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2026/07/13

■第11回ブックカフェサロン報告(2026年7月12日開催)

新装開店に期待したブックカフェサロンですが、やはり参加者は私も入れて4人。
読書する人はやはり減ってしまったようです。
参加者の一人が教えてくれましたが、今の日本では6割の人がこの1年、本を読んだことがないという調査結果もあるそうです。
書籍がみんなをつなぐ存在ではなくなりつつあるのでしょうか。

今回のテーマは、「新しい本との出会い」。
カフェサロン開店前にいろんなジャンルの本を20冊ほど、テーブルに並べてみました。もしかしたらあの人は今日来るかなとイメージしながら選書したのですが、残念ながら待ち人は誰も来ませんでした。
しかし、私には「人と書籍」はつながっています。
202607

集まった人はみんな大の書籍好き。
サロンはまず雑談から入りました。それも面白かったのですが、みんな本を語りだすと切りがなそうで、余計なテーマをつけなくても、ただ「本を語る」サロンでいいことに気づきました。本好きの人には小賢しい工夫は不要なのです。

それはともかく、今回は各人好きな本を持ってくることになっていたので、まずはそれぞれから紹介し合うことにしました。

最初の人のお薦めは『バガヴァッド・ギーター』。
『神の詩~バガヴァッド・ギーター』(TAOラボブックス)
『精解 神の詩~バガヴァッド・ギーター』(きれい・ねっと)
バガヴァッド・ギーターは、以前一度、サロンもやったことがありますが、ヒンドゥー教の聖典のひとつで、「迷える人に、どう生きるべきかを示す神と人の対話の書」とも言われています。今回の推薦者は、いろいろと読んで、バガヴァッド・ギーターはこの著者のものがいいと言います。

次の人のお薦めは、まずは辻邦夫の『西行花伝』(新潮社)。作品もいいけれど、ともかく辻邦夫が好きだという。
くわえて全く分野が違いますが、漫画『いしぶみ』(ポプラ社)。『いしぶみ』は原爆で全滅したある中学校の1年生たちの記録で40年以上読み継がれているロングセラーですが、今回の紹介はその漫画版です。サメマチオさんが漫画化したもので、今年の日本漫画家協会賞大賞を得ています。
さらにその人はもう1冊、『ユ-ラシアの風 新羅へ』を紹介。これは2009年に開催された古代オリエント博物館での「ユ-ラシアの風 新羅へ」展の時に出版された本のようですが、ともかく写真が美しい。新羅の文化が、生き生きと伝わってくるのです。

3人目のお薦めは『模倣の時代』(仮説社)。上下巻で1000ページほどの大著です。著者は、湯島でも昨年連続開催した「仮説実験授業」の提唱者板倉聖宣さんです。私も昨年『模倣の時代』に挑戦しましたが、挫折してしまいました。でもまずは『脚気の歴史』(仮説社)を読むといいと薦められました。

私は今回「この1冊」ではなく、むしろできるだけ幅広い分野ということで用意して20冊以上の本を並べておきました。3人の話を聞いていて、私も1冊を持ってくればよかったと思いましたが、まあ準備しておいた手前、20冊ほどをすらっと紹介。
やはりすらっと紹介だと何も残りません。

たとえば辻邦夫の名前が出てくれば、『背教者ユリアヌス』や『安土往還記』が話題に出てきます。私も若い頃読んだ『眞晝の海への旅』を思い出してしまいました。
あるいは、『バガヴァッド・ギーター』。同じ古典でも、紹介者が違うと印象が全く違ってくる。どの人の紹介する『バガヴァッド・ギーター』に出合うかで、印象は違ってしまう。そんな話も面白そうです。
『模倣の時代』をお薦めした人は、その内容を紹介してくれました。惚れ込んだ本はいくらでも紹介できそうです。
しかし私のように、幅広く紹介してしまうと話し合いにはなりにくい。今回、光瀬龍の「星間文明史」シリーズを入れておきましたが、これに絞ったらいろいろと話せそうです。

というわけで、これからのブックカフェサロンの姿がようやく見えてきた気がします。ともかく好きな本を語ってもらえばいい。参加者を増やす必要はないのです。
次回は、好きな本を語る、をテーマに開催します。
ぜひ語りたいという方がいたら、ご連絡ください。その人の都合に合わせて日程を設定しますので。

ちなみに、少しずつですが、CWSライブラリーの利用者も出てきました。
うれしいことです。蔵書も増えてきています。
書籍は廃棄せずに、できるだけ残していきましょう。

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