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2025年11月

2025/11/06

■第6回ブックカフェサロン「SF/ミステリーを語り合う」のご案内

「CWSライブラリー」開設を契機に始まったブックカフェサロンの6回目のご案内です。11月は23日の日曜日に開催します。
今回もまた沈黙のサロン「ディオゲネスタイム」を儲けます。
昨日、ご案内したとおり、CWS蔵書に漫画コミックが増えましたので、気楽にご参加ください。
もちろんご自分の本を持ち込んでの読書でも、何もせずに寝ているのでもいいです。但し発言は絶対禁止です。歌を歌うのも禁止です。
コーヒーもしくは紅茶、あるいはお茶などの用意はホスト役の私が行います。
CWSライブラリーはすでに60冊が登録されていますが、借り出す人はまだ少ないのが残念です。
CWSライブラリーの推薦図書リストは次にあります。
https://www.facebook.com/groups/3908195772765997/permalink/4059763360942570

なお肝心のブックサロンですが、サロンは午後2時から4時までです。
今回のテーマは「SF/ミステリーを語り合う」にしました。
一応、小説をメインにしたいですが、コミックも学術書も含めます。
私も若い頃読み漁った中で一番お気に入りだった作品を持っていく予定です。
もっともミステリー関係はほぼすべて廃棄したため、今回はSFを予定しています。

〇日時:2025年11月23日(日曜日)午後2時~午後4時
〇サロンテーマ:「SF/ミステリーを語り合う」
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
東京都文京区湯島3-20-9ニューハイツ湯島603号室
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)

 

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■11月オープンサロンのご案内

11月のオープンサロンは予定通り第2金曜日、11月14日です。

オープンサロンは、テーマも全くなく、参加した人次第で話題も決まりますし、話題もどんどん変わります。話す人も聴く人もいるサロンです。
出入りもいつも以上に自由で、申し込みも不要です。
気が向いたら気楽にどうぞ。
事前申し込みも不要です。

〇日時:2025年11月14日(金曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
東京都文京区湯島3-20-9ニューハイツ湯島603号室
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)

 

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2025/11/05

■第1回「川田龍平さんとの政治談議」サロン報告

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前参議院議員の川田龍平さんと政治に関して意見を交わす「川田龍平さんとの政治談議」が始まりました。
川田さんは前回の選挙で残念ながら落選してしまい、今は生命尊重政策機構代表理事として、捲土重来を期して活動しています。

川田さんのことは紹介するまでもないと思いますが、薬害エイズに巻き込まれた体験から、「目先の利益のためにいのちを切り捨てる構造を本気で変えなければならない」と、国政で活動している政治家です。
https://ryuheikawada.jp/
今は国会議員の席は持っていませんが、ぜひともまた国政に復帰してほしいと思っている人です。サロンに参加された人には、川田さんのお人柄は伝わったと思いますが、湯島のサロンとしては、できれば応援していきたいと思っています。
年に1~2回のサロンを、これからも開始していければと思います。

川田さんが前回サロンをしてくださったのは、選挙直前の6月でしたが、それから4か月、その後の活動報告などをまずはしてくださいました。
国会議員というのは落選すると「ただの人」になってしまい、失業保険がもらえるわけでもなく、経済的にも大変なようです。
これまで私自身あまりそういうことも考えていなかったのですが、こんなところにも今の政治を考える切り口があるようです。代表を選ぶということは、選ばれなかった場合の代表者のリスクも視野に入れて、考えなければいけないということです。選んだ主権者の側にも選挙終了後、できることはあるはずです。

話し合いは参加者の関心のおもむくままにいろいろな話題が出ましたが、やはり薬事関係の話が多かったです。とりわけワクチン関係の話が参加者からも出ました。コロナワクチンに限りませんが、ワクチンにはかなり複雑な思いを持っている人が多そうです。
そうした問いかけに、川田さんはとても誠実に、しかも客観的に応えてくれました。
日本の薬事行政の問題にも少し触れながら。
質疑を聞いていて、本当に「知らされていないことの多さ」に気づかされました。

川田さんは、この分野に関して今年2冊の本を出版しています。
ご自分の体験も踏まえて、薬害(薬の副作用の話ではありません)の恐ろしさを多くの人に伝えたいという一心からでしょう。
今回サロンでも紹介してくれましたが、ぜひ多くの人に読んでほしいと思いますので、ここでも紹介させてもらいます。よかったらご購入ください。

冊子『緊急メッセージ 打ってはいけない!』(川田龍平 堤未果共著 300円)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScTNDMAvAxIP5LqRL29NtCvyQgeZlohj8d6CQwolQDaRwlFsw/viewform
『高齢者の予防接種は危ない 私は薬害を黙っていられない』(飛鳥新社)
https://www.yodobashi.com/product/100000009004098777/

ローカルフード法の話題も出ました。
これは川田さんがこれまで長年取り組んでいる、地域循環型の農と食を守るための法案です。何回か国会にも提出されていますが、まだ成立していません。
危機状態に瀕していると私には思える日本の農業の実状を打破していくために、この法案の早い成立を願いますが、現実はなかなか難しく、これまでも国会に上程しながら、成立には至っていません。
総理になった高市さんはこの法案に賛成だそうですが、推進役の川田さんが今回議員を離れてしまったのが非常に残念です。でももちろん川田さんはあきらめたわけではなく、その成立に今も取り組んでいます。
私たち国民が、もっとこの法案への関心を持つことが、法の成立にもつながっていくと思います。ぜひローカルフード法のサイトをご覧ください。
https://localfood.jp/

議員でなくなった川田さんは、いま一般社団法人生命尊重政策機構を拠点に活動していますが、精力的にⅩ(旧twitter)やInstagramで情報発信しています。ぜひご覧ください。
川田さんのオフィシャルブログもぜひ。
https://ameblo.jp/kawada-ryuhei/

第2回の川田さんの政治談議サロンは、年明け後の2月ごろを予定していますが、その間に国政選挙があれば前後するかもしれません。
もし選挙になって川田さんが立候補する場合は、湯島サロンとしても応援していきたいと思います。

 

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■緊急サロン「高市政権実現を支持します、か?」報告

日本で初めての女性総理が実現し、高市政権がスタートしました。
世論調査では圧倒的な支持率になっていますが、私の周辺ではなぜか「批判」が多いのが気になります。私自身は政策面において、とても不安ですが、支持が広がっている理由が何なのかがわかりません。
それもあって、高市さんを政治家として支持するという加藤誠也さんにサロンを開いてもらいました。
14人の参加者があり、関心の高さを実感しました。
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加藤さんには、高市さんの政策ではなく、高市政権実現の社会的な意義のよう視点から、話をしてもらいました。
加藤さんは、今回の動きを「高市現象」として捉え、「単なる一政治家の人気の問題にとどまらず、社会的主体の深層における〈自己の対話的構造〉の変容を示す現象」として理解することができるのではないかというのです。そして、この現象を活かすことで、現在広がりつつある分断社会を自己再構成できるのではないかとも言います。
というわけで今回は、加藤さんの「高市現象に見る対話的自己の社会的投影 ー 分断社会における自己再構成の試論」をお聞きしての話し合いでした。
こういう時期であればこそ、支持派も反対派も、少し頭を冷やして現実を見て、自分を問い質せという加藤さんのメッセージは、感情的に反応してしまっていた私自身、いささか反省させられるものでした。

しかし、やはり世間は過熱しています。
最初にいつものように参加者から自己紹介と今回参加した思いのようなものを話してもらったのですが、それぞれの高市政権への思いが出てきて、それだけで30分以上が経過してしまいました。
ちなみに14人の参加者のなかで積極的支持者は一人だけ。もう一人、「私たち世代はいまの政治には関心がない」という20代の若者を除けば、残り全員、不支持で、なかにはかなり手厳しい批判もありました。
世論調査との違いに驚きましたが、しかし高市さん批判と高市政権不支持とは必ずしも重ならないかもしれません。そこにこそ、加藤さんのメッセージにつながる鍵があるのかもしれません。

そこから加藤さんの話が始まりました。
これまでの経緯や高市政権実現後の反応などをていねいに説明してくれました。

案内にも書きましたが、加藤さんは、高市さんを支持する人たちも反対する人たちも、その根底には「社会が崩壊していくのではないか」という不安を感じているのではないか。そして、不安を顕在化する高市現象は現代社会の「分断」を克服する契機になるのではないかと考えているのです。
いかにも加藤さんらしい発想ですが、そういう「したたかさ」が今こそ必要なのかもしれません。反対や賛成と騒いでいるだけでは何も変わりませんから。

社会は「未来への見通しの喪失」と「共同体的意味の空洞化」に直面している。この 喪失感は、社会全体に「自国・自己の無力化」への不安を醸成し、その心理的反動として「強さ」「誇り」「決断」を希求する傾向を生み出している。
対立する2つの語りの対立は価値の衝突として表面化するが、その根底には「社会が 崩壊していくのではないか」という共通の存在的不安が横たわっている。すなわち、両者は同一の不安を異なる物語的枠組みの中で処理しているにすぎない。
言い換えれば、高市現象における政治的分断は、社会的主体が自己内部に抱える「理性と感情」「自由と秩序」「寛容と誇り」といった両義的契機を、外的な政治的対立として投影している構造とみなすことができる。
だとしたら、高市現象を「悲劇」や「脅威」としてのみ捉えるのではなく、社会的自己が再統合へと向かう過程として理解することにより、現代社会の変容をより深く洞察できるだろう。「誇り」と「多様性」、「強さ」と「共感」を対立項としてではなく、共時的に包含しうる言語的・意識的構造を再構築すること。それこそが、分断を超えて社会的自己が成熟するための条件である。
とまあ、加藤さんのメッセージをまとめるとこういうことになります。
いささか固い表現ですが、確かに共感できます。

「不安をめぐる2つの物語り的処理」。これに関して、加藤さんは2つの表にまとめてくれました。そして、「対話的自己から見た統合の方向」も示唆してくれました。
加藤さんの了解を得て、その3つの図表を添付します。
じっくりと見ていただければ、加藤さんのメッセージが伝わるかと思います。
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加藤さんはこうした話に加えて、問題を考えるための視点として、アーレントとハーバーマスと井筒俊彦、さらには「対話的自己」のハーバード・ハーマンスなどの考えを簡単に紹介してくれました。
加藤さんはこうした話を踏まえて、「高市現象」を活かして、対立する考えを統合するための「対話」を意図していたと思いますが、残念ながら今回はそこまでいきませんでした。なにしろ参加者と加藤さんの温度差は大きすぎました。
やはり「対話的自己」を通して、分断を超えた社会的自己を育てていくのは、そう簡単ではありません。まずはお互い、少し冷やす時間が必要です。

どんなに高市さんが嫌いでも、高市さんが日本の閉塞していた政治を、ブレークスルーしてくれている面は評価せざるを得ません。「高市現象」を一時の話題で浪費しないようにしていきたいと思います。
しかし、その前にもう少し具体的な高市政権論を話し合わないと、なかなかそこまでいかないようなので、何回か「高市政権」をテーマにしたサロンを開催した後で、また一度、加藤さんには「対話的自己」をテーマにしたサロンをお願いしたいと思っています。

なお話し合いではいろんな話題が出たので、それも報告したいところですが、今回は長くなったので省略します。
ともかくやはり、政治の話題はもっとサロンでもとりあげようと思います。
ちなみに、「今の政治には無関心」と発言した若者も、私からすれば「政治への関心」は高いです。言い換えれば「今のような政治のあり方」に異議申し立てしているような気がします。このテーマもまたとり上げようと思います。

なお、11月の茶色の朝サロン(17日開催)は、高市政権の政策をテーマに取り上げますので、ぜひご参加ください。

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2025/11/04

■困ったことに気が沈んだ2日を過ごしています

最近いささか気に沿わないことが続き、機嫌がよくありません。
こんなに天気がいいのにまだ気がすっきりしません。
困ったものです。

昨日は、娘に頼んで、新しいスーパーに連れて行ってもらいました。
私はいろんなスーパーを見るのが好きなのです。別に買い物が目的ではありません。
わが家から20分で行けるスーパーはもうほとんど行きました。10数件あります。
でさらに10分延ばして、少し遠くまで行くことにしました。

何とか娘を説得して、昨日は車で30分ほどの増尾のライフに行きました。
買うものは、私にはありませんでしたが、とても懐かしい感じのお店でした。
娘が、何も買わないのにどうして遠くのスーパーまで行かなくてはいけないのかと言いますが、新しいお店の表情に触れるのが好きなのです。それにスーパーの表情は、その地域社会を象徴していると思うのです。

文化心理学という分野があります。
私は西欧文化のパラダイムに沿った心理学が好きではありませんが、今もなお日本人は西欧起源の心理学を信奉しています。
そういう議論が湯島のサロンでは飛び交います。
そういう「本の知識」に興味がないわけではありませんが、しかし、「土の知識」があってこその「本の知識」です。
昔は、現場によく行きましたが、最近はもうフットワークが悪くなりました。
時々気が滅入るのはそのせいでしょう。

今日もまだ気分がすっきりしません。
今日は、さすがに娘は付き合ってくれないので、さてどうして気分をすっきりさせるかです。自動車免許も返却した身には、遠出は無理です。
まだ畑に行く気は起こってきません。今日は散歩の気分でもない。

今日中には気を取り直して、宿題をこなしていきたいのです。
さてどうするか。

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■11月茶色の朝サロンのご案内

予告していた通り、11月の茶色の朝サロンを11月17日に開催します。

「茶色の朝」サロンはちょっと気になる政治話題(生活話題)を話し合おうというサロンです。難しい政策論議ではなく、ちょっと気になる政治の話。自民党びいきも共産党びいきも、れいわびいきも参政党びいきも、自称無党派層も、無関心の人も、ちょっと気になることがあったらぜひ話に来てください。
私たちの周りで起こっていることのほとんどは、「政治」にかかっていますから。

但し、今回はテーマを設定しました。
高市政権が打ち出している政策に関する議論を中心にしたいと思います。
高市政権に関しては、すでに一度、サロンを開催していますが、その時には議論の対象にしなかった個別の政策を中心に話し合えればと思います。
もちろん賛否両論、いずれの立場も大歓迎です。
違いを学び合うことが、湯島のサロンの理念ですので。

〇日時:2025年11月17日(月曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)

このサロンの契機になった「茶色の朝」ですが、20年前にフランスで出版されて話題になった反ファシズムの寓話です。
「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律ができたことから物語は始まります。みんな、おかしいと思いながらも、いつの間にか世界は茶色で埋め尽くされていく。
そんな話です。
「茶色の朝」の全文は、次のサイトからダウンロードできます。
http://www.tunnel-company.com/data/matinbrun.pdf
「茶色の朝」サロンについては次をご参照ください。
http://cws-osamu.cocolog-nifty.com/cws_private/2018/01/post-dd3c.html
原則として、毎月、開催する予定です。

 

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2025/11/03

■第6期CWSライブラリーにコミックが追加されました

先日のコミック関係のサロンが2回開催されましたが、そこに参加した人たちからCWSライブラリーに数冊のコミックが提供されました。
今回は漫画コミック図書の紹介です。入庫待ちのものがありますが、今月中には揃うと思います。
これまではコミックは萩尾望都の『百億の昼と千億の夜』1冊でしたが、一挙に10冊を超えました。コミックであれば、気楽に短時間でも読めますので、ぜひ湯島に読みに来てください。
次回のブックカフェサロンは11月23日(日曜日)を予定しています。

051漫画『COCOON』(今日マチ子 秋田書店)〔原川太一提供〕
052漫画『昭和天皇物語』①~⑤(能條純一 小学館)〔イシモトタネオ提供〕
053漫画『茶柱倶楽部』①~⑤(青木幸子 芳文社)〔イシモトタネオ提供〕
054漫画『三原順傑作選』(三原順 白泉社)〔やまださちこ提供〕
055漫画『地底人』(いしいひさいち 双葉社)〔佐藤修提供〕
056漫画『失踪日記』(吾妻ひでお イースト・プレス)〔イシモトタネオ提供〕
057漫画『七人の侍』(ケン月影 講談社)〔イシモトタネオ提供〕
058漫画『ごはんですよ』(タナカヒロシ 芳文社)〔佐藤修提供〕
059漫画『シニカル・ヒストリー・アワー』(玖保キリコ 白泉社)〔佐藤修提供〕
060漫画『ナムジ』(安彦良和 徳間書店)〔佐藤修提供〕

 

 

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■第6回SUN10ROサロン『映画の中の黒澤明 Filming Akira Kurosawa』報告

第6回SUN10ROサロンは、河村監督の『映画の中の黒澤明 Filming Akira Kurosawa』をとり上げました。2024年日本映画ペンクラブ奨励賞受賞作品『Life work of Akira Kurosawa』のリメイク版で、いま各地で上映会が開催され出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=1woxsrPabOA

リメイク部分は2割程度だそうですが、私はかなり違った印象を受けました。黒澤監督が、前よりも少し好きになった気がします。
映画を観終わった後の、河村さんの話はいつもながらとてもおもしろい。
この人でなければ、この作品は生まれなかったでしょう。そんな気がします。
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この映画作品に関しては案内文にも書きましたので説明はやめますが、そもそもの撮影の様子などの話は、本人からでなければなかなか聞けない話です。
黒澤監督の話も興味ありますが、河村監督の人柄も魅惑的です。

今回も、ふたりに関するいろいろな話が出ましたが、まあ中途半端な紹介はやめておきます。河村さんの口から直接聞かないと、そのホントのニュアンスは伝わらないでしょうから。
いっそ、いつか河村さん自身に自分の生涯を描いた作品を制作してほしいほどです。

ところで、最近、この作品の上映会に伴い、河村さんのトークショーも増えています。
いずれもとても好評です。
案内はSUN10ROクラブのサイトにありますので、もしお近くで開催されることがあれば、ぜひ参加してみてください。
また仲間内で集まって作品を見たいとか、何かのイベントに河村さんを読んで作品をみんなで観たいというような人がいたらぜひご連絡ください。
時間さえ合えば、河村さんは喜んで出かけていくかと思います。
なにしろ河村さんは、黒澤監督のことが少しでも多くの人にわかってもらえれば、それでもう満足な人ですから。全く奇特な人です。

サロンの報告になっていませんね。すみません。

今年のSUN10ROサロンは、今回が最後です。
11月と12月の30日は、サロンはお休みです。
次回は年が明けた1月の30日です。また取りあげる映画作品が決まったら、ご案内しますが、ぜひご予定ください。

なお、「SUN10ROクラブ」(さんじゅうろうくらぶ)は、「なぜ人間は仲良く良心的に生きていけないのか」というテーマを描きたくて映画を作りつづけたという黒澤明監督の精神に共感し、黒澤映画からのメッセージを読み解きながら、社会に広げていこうとしている河村光彦監督の活動のゆるやかな応援団です。
河村さんが、フェイスブックのSUN10ROクラブでいろいろと情報発信しているので、ぜひお読みください。
https://www.facebook.com/groups/1312667559794431
原則として、毎月30日に、湯島でSUN10ROサロンを開催しています。サロンは、SUN10ROクラブのメンバー以外にも公開です。ぜひ気楽にご参加ください。

SUN10ROクラブへの参加は常時受け付けています。
フェイスブックのグループに直接申し込んでいただいても大丈夫ですし、SUN10ROサロン事務局にご連絡くださっても大丈夫です。
まだ活動が本格化していませんが、事務局作業を分担してくださる方がいたら、大歓迎です。

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■湯島サロン「日々の農生活からの昨今の社会への違和感」のご案内

柏市で農に携わっている杉野光明さんから、農本主義のサロンをやらないかといわれました。
https://sugino74en.jimdofree.com/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

「農本主義」と言っても、その意味合いはいろいろあって、例えば、かつての日本の国家構想の一つとしての「農本主義」もありますし、農の生き方こそ人間本来の生き方と主張する生き方論としての「農本主義」もあります。
いささか先が見えにくくなっている工業社会を切り開いていくための一つのヒントが「農」にあるという見方は広まっています。
私自身、農的な生き方を心がけているつもりですし、生を基本とする「農」(農業ではありません)の発想にはとても共感しています。

そこで、国家構想としての農本主義ではなく、むしろ私たちの生き方における農本主義につながるサロンを始めることにしました。
その皮切りに、農本主義に関心を持っている杉野さんに、ご自身の生き方を紹介してもらいながら、「農とは何か」、今の時代においてどういう意味を持っているのかを考えるサロンをお願いすることにしました。
それを皮切りに、来年は少し「農本主義」を考えていきたいと思います。

なお、できれば事前に、宇根豊さんの『農本主義のすすめ』(ちくま新書)を読んでおいてほしいと杉野さんからメッセージをもらっています。同書はCWSライブラリーとして湯島にもありますが、読みやすい本ですので、ぜひお読みの上、参加してもらえればと思います。

杉野さんは以前湯島で、大正の法然と言われる山崎弁栄を紹介するサロンを開いてもらいましたが、それにもつながっていくと思います。
杉野さんの生き方から学ぶことはたくさんあります。
ぜひ多くのみなさんに参加していただきたいサロンです。

〇日時:2025年11月29日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
東京都文京区湯島3-20-9ニューハイツ湯島603号室
〇テーマ:「日々の農生活からの昨今の社会への違和感」
〇話題提供者:杉野光明さん(すぎの梨園先代園主)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

 

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2025/11/01

■第8回増田サロン「自我と不可分一体のいのちの世界〜AIに魂は宿るか」報告

増田圭一郎さんと一緒に「地湧の思想」を考えていく連続サロンも8回目になりました。今回のテーマは「自我と不可分一体のいのちの世界」ですが、増田さんは副題に「AIに魂は宿るか」とつけました。

サロンは、まず副題の「AIに魂は宿るか」から始まりました。
ニューサイエンスなどで言われるグローバルブレインのように、ITの進化で人類の知恵の一体化が予測されているが、果たしてAIの進化でそうなるのか、と増田さんは問いかけます。
意見はいろいろでしたが、湯島のサロンで以前、先端技術に関するサロンを何回かやってくれた山森さんは、遠い先にはたぶんAIは魂を持つだろうと言います。もっともその時のAIは無機的な機械というよりも、むしろ有機的な生命と融合していくような「新しい生命」というようなものになるかもしれないというのです。もちろん数十年後に見込まれているシンギュラリティなどという話ではなく、もっと長期的な展望です。魂を持つということは、いのちを得るということでしょう。

それに対して、増田さんはどちらかと言えば否定的なようです。
この問題に関連して、増田さんはもう一つ、機械に命を預けられるかという問いを出しました。むかし軽飛行機のライセンスをとるために学校に通っていた時に、インストラクターから「どちらか迷ったときは、自分の感覚でなく、計器を信じなさい」と言われたそうですが、自分の命がかかっているのに全面的に機械を信じることができるかと自問したそうです。
人間の判断よりも機械の判断が正しいことは少なくありませんし、むしろこれから増えていくでしょう。でも果たして最後の決断を、機械に任されるかという問いです。
これはとても「深い問い」です。「いのちとは何か」「自我とは何か」「生きるとは何か」という問いにつながっていきます。

そして本題の「自我と不可分一体のいのちの世界」に話題は移りました  。
ここはまさに「地湧の思想」のど真ん中につながる話です。
それを解く補助線として、増田さんはバタフライエフェクト、つまり複雑系の科学と、エコーチェンバー、さらにかつてオムロンが提唱していた、人と機械の関係を柱にした「最適化社会」の話を紹介してくれました。
しかし、補助線が話をさらに複雑にしてしまったような気もします。
もっと直截に、「自我」と「いのちの世界」、あるいは「自然(じねん)」との「不可分一体化」の関係を話し合った方が話は早いような気もしますが、増田さんは意図的に、回り道しているようです。
それを意図してか、さらにじねん(自然)ではないnature(自然)の話や、芸術の話、身体性や宗教にまで、視野を広げさせてくれました。

複雑系の科学は、物事の捉え方を一変させました。
すべてがつながっていること、因果の流れは一様でも一方方向でもないこと、ミクロがマクロにつながっていること、世界はフラクタルに重層していることなどを、科学に持ち込んできたのです。そして、存在よりも関係に目を向かせ、いのちは決して閉じられていないことを示唆してくれたのです。
そうなると「不可分一体化」ということの意味も、変わってきます。不可分は同時に可分であり、一体は同時に距離を持っているのです。さらに言えば、自我と世界は不一不ニなのかもしれません。自然(じねん)と人は根元的に一つ。

となると、最初の問いの「AIに魂は宿るか」という問いの答えもややこしくなってきますし、最終決断を機会に任すとか自分で判断するとかいう議論も、成り立たなくなってしまうかもしれません。

いやそれ以上に、「自我」とは一体何かが、ますますわからなくなってくる。
サロン終了後、参加者から手紙が届きました。
「自我は減らしていくことが大切ですね」と。
自我(エゴ)を削っていくと真の自我(アートマン)が輝き出す、というのです。サロンでもある人が発言していましたが、まさに「エラン・ヴィタール」、いのちの躍動!。

地湧の思想はまだまだ深くて、なかなか私にはたどりつけません。
今回はかなり勝手な解釈をしてしまった報告になってしまいました。
サロンに参加した人たちは、それぞれ違う示唆を受けているかと思いますが、それがサロンの意味ですので、勝手な解釈もお許しください。

増田さんは、次回の持越し課題として「AIと宗教」を挙げていましたが、次回はもしかしたらまた別の視点からの「地湧の思想論議」になるかもしれません。
なお、地湧の思想のもとになっている和田重正さんの著書などに関心のある人はお申し出ください。増田さんにつなげるようにします。

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