新たにスタートした同好サロンの第1回目は「西部劇」を選びました。
もう死語になったような「西部劇」での呼びかけでは、誰も来ないだろうと思っていたら、反響も多く、当日の参加者も7人。
ただ話し合いはなかなか盛り上がりませんでした。
やはり「西部劇」はもう過去のものだなと感じました。
とはいえ、話す材料はいろいろ持ち寄られました。
西部劇がテーマならと久しぶりにサロンに参加してくれた斎藤さんは自分が選んだ「代表的西部劇100本」をリストにしてきてくれました。
私も観ていない西部劇が3本もありました。
コミック編集者のイシモトさんも、西部劇変遷史をまとめてきてくれました。そこにはマカロニウェスタンの最重要作品5作がありました。
ただ残念ながら西部劇音楽ベスト3はありませんでした。
イシモトさんは、当時の映画のポスターや当時映画館で販売していたパンフレットを持ってきてくれました。
このおふたりは、話したいことが山のようにある感じでしたが、今回はかなり抑え目の発言でした。
石川さんは好きな作品3つをあげてくれました。その一つ、『シェーン』でジャック・パランス演ずる殺し屋とシェーンの打ち合い場面の話をしてくれました。アラン・ラッドの早撃ちが話題になった場面です。
西部劇ファンには必ずと言っていいほど、何回も見てみたい場面がいくつかあります。私もそうで、その場面だけを見たくて昔は映画館に通い、今はDVDを観ることが少なくありません。『シェーン』のこの場面は、むしろシェーンがほんとは死んだのではないかという話が広まったこともあります。映画『交渉人』でも話題にされていました。
ちなみに、私の『シェーン』の好きな場面は、シェーンとヴァン・ヘフリンが一緒に大きな木の根っこを掘り起こす場面なのです。自分でもその気分を味わいたくてチャレンジしたこともあります。
世代が若い段田さんの一押しは『大いなる西部』、つづけて『縛り首の木』をあげました。私も『大いなる西部』が大好きで、今も毎年DVDで、年に2~3回は観ています。特に好きな場面があって、そこは繰り返し観ても飽きません。ちなみに私のその好きな場面は、『アラビアのロレンス』や『史上最大の作戦』などの作品にも使われています(と私は思っています)。
このサロンのこともあって、先週、古い西部劇を5本観たのですが、その一つが『縛り首の木』でした。私はゲーリー・クーパー派ではないのですが(ジョン・ウェイン派でもありません)、この映画は音楽が好きなのです。
段田さんは、『3時10分、決断のとき』もあげました。リメイクされたほうです。旧作よりもキャスティングが私にもピンときます。キャスティングのせいかもしれません。
万葉集の升田さんも西部劇ファンだったそうです。その理由は「馬が好き」だったからだと言います。それで挙げた作品が『荒馬と女』です。
野生の荒馬を人間の都合の良いように調教しようとする元夫に対抗するマリリン・モンローが良かった、と言います。馬の調教と言えば、『大いなる西部』での「海の男」が荒馬を乗りこなすシーンはあったかくて楽しいです。
黒澤映画の研究家の浜崎さんは、黒澤明や岡本喜八、ジョージ・ミラーなどに多大な影響を与えた「西部劇」について知りたいという思いで参加してくれました。
浜崎さんは『駅馬車』や『荒野の七人』は観ているそうですが、ジョン・フォードの『駅場所』をはじめとした騎兵隊3部作は黒澤監督に影響を与え、逆にジョン・スタージェスの『荒野の七人』は黒澤作品がハリウッドに影響を与えています。マカロニウェスタンも、黒澤映画の影響を大きく受けています。
このあたりは、いつかまた浜崎さんにサロンをお願いしたいと思いました。
テレビ西部劇の話題も出ました。だれかが『ボナンザ』を話題にしたので、毎回観ていた私が反応してしまいました。テレビ西部劇と言えば、『ララミー牧場』『ローハイド』でしょうが、あれで一挙に西部劇が子どもたちにも広がった気がします。私自身は、いずれもあまり好きではなく、『拳銃無宿』や『シャイアン』『ボナンザ』のほうが好みで、当時は録画できなかったので、すべてに優先して、その時間は在宅していました。『拳銃無宿』はカラー化されて、数年前にテレビで再放送されましたが、いま見るとなんであんなに夢中になったのかが不思議です。しかし、ドラマの『シャイアン』はもう一度観たい気がします。
ただ、映画館で観るのとテレビで観るのとでは、全く違うという話もありました。たしかに、ドラマと映画は別の世界のような気はします。
今回のサロンの呼びかけに、ある人から西部劇はインディアンを人間として描いていないから嫌いだというメールをもらいました。そんなことはありません。
今回も、『ダンス・ウィズ・ウルブス』が話題になりましたが、1964年にジョン・フォードが『シャイアン』(テレビドラマとは全く関係がありません)で、インディアンの人権を真正面から描いています。『駅馬車』などでジョン・フォードはインディアンを「悪役」扱いしていますが、その贖罪を込め制作したとフォード監督自身が語っています。
実際には、それ以前にもインディアンを人間として描いた作品はあります。有名な作品では1950年の『折れた矢』です。じっくり見れば、インディアンはただ「悪役」としてだけ登場しているわけではありません。
『ガン・ファイター』のテーマも話題になりましたが、これはいささかシリアスなので深堀までにはいきませんでした。ただその最後の決闘の話はいかにも「西部の男」という話ですが、今回は話題に至りませんでした。
マカロニウェスタンはあまり話題になりませんでしたが、『ウェスタン』は話題になりました。マカロニウェスタンの中で、私が唯一、また観てもいいかなと思う作品です。もっとも、いかにもマカロニウェスタン的なので、楽しくはないのですが。
ほかにも、『駅馬車』での暴走した馬の制御シーンや『大いなる西部』での殴り合いのシーンなどが話題になりました。あの映画は確かに映画の流れを変えたと思いますが、私自身はその世代ではなく、むしろジョン・スタージェス世代です。最初に観た西部劇の一つが『ブラボー砦の脱出』ですから。
升田さんはサロンの後、『リオ・ブラボー』の中で、リッキー・ネルソンが歌う「マイ ライフル ポニー アンド ミイ〜♪」を思い出したとメールをくれました。それでギターも始めたとか。歌もですが、あの映画のリッキー・ネルソンは輝いていました。
あまりにも時間差があるので、サロンではみんなまだ十分に思い出せなかったのかもしれません。サロンの後、私もいろんなことを思い出しました。
もしかしたら、今回はイントロダクション(火付け)だったのかもしれません。だからベスト100リストや西部劇変遷史が出て来たのかもしれません。
私は、実はみんなそれぞれがこんな場面が好きだったとか、いう話になるかなと思っていたのですが、そこまではいけなかったのはそのせいかもしれません。
参加者もそうだったかもしれません。どうも不燃焼気味に終わってしまった感があります。その原因は、私にたぶんあります。すみません。
そこで、同好サロンからのスピンアウトサロンとして、新たに「西部劇サロン」を開催することにしました。
できれば、最初は斎藤さんやイシモトに30分ほど、今回配布してくれたリストを中心に話をしてもらってのサロンを考えたいと思います。まだおふたりの了承は得ていませんが。
時にはSUN10ROサロンのように、映画をみんなで観ながらのサロンも考えたいです。
あまり気は進みませんが、メーリングリストでは盛んにやり取りされていたマカロニウェスタンも取り上げます。私は好きではありませんが、それでも初期のころの作品は20作品くらいは観ていますので。好きな場面はあまり思い出せませんが。
相変わらず勝手な報告になってしまいました。
参加者のみなさん、よかったらフォローしてください。
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