■1月の茶色の朝サロン報告
突然の衆議院解散で、衆議院選挙が行われることになりました。
そして、立憲民主党と公明党が「中道連合」の理念のもとにつながるなど、政党にも大きな変化が起こりだしているのです。しっかりと事態を見極めないと、自らの投票が意図に反した結果を生むことになりかねません。
そこで今回の「茶色の朝」サロンは、いまの政局を話題にしました。
最初に参加者みなさんから、今回の開催・選挙に関する簡単な意見や感想などをお話しいただいた後、話し合いに入りました。世論の状況とは違い、高市政権への支持者はほとんどいませんでしたが、にもかかわらず、突然の選挙を支持する意見もありませんでした。これもまた不思議な現象です。
勝手ながら今回は、私が問いを発する形で前半は進めさせてもらいました。
最初に問題にさせてもらったのは、「中道連合」という「新党」に関して、です。
「中道」は右派と左派の真ん中という印象を与えかねませんが、提唱者の斉藤公明党代表が明言されているように、これは仏教用語、つまり創価学会の用語、「中道人間主義」を示しています。
またこれも斎藤代表が明言されていますが、立憲民主党と公明党とが協議のうえ、新党を結成したのではありません。公明党の提唱する「中道人間主義」とその基本綱領に共感した人が集まるのであって、実質的には立憲民主党はむしろ解党して、公明党の理念に共感する議員が新生公明党に入党したということです。
公明党は、参加しやすいように、綱領を少しゆるやかにしたことは事実ですが、入党するには少なくとも「立憲主義」は捨てなければいけないでしょう。
いずれにしろ、唯一、「立憲主義」を顕示していた政党がなくなったということです。
そもそも右派とか左派とかいう言葉ほど、まやかしはありません。
状況によって、大きく変わるからです。それに、護憲が革新で、改憲が保守などというのはどう考えてもおかしな話です。立憲主義とは言えません。
といささか持論を長々と述べてしまいました。
「言葉」に惑わされては、見えてこないものがたくさんあるということを話したかったのです。マスコミ報道されている「政策方針」も、個人が表明している「公約」も、しっかりと読みこまないと誤解しかねません。誤解に基づいての投票は避けたいものです。
他にもいろいろと考えたい点はあります。
たとえば、あいかわらず参政党も支持率が高いです。
なぜ高いのか。それはたぶん「政治の捉え方」につながっています。
政治は、国家統治の視点から考えるか、国民生活の視点から考えるかで、全く違ったものになります。
参政党は、まさにその政治の捉え方に新しい風を吹き込んだのです。
生活者が誰でも政治に参画できる仕組みをつくったのです。
ですから自治体レベルでの体制をしっかりとつくりました。
国政レベルでの政策よりも、生活レベルの政策の方に重点があるのです。
だから徴兵制とかの国政レベルの話にはみんなの関心が向きません。それは「縁遠い」問題だと思えてしまうのです。ともかく生活者による政治体制ができれば、そういう話はたぶん大きく見直されるでしょう。
言い換えれば、参政党など、新しい政党は、政治の基本を変えようとしているのです。
つまり、政策理念の話ではありません。政治のあり方を問うてきているのです。
しかし、残念ながら、国政レベルになると争点が変わってきます。注意しにと、結党の理念は逆におかしな方向を取りやすくなりかねません。
基礎自治体政治と国政とは、そう簡単にはつながらないのです。
そこを理解しておく必要があると思います。
とまあ、こんなことを話させてもらいながら、みんなで話し合いをさせてもらいました。
話題はいろいろと広がりました。
しかし話していると、やはり経済の問題へと話は行きます。
消費税にしても物価高対策にしても、格差拡大にしても、外国人問題にしても、みんな経済につながっているからです。
しかし「経済成長」と「生活しやすくなること」とは必ずしも比例関係にあるわけではありません。でも私たちは、なぜか「経済成長すると生活が豊かになる」と思い込んでいます。そして「株価上昇」が契機の良さにつながっていると考えていますが、生活を直撃している「円安」は「経済成長」の下部システムだと何となく受け止めていて、批判を起きません。
以前、湯島でも一度、話題にさせてもいましたが、いまや政治は経済のためのものになっていて、その経済は「経世済民」ではなく「富国強兵」へと意味合いが変わってしまっているのです。
そこもしっかりと理解しておかないと、自らの首を絞めるような政策を支援してしまいかねないのです。
今回は、そんな基礎的な話を少ししすぎてしまいました。
話したりなかった人もいたでしょう。
それにその後また状況にいろいろと変化もありました。
それですでに予告通り、1月31日にもまた、選挙前サロンを開催いたします。
今度はもっと生々しく、どこのだれに投票するのがいいのかを、それぞれが考えられるような話し合いをしていきたいと思います。
ぜひご参加ください。
まさに今、私たちは大きな岐路に立っているように思いますので。
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