります。話す人も聴く人もいるサロンです。
出入りもいつも以上に自由で、申し込みも不要です。
気が向いたら気楽にどうぞ。
事前申し込みも不要です。

〇日時:2025年11月14日(金曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
東京都文京区湯島3-20-9ニューハイツ湯島603号室
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)

 

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2025/11/05

■第1回「川田龍平さんとの政治談議」サロン報告

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前参議院議員の川田龍平さんと政治に関して意見を交わす「川田龍平さんとの政治談議」が始まりました。
川田さんは前回の選挙で残念ながら落選してしまい、今は生命尊重政策機構代表理事として、捲土重来を期して活動しています。

川田さんのことは紹介するまでもないと思いますが、薬害エイズに巻き込まれた体験から、「目先の利益のためにいのちを切り捨てる構造を本気で変えなければならない」と、国政で活動している政治家です。
https://ryuheikawada.jp/
今は国会議員の席は持っていませんが、ぜひともまた国政に復帰してほしいと思っている人です。サロンに参加された人には、川田さんのお人柄は伝わったと思いますが、湯島のサロンとしては、できれば応援していきたいと思っています。
年に1~2回のサロンを、これからも開始していければと思います。

川田さんが前回サロンをしてくださったのは、選挙直前の6月でしたが、それから4か月、その後の活動報告などをまずはしてくださいました。
国会議員というのは落選すると「ただの人」になってしまい、失業保険がもらえるわけでもなく、経済的にも大変なようです。
これまで私自身あまりそういうことも考えていなかったのですが、こんなところにも今の政治を考える切り口があるようです。代表を選ぶということは、選ばれなかった場合の代表者のリスクも視野に入れて、考えなければいけないということです。選んだ主権者の側にも選挙終了後、できることはあるはずです。

話し合いは参加者の関心のおもむくままにいろいろな話題が出ましたが、やはり薬事関係の話が多かったです。とりわけワクチン関係の話が参加者からも出ました。コロナワクチンに限りませんが、ワクチンにはかなり複雑な思いを持っている人が多そうです。
そうした問いかけに、川田さんはとても誠実に、しかも客観的に応えてくれました。
日本の薬事行政の問題にも少し触れながら。
質疑を聞いていて、本当に「知らされていないことの多さ」に気づかされました。

川田さんは、この分野に関して今年2冊の本を出版しています。
ご自分の体験も踏まえて、薬害(薬の副作用の話ではありません)の恐ろしさを多くの人に伝えたいという一心からでしょう。
今回サロンでも紹介してくれましたが、ぜひ多くの人に読んでほしいと思いますので、ここでも紹介させてもらいます。よかったらご購入ください。

冊子『緊急メッセージ 打ってはいけない!』(川田龍平 堤未果共著 300円)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScTNDMAvAxIP5LqRL29NtCvyQgeZlohj8d6CQwolQDaRwlFsw/viewform
『高齢者の予防接種は危ない 私は薬害を黙っていられない』(飛鳥新社)
https://www.yodobashi.com/product/100000009004098777/

ローカルフード法の話題も出ました。
これは川田さんがこれまで長年取り組んでいる、地域循環型の農と食を守るための法案です。何回か国会にも提出されていますが、まだ成立していません。
危機状態に瀕していると私には思える日本の農業の実状を打破していくために、この法案の早い成立を願いますが、現実はなかなか難しく、これまでも国会に上程しながら、成立には至っていません。
総理になった高市さんはこの法案に賛成だそうですが、推進役の川田さんが今回議員を離れてしまったのが非常に残念です。でももちろん川田さんはあきらめたわけではなく、その成立に今も取り組んでいます。
私たち国民が、もっとこの法案への関心を持つことが、法の成立にもつながっていくと思います。ぜひローカルフード法のサイトをご覧ください。
https://localfood.jp/

議員でなくなった川田さんは、いま一般社団法人生命尊重政策機構を拠点に活動していますが、精力的にⅩ(旧twitter)やInstagramで情報発信しています。ぜひご覧ください。
川田さんのオフィシャルブログもぜひ。
https://ameblo.jp/kawada-ryuhei/

第2回の川田さんの政治談議サロンは、年明け後の2月ごろを予定していますが、その間に国政選挙があれば前後するかもしれません。
もし選挙になって川田さんが立候補する場合は、湯島サロンとしても応援していきたいと思います。

 

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■緊急サロン「高市政権実現を支持します、か?」報告

日本で初めての女性総理が実現し、高市政権がスタートしました。
世論調査では圧倒的な支持率になっていますが、私の周辺ではなぜか「批判」が多いのが気になります。私自身は政策面において、とても不安ですが、支持が広がっている理由が何なのかがわかりません。
それもあって、高市さんを政治家として支持するという加藤誠也さんにサロンを開いてもらいました。
14人の参加者があり、関心の高さを実感しました。
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加藤さんには、高市さんの政策ではなく、高市政権実現の社会的な意義のよう視点から、話をしてもらいました。
加藤さんは、今回の動きを「高市現象」として捉え、「単なる一政治家の人気の問題にとどまらず、社会的主体の深層における〈自己の対話的構造〉の変容を示す現象」として理解することができるのではないかというのです。そして、この現象を活かすことで、現在広がりつつある分断社会を自己再構成できるのではないかとも言います。
というわけで今回は、加藤さんの「高市現象に見る対話的自己の社会的投影 ー 分断社会における自己再構成の試論」をお聞きしての話し合いでした。
こういう時期であればこそ、支持派も反対派も、少し頭を冷やして現実を見て、自分を問い質せという加藤さんのメッセージは、感情的に反応してしまっていた私自身、いささか反省させられるものでした。

しかし、やはり世間は過熱しています。
最初にいつものように参加者から自己紹介と今回参加した思いのようなものを話してもらったのですが、それぞれの高市政権への思いが出てきて、それだけで30分以上が経過してしまいました。
ちなみに14人の参加者のなかで積極的支持者は一人だけ。もう一人、「私たち世代はいまの政治には関心がない」という20代の若者を除けば、残り全員、不支持で、なかにはかなり手厳しい批判もありました。
世論調査との違いに驚きましたが、しかし高市さん批判と高市政権不支持とは必ずしも重ならないかもしれません。そこにこそ、加藤さんのメッセージにつながる鍵があるのかもしれません。

そこから加藤さんの話が始まりました。
これまでの経緯や高市政権実現後の反応などをていねいに説明してくれました。

案内にも書きましたが、加藤さんは、高市さんを支持する人たちも反対する人たちも、その根底には「社会が崩壊していくのではないか」という不安を感じているのではないか。そして、不安を顕在化する高市現象は現代社会の「分断」を克服する契機になるのではないかと考えているのです。
いかにも加藤さんらしい発想ですが、そういう「したたかさ」が今こそ必要なのかもしれません。反対や賛成と騒いでいるだけでは何も変わりませんから。

社会は「未来への見通しの喪失」と「共同体的意味の空洞化」に直面している。この 喪失感は、社会全体に「自国・自己の無力化」への不安を醸成し、その心理的反動として「強さ」「誇り」「決断」を希求する傾向を生み出している。
対立する2つの語りの対立は価値の衝突として表面化するが、その根底には「社会が 崩壊していくのではないか」という共通の存在的不安が横たわっている。すなわち、両者は同一の不安を異なる物語的枠組みの中で処理しているにすぎない。
言い換えれば、高市現象における政治的分断は、社会的主体が自己内部に抱える「理性と感情」「自由と秩序」「寛容と誇り」といった両義的契機を、外的な政治的対立として投影している構造とみなすことができる。
だとしたら、高市現象を「悲劇」や「脅威」としてのみ捉えるのではなく、社会的自己が再統合へと向かう過程として理解することにより、現代社会の変容をより深く洞察できるだろう。「誇り」と「多様性」、「強さ」と「共感」を対立項としてではなく、共時的に包含しうる言語的・意識的構造を再構築すること。それこそが、分断を超えて社会的自己が成熟するための条件である。
とまあ、加藤さんのメッセージをまとめるとこういうことになります。
いささか固い表現ですが、確かに共感できます。

「不安をめぐる2つの物語り的処理」。これに関して、加藤さんは2つの表にまとめてくれました。そして、「対話的自己から見た統合の方向」も示唆してくれました。
加藤さんの了解を得て、その3つの図表を添付します。
じっくりと見ていただければ、加藤さんのメッセージが伝わるかと思います。
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加藤さんはこうした話に加えて、問題を考えるための視点として、アーレントとハーバーマスと井筒俊彦、さらには「対話的自己」のハーバード・ハーマンスなどの考えを簡単に紹介してくれました。
加藤さんはこうした話を踏まえて、「高市現象」を活かして、対立する考えを統合するための「対話」を意図していたと思いますが、残念ながら今回はそこまでいきませんでした。なにしろ参加者と加藤さんの温度差は大きすぎました。
やはり「対話的自己」を通して、分断を超えた社会的自己を育てていくのは、そう簡単ではありません。まずはお互い、少し冷やす時間が必要です。

どんなに高市さんが嫌いでも、高市さんが日本の閉塞していた政治を、ブレークスルーしてくれている面は評価せざるを得ません。「高市現象」を一時の話題で浪費しないようにしていきたいと思います。
しかし、その前にもう少し具体的な高市政権論を話し合わないと、なかなかそこまでいかないようなので、何回か「高市政権」をテーマにしたサロンを開催した後で、また一度、加藤さんには「対話的自己」をテーマにしたサロンをお願いしたいと思っています。

なお話し合いではいろんな話題が出たので、それも報告したいところですが、今回は長くなったので省略します。
ともかくやはり、政治の話題はもっとサロンでもとりあげようと思います。
ちなみに、「今の政治には無関心」と発言した若者も、私からすれば「政治への関心」は高いです。言い換えれば「今のような政治のあり方」に異議申し立てしているような気がします。このテーマもまたとり上げようと思います。

なお、11月の茶色の朝サロン(17日開催)は、高市政権の政策をテーマに取り上げますので、ぜひご参加ください。

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2025/11/04

■困ったことに気が沈んだ2日を過ごしています

最近いささか気に沿わないことが続き、機嫌がよくありません。
こんなに天気がいいのにまだ気がすっきりしません。
困ったものです。

昨日は、娘に頼んで、新しいスーパーに連れて行ってもらいました。
私はいろんなスーパーを見るのが好きなのです。別に買い物が目的ではありません。
わが家から20分で行けるスーパーはもうほとんど行きました。10数件あります。
でさらに10分延ばして、少し遠くまで行くことにしました。

何とか娘を説得して、昨日は車で30分ほどの増尾のライフに行きました。
買うものは、私にはありませんでしたが、とても懐かしい感じのお店でした。
娘が、何も買わないのにどうして遠くのスーパーまで行かなくてはいけないのかと言いますが、新しいお店の表情に触れるのが好きなのです。それにスーパーの表情は、その地域社会を象徴していると思うのです。

文化心理学という分野があります。
私は西欧文化のパラダイムに沿った心理学が好きではありませんが、今もなお日本人は西欧起源の心理学を信奉しています。
そういう議論が湯島のサロンでは飛び交います。
そういう「本の知識」に興味がないわけではありませんが、しかし、「土の知識」があってこその「本の知識」です。
昔は、現場によく行きましたが、最近はもうフットワークが悪くなりました。
時々気が滅入るのはそのせいでしょう。

今日もまだ気分がすっきりしません。
今日は、さすがに娘は付き合ってくれないので、さてどうして気分をすっきりさせるかです。自動車免許も返却した身には、遠出は無理です。
まだ畑に行く気は起こってきません。今日は散歩の気分でもない。

今日中には気を取り直して、宿題をこなしていきたいのです。
さてどうするか。

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■11月茶色の朝サロンのご案内

予告していた通り、11月の茶色の朝サロンを11月17日に開催します。

「茶色の朝」サロンはちょっと気になる政治話題(生活話題)を話し合おうというサロンです。難しい政策論議ではなく、ちょっと気になる政治の話。自民党びいきも共産党びいきも、れいわびいきも参政党びいきも、自称無党派層も、無関心の人も、ちょっと気になることがあったらぜひ話に来てください。
私たちの周りで起こっていることのほとんどは、「政治」にかかっていますから。

但し、今回はテーマを設定しました。
高市政権が打ち出している政策に関する議論を中心にしたいと思います。
高市政権に関しては、すでに一度、サロンを開催していますが、その時には議論の対象にしなかった個別の政策を中心に話し合えればと思います。
もちろん賛否両論、いずれの立場も大歓迎です。
違いを学び合うことが、湯島のサロンの理念ですので。

〇日時:2025年11月17日(月曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)

このサロンの契機になった「茶色の朝」ですが、20年前にフランスで出版されて話題になった反ファシズムの寓話です。
「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律ができたことから物語は始まります。みんな、おかしいと思いながらも、いつの間にか世界は茶色で埋め尽くされていく。
そんな話です。
「茶色の朝」の全文は、次のサイトからダウンロードできます。
http://www.tunnel-company.com/data/matinbrun.pdf
「茶色の朝」サロンについては次をご参照ください。
http://cws-osamu.cocolog-nifty.com/cws_private/2018/01/post-dd3c.html
原則として、毎月、開催する予定です。

 

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2025/11/03

■第6期CWSライブラリーにコミックが追加されました

先日のコミック関係のサロンが2回開催されましたが、そこに参加した人たちからCWSライブラリーに数冊のコミックが提供されました。
今回は漫画コミック図書の紹介です。入庫待ちのものがありますが、今月中には揃うと思います。
これまではコミックは萩尾望都の『百億の昼と千億の夜』1冊でしたが、一挙に10冊を超えました。コミックであれば、気楽に短時間でも読めますので、ぜひ湯島に読みに来てください。
次回のブックカフェサロンは11月23日(日曜日)を予定しています。

051漫画『COCOON』(今日マチ子 秋田書店)〔原川太一提供〕
052漫画『昭和天皇物語』①~⑤(能條純一 小学館)〔イシモトタネオ提供〕
053漫画『茶柱倶楽部』①~⑤(青木幸子 芳文社)〔イシモトタネオ提供〕
054漫画『三原順傑作選』(三原順 白泉社)〔やまださちこ提供〕
055漫画『地底人』(いしいひさいち 双葉社)〔佐藤修提供〕
056漫画『失踪日記』(吾妻ひでお イースト・プレス)〔イシモトタネオ提供〕
057漫画『七人の侍』(ケン月影 講談社)〔イシモトタネオ提供〕
058漫画『ごはんですよ』(タナカヒロシ 芳文社)〔佐藤修提供〕
059漫画『シニカル・ヒストリー・アワー』(玖保キリコ 白泉社)〔佐藤修提供〕
060漫画『ナムジ』(安彦良和 徳間書店)〔佐藤修提供〕

 

 

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■第6回SUN10ROサロン『映画の中の黒澤明 Filming Akira Kurosawa』報告

第6回SUN10ROサロンは、河村監督の『映画の中の黒澤明 Filming Akira Kurosawa』をとり上げました。2024年日本映画ペンクラブ奨励賞受賞作品『Life work of Akira Kurosawa』のリメイク版で、いま各地で上映会が開催され出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=1woxsrPabOA

リメイク部分は2割程度だそうですが、私はかなり違った印象を受けました。黒澤監督が、前よりも少し好きになった気がします。
映画を観終わった後の、河村さんの話はいつもながらとてもおもしろい。
この人でなければ、この作品は生まれなかったでしょう。そんな気がします。
Sun10ro0000 

この映画作品に関しては案内文にも書きましたので説明はやめますが、そもそもの撮影の様子などの話は、本人からでなければなかなか聞けない話です。
黒澤監督の話も興味ありますが、河村監督の人柄も魅惑的です。

今回も、ふたりに関するいろいろな話が出ましたが、まあ中途半端な紹介はやめておきます。河村さんの口から直接聞かないと、そのホントのニュアンスは伝わらないでしょうから。
いっそ、いつか河村さん自身に自分の生涯を描いた作品を制作してほしいほどです。

ところで、最近、この作品の上映会に伴い、河村さんのトークショーも増えています。
いずれもとても好評です。
案内はSUN10ROクラブのサイトにありますので、もしお近くで開催されることがあれば、ぜひ参加してみてください。
また仲間内で集まって作品を見たいとか、何かのイベントに河村さんを読んで作品をみんなで観たいというような人がいたらぜひご連絡ください。
時間さえ合えば、河村さんは喜んで出かけていくかと思います。
なにしろ河村さんは、黒澤監督のことが少しでも多くの人にわかってもらえれば、それでもう満足な人ですから。全く奇特な人です。

サロンの報告になっていませんね。すみません。

今年のSUN10ROサロンは、今回が最後です。
11月と12月の30日は、サロンはお休みです。
次回は年が明けた1月の30日です。また取りあげる映画作品が決まったら、ご案内しますが、ぜひご予定ください。

なお、「SUN10ROクラブ」(さんじゅうろうくらぶ)は、「なぜ人間は仲良く良心的に生きていけないのか」というテーマを描きたくて映画を作りつづけたという黒澤明監督の精神に共感し、黒澤映画からのメッセージを読み解きながら、社会に広げていこうとしている河村光彦監督の活動のゆるやかな応援団です。
河村さんが、フェイスブックのSUN10ROクラブでいろいろと情報発信しているので、ぜひお読みください。
https://www.facebook.com/groups/1312667559794431
原則として、毎月30日に、湯島でSUN10ROサロンを開催しています。サロンは、SUN10ROクラブのメンバー以外にも公開です。ぜひ気楽にご参加ください。

SUN10ROクラブへの参加は常時受け付けています。
フェイスブックのグループに直接申し込んでいただいても大丈夫ですし、SUN10ROサロン事務局にご連絡くださっても大丈夫です。
まだ活動が本格化していませんが、事務局作業を分担してくださる方がいたら、大歓迎です。

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■湯島サロン「日々の農生活からの昨今の社会への違和感」のご案内

柏市で農に携わっている杉野光明さんから、農本主義のサロンをやらないかといわれました。
https://sugino74en.jimdofree.com/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

「農本主義」と言っても、その意味合いはいろいろあって、例えば、かつての日本の国家構想の一つとしての「農本主義」もありますし、農の生き方こそ人間本来の生き方と主張する生き方論としての「農本主義」もあります。
いささか先が見えにくくなっている工業社会を切り開いていくための一つのヒントが「農」にあるという見方は広まっています。
私自身、農的な生き方を心がけているつもりですし、生を基本とする「農」(農業ではありません)の発想にはとても共感しています。

そこで、国家構想としての農本主義ではなく、むしろ私たちの生き方における農本主義につながるサロンを始めることにしました。
その皮切りに、農本主義に関心を持っている杉野さんに、ご自身の生き方を紹介してもらいながら、「農とは何か」、今の時代においてどういう意味を持っているのかを考えるサロンをお願いすることにしました。
それを皮切りに、来年は少し「農本主義」を考えていきたいと思います。

なお、できれば事前に、宇根豊さんの『農本主義のすすめ』(ちくま新書)を読んでおいてほしいと杉野さんからメッセージをもらっています。同書はCWSライブラリーとして湯島にもありますが、読みやすい本ですので、ぜひお読みの上、参加してもらえればと思います。

杉野さんは以前湯島で、大正の法然と言われる山崎弁栄を紹介するサロンを開いてもらいましたが、それにもつながっていくと思います。
杉野さんの生き方から学ぶことはたくさんあります。
ぜひ多くのみなさんに参加していただきたいサロンです。

〇日時:2025年11月29日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
東京都文京区湯島3-20-9ニューハイツ湯島603号室
〇テーマ:「日々の農生活からの昨今の社会への違和感」
〇話題提供者:杉野光明さん(すぎの梨園先代園主)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

 

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2025/11/01

■第8回増田サロン「自我と不可分一体のいのちの世界〜AIに魂は宿るか」報告

増田圭一郎さんと一緒に「地湧の思想」を考えていく連続サロンも8回目になりました。今回のテーマは「自我と不可分一体のいのちの世界」ですが、増田さんは副題に「AIに魂は宿るか」とつけました。

サロンは、まず副題の「AIに魂は宿るか」から始まりました。
ニューサイエンスなどで言われるグローバルブレインのように、ITの進化で人類の知恵の一体化が予測されているが、果たしてAIの進化でそうなるのか、と増田さんは問いかけます。
意見はいろいろでしたが、湯島のサロンで以前、先端技術に関するサロンを何回かやってくれた山森さんは、遠い先にはたぶんAIは魂を持つだろうと言います。もっともその時のAIは無機的な機械というよりも、むしろ有機的な生命と融合していくような「新しい生命」というようなものになるかもしれないというのです。もちろん数十年後に見込まれているシンギュラリティなどという話ではなく、もっと長期的な展望です。魂を持つということは、いのちを得るということでしょう。

それに対して、増田さんはどちらかと言えば否定的なようです。
この問題に関連して、増田さんはもう一つ、機械に命を預けられるかという問いを出しました。むかし軽飛行機のライセンスをとるために学校に通っていた時に、インストラクターから「どちらか迷ったときは、自分の感覚でなく、計器を信じなさい」と言われたそうですが、自分の命がかかっているのに全面的に機械を信じることができるかと自問したそうです。
人間の判断よりも機械の判断が正しいことは少なくありませんし、むしろこれから増えていくでしょう。でも果たして最後の決断を、機械に任されるかという問いです。
これはとても「深い問い」です。「いのちとは何か」「自我とは何か」「生きるとは何か」という問いにつながっていきます。

そして本題の「自我と不可分一体のいのちの世界」に話題は移りました  。
ここはまさに「地湧の思想」のど真ん中につながる話です。
それを解く補助線として、増田さんはバタフライエフェクト、つまり複雑系の科学と、エコーチェンバー、さらにかつてオムロンが提唱していた、人と機械の関係を柱にした「最適化社会」の話を紹介してくれました。
しかし、補助線が話をさらに複雑にしてしまったような気もします。
もっと直截に、「自我」と「いのちの世界」、あるいは「自然(じねん)」との「不可分一体化」の関係を話し合った方が話は早いような気もしますが、増田さんは意図的に、回り道しているようです。
それを意図してか、さらにじねん(自然)ではないnature(自然)の話や、芸術の話、身体性や宗教にまで、視野を広げさせてくれました。

複雑系の科学は、物事の捉え方を一変させました。
すべてがつながっていること、因果の流れは一様でも一方方向でもないこと、ミクロがマクロにつながっていること、世界はフラクタルに重層していることなどを、科学に持ち込んできたのです。そして、存在よりも関係に目を向かせ、いのちは決して閉じられていないことを示唆してくれたのです。
そうなると「不可分一体化」ということの意味も、変わってきます。不可分は同時に可分であり、一体は同時に距離を持っているのです。さらに言えば、自我と世界は不一不ニなのかもしれません。自然(じねん)と人は根元的に一つ。

となると、最初の問いの「AIに魂は宿るか」という問いの答えもややこしくなってきますし、最終決断を機会に任すとか自分で判断するとかいう議論も、成り立たなくなってしまうかもしれません。

いやそれ以上に、「自我」とは一体何かが、ますますわからなくなってくる。
サロン終了後、参加者から手紙が届きました。
「自我は減らしていくことが大切ですね」と。
自我(エゴ)を削っていくと真の自我(アートマン)が輝き出す、というのです。サロンでもある人が発言していましたが、まさに「エラン・ヴィタール」、いのちの躍動!。

地湧の思想はまだまだ深くて、なかなか私にはたどりつけません。
今回はかなり勝手な解釈をしてしまった報告になってしまいました。
サロンに参加した人たちは、それぞれ違う示唆を受けているかと思いますが、それがサロンの意味ですので、勝手な解釈もお許しください。

増田さんは、次回の持越し課題として「AIと宗教」を挙げていましたが、次回はもしかしたらまた別の視点からの「地湧の思想論議」になるかもしれません。
なお、地湧の思想のもとになっている和田重正さんの著書などに関心のある人はお申し出ください。増田さんにつなげるようにします。

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