カテゴリー「お誘い」の記事

2018/01/21

■カフェサロン「病院の歴史から日本の医療を考える」報告

16人の参加者があり、最近では一番長いロングランのサロンになりました。
それでも残念ながら、話し手にとっても聞き手にとっても、時間不足だったと思います。

話題提供者の福永さんは、著書の「日本病院史」のダイジェスト版の小冊子(なんと51頁)まで用意して下さり、そのエッセンスを話してくださいました。
最初に総論的な話をしていただき、それを踏まえて参加者の関心事を出してもらいました。
テーマがテーマだけに論点も多く、福永さんは大変だったと思いますが、参加者の関心に重点をおいた通史を話してくださった後、今の医療やこれからの医療が抱える問題、たとえば病床数の削減や地域医療構想、地域包括ケアシステムなどについて、いくつかの論点を出してくださいました。
話の内容や話し合いのやりとりは、とても要約できませんが、ぜひ福永さんの著書「日本病院史」(ピラールプレス社)をお読みください。
いろんな気付きをもらえるはずです。

ちなみに、福永さんの通史の紹介で印象的だったのは、単なる文献調査だけではなく、関連した場所を福永さんは実際に歩いて、いろんなことを気づき、発見されています。
写真なども見せてもらいながら、その話を聞かせてくださいましたが、それが実に面白かったです。

いつものように、私の主観的な報告を少しだけ書きます。

最初の総論の話は、とても示唆に富んでいました。
たとえば、江戸時代までの日本の医療は基本的に往診スタイルであり、病院ができたのはたかだか156年前というお話がありました。
医療のあり方、病気との付き合い方に関する根本的な考え方が、そこにあるように思います。

福永さんは、日本に西洋医学を紹介したオランダは、日本に「病院」を教えなかったと話されましたが、これはとても興味深いことでした。
教えなかったこともありますが、当時の日本人は、そういう発想がなかったのかもしれません。

日本最初の本格的西洋式病院は幕府が創立した「養生所」だという話も、私には興味深い話です。
私は、なぜ「ホスピタル」を「病院」と訳したのかにずっと違和感を持っているのですが、養生の思想と医療の思想は、まったく違うのではないかと思います。
つまり、病気観や治療観が違うような気がします。
日本の病院は外来と入院のハイブリッド型に特徴があるという話も、これにつながっているような気がします。

明治以降の近代病院に宗教の基盤・背景が薄いという福永さんの話も、私にはとても重要な意味があると思いました。
日本では宗教というと教団宗教と受け取られますが、宗教を人が生きる意味での精神的な拠りどころと捉えると、それはまさに健康や病につながっていきます。
日本は、世界的にみても、精神医療の隔離傾向が強いように思いますが、これもこのことと無縁ではない気がします。
私には、これは、これからの医療を考える上で、とても大切なポイントだと思えます。

日本の病院数は民間病院が多いこと、にもかかわらず、国家による規制があって、病院の病床増床を病院が自由に決定できないなど、経営の自由度が少ないことも、日本における医療政策の基本にかかわることです。
この辺りも、ていねいに本書を読むといろいろと気づかされることは多いです。
今回のサロンでは、そのあたりを深掘りすることはできませんでしたが、いつかテーマに取り上げたいと思っています。

地域包括ケアシステムに関する話も、とても示唆に富むものでした。
福永さんは、医療での「地域」という言葉には注意しなければいけないと話してくれました。
そして、「地域」は地理的な「場所」(ローカルやリージョナル)ではなく、(人のつながりを軸にした)「コミュニティ」を指していると考えると、地域医療を進めて行くときの概念が明解になると話してくれました。
とても共感できます。
地域は、統治概念ではなく、生活概念で捉える必要があると私も思っています。
そして、豊川市の事例も踏まえながら、地域包括ケアシステムの話をしてくれました。
関連して、参加者から「我が事・丸ごと地域共生社会」構想の話も出ましたが、ここでもだれが主役になるかで全く違ったものになる可能性があります。

他にも紹介したい話はいくつもありますが、ぜひ「日本病院史」をお読みください。

案内でも書きましたが、病院や医療を通して、社会のさまざまな問題、が見えてきます。そしてそれは、私たち一人ひとりの生き方の問題にもつながってきます。
参加者のひとりが、結局、私たち一人ひとりが最後をどう迎えるかという看取りの問題につながっていると発言されました。
私もそう思いますが、まだまだ医療を受動的に捉えている人が多いように思います。

最後に、私も一言、中途半端な話をさせてもらいました。
コミュニティや地域社会の大切さが言われだしているが、それらは「どこかにある」のではなく、「自分の生き方で創りだしていく」ものだと考えることが大切ではないか。

話し合いで異論がぶつかりあった点もありますが、医療問題はやはり言葉の応酬ではなく、問題をしっかりと理解していくために、総論を踏まえて、自分事を踏まえて、個別テーマごとに連続で話し合う場を持たないといけないと改めて感じました。
そういうことができるように、少し考えてみたいと思います。

福永さん
そして参加してくださったみなさん
ありがとうございました。

Byouin01


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2018/01/17

■リンカーンクラブ学習型サロンのご案内

リンカーンクラブ代表の武田さんの「究極的民主主義」をテーマにした連続学習型サロンをスタートします。
これまで何回か武田さんの話を基にサロンをしてきましたが、個別の議論だと拡散しがちですので、武田さんの話を体系だってお聞きしていく、学習型のサロンを数回連続で行うことにしました。
テキストは、武田さんの『無党派市民の究極的民主主義宣言』です。
リンカーンクラブには現在、在庫がないので、書籍をお持ちでない方は、毎回、該当する部分をコピーして用意するようにします。
アマゾンの中古品では購入できるかも知れません。

最初に30分ほど、テキストに沿って、リンカーンクラブ代表の武田さんに解説してもらい、その後、論点を決めてみんなで話し合います。
第1回目は、同書の第一部の「現代政治へのアンチテーゼ」を読み込みます。
できれば連続参加が望ましいですが、毎回、前回の簡単なレビューを行い、話し合いには支障のないようにしていく予定です。

みなさんの参加をお待ちします。

●日時:2018年1月27日(土曜日)午後1時半~4時
●場所:湯島コンセプトワークショップ(リンカーンクラブ事務局)
http://homepage2.nifty.com/CWS/cws-map.pdf
●会費:500円
●テーマ:「現代政治へのアンチテーゼ」
『無党派市民の究極的民主主義宣言』第1部
●申込先:リンカーンクラブ事務局(info@lincolnclub.net)

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2018/01/13

■縁紡ぎカフェの提案

鷲田誠一さんの「しんがりの思想」(角川新書)を読みました。
そこにこんなような文章がありました。

退社したあと、解雇されたあとの長い日々。鋼鉄のドアで遮断され、近所との行き来も(そしてそのための蓄えも)乏しく、緑、つまりいざとなったらいつでももたれかかることのできる支えあいの仕組みからはじき出された高齢の単身者の生活。
孤立への怖れはしかし、高齢者だけでなく、若い世代の心をも深く蝕んでいる。
縁はみずから紡いでゆくほかないとはいえ、そのチャンスがたやすく見つかるわけでもない。そういう緑を、あるいはネットワークを、みずから紡ぎだしてゆくことができずに、ただうずくまっているしかないひとびとを見聞きし、わたしはこの社会がいつのまにこんなに脆弱になってしまったのかと呆然となる。

そこで、毎月、最初の水曜日の午前11時から4時までを、縁紡ぎサロンと称して、湯島でオーオウンカフェを開くことにしました。
以前も一度、同じような主旨の活動に取り組みましたが、見事に挫折しました。
懲りずにもう一度取り組んでみます。
少なくとも3か月は、だれも来なくても継続します。

当面は、湯島の公開カフェの開催です。
いざとなったらもたれかかれるような縁を紡ぎたいという人を主な対象にしますが、そんな人が集まって来てくれるめどは全くありません。
それに、そんな縁はすぐには生まれません。
でもまあやっているうちに人が集まりだし、通っているうちに、そんな縁に出合えるかもしれない。
そんなカフェです。
私の知らない人は大歓迎ですが、知っている人も歓迎です。
カフェ料金は積み立てて、縁紡ぎ基金にします。

できればいつか、常設の縁紡ぎカフェを開店したいです。
そこで、縁紡ぎ基金への寄付も公募します。
お店を提供してくれる人も公募します。
シェアハウスも目指せればいいですね。

思いつきではありますが、よろしくお願いします。
一緒にやってもいいという人がいたらお知らせください。
もしお一人でもそういう人がいたら、
1月中に準備のための話し合いカフェサロンを開きます。
ご連絡ください。

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2018/01/10

■企業サロン「モノづくり企業の経営を支えるカイゼン」のご案内

今年最初の企業サロンは、企業のモノづくりの現場を飛び回っている、改善のプロフェッショナル・コンサルタントの柿内幸夫さんにお願いしました。
柿内さんには、日本のモノづくりにおける独特の強味とその力を呼び起こす方法を、豊富な事例や実践を踏まえて紹介していただきます。
その上で、柿内さんと一緒に、これからの企業経営の方向や「日本のモノづくりの復活」、さらには「ちょっとしたカイゼン」が大きな変化を起こすことへの思いを深めたいと思います。

柿内さんからのメッセージを紹介します。

話し合いのポイントですが、欧米の経営はトップダウンの戦略中心であるけれども、日本は必ずしもそうでなく、改善のような戦術から始まってそれが戦略として出来上がっていくというような方向に行くと面白いと思います。 それと私は日本の製造業は学位を持たない現場の人も改善を通じて経営に貢献し自分の居場所を作れるという意味で非常に人を幸せにする可能性の高い場所だと思っています。 そこも議論していただけると嬉しいです。

柿内さんの思いも、柿内さんのホームページから引用させてもらいます。
ホームページもぜひご覧ください。
http://www.kakiuchikaizen.com/

Google のすごさは、社員全員がものすごいことを考えているということだと思う。 それぞれの人がすごいテーマを持ち、 その達成に向けて全力で思考を巡らす。 もし一人で答えが出せなければ、それを助けてくれる人たちを見つけて議論を始める。 そして何が何でも自分の目標をクリアーするという仕事を全員がやっている。 それもかなり自由な社風で自由なライフスタイルで。 もし、日本のすべての中小企業でGoogle のような全員が考えて経営を行う状態ができたらどうだろう? 日本の製造業が再び世界をリードできる時代を呼び寄せることができるのではないだろうか!

企業サロンなので、企業経営の話が中心になると思いますが、柿内さんのお話は、このメッセージからもわかるように、狭い意味での企業経営にとどまらずに、もっと大きな社会のあり方や私たちの生き方にもつながっています。
人の幸せにもつながっていくかもしれません。
ですから、企業関係者に限らず、いろんな人に参加していただきたいと思っています。

ちなみに私は、柿内さんの「ちょっとしたカイゼンが大きな変化を起こす」という言葉で、すっかり柿内さんファンになってしまい、以来のお付き合いです。
そうしたことからのヒントもたくさんもらえると思います。
みなさんのご参加をお待ちしています。

〇日時:2018年2月10日(土曜日)午後1時30分~3時30分
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇話題提供者:柿内幸夫(柿内幸夫技術士事務所所長・改善コンサルタント)
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com

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2018/01/05

■新年オープンカフェを開催しました

昨日、新年オープンカフェを開催しました。
昨年は3日に開催しましたが、4日であれば、仕事始めの人も午後は休みではないかと思って、4日にしましたが、最近は仕事始めの日もフルに働くので、参加できないと言われました。
どうも私の認識は、時代から取り残されているようです。
それでも10人の人が立ち寄ってくれました。

4時間の長丁場のサロンでしたので(出入り自由なので入れ替わりはありました)、参加者の自己紹介からいろんな話題が出ました。
思い出すままに、話題を書き上げてみます。

行動観察、保険制度と社会保障、原子力損害保険の目的、原子力事故と自動車事故の異同、自動車事故保険はきちんと支払われているか、井戸掘りの話、エネルギー問題、IOTという言葉の誕生と限界、クリエイティブコモンズ、老後の心配、話し合いしないのは若者だけか日本人の生き方か、思いを引きだす方法、格差の実相、外国人労働者、経済成長と人口減少問題、社労士の話、「茶色の朝」などなど。
一見バラバラのようですが、実はつながって一つの物語を生み出しているのです。
どんな物語か、みなさんぜひ考えてみてください。

それにしても、貴乃花問題や北朝鮮問題などの「時の話題」はまったく出ませんでした。
私が言うのもなんですが、不思議なサロンです。

来年は、できれば最初の土曜日か1月3日に開催します。
私が参加できるようであればですが。
Sinnensalon20181


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■「茶色の朝」サロンの案内とテキストの紹介

開催日が近づきましたので、改めてのご案内です。
1月13日と24日に「茶色の朝」サロンを開催します。
「茶色の朝」は、20年前にフランスで出版されて話題になった反ファシズムの寓話です。
当時、ヨーロッパでは極右運動が広がりだしていましたが、そうした動きへの危機感を覚醒させたと言われています。
「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律ができたことから物語は始まります。
おかしいと思いながらも、いつの間にか世界は茶色で埋め尽くされていく。
そんな話です。

私たちのまわりにも、「茶色の世界」は広がっていないのか。
そんな気がして、この本を読んで、話し合いをしてみようということになりました。
きっかけを作ってくださったのは、友人の、自称「ただの主婦」の主原さんです。
政治家たちに、政治を任せておくだけでいいのか。
男性たちの政治談議とは違う、もっと生活につながる政治の話ができないか。
そんなメッセージを、私は主原さんから受けました。

ちょっと気になっている世間の動きを出し合って、話しあう。
そしてそれぞれが自分でもできることを考えていく。
経済や政治の話は難しいですが、みんなで話し合えば、いろいろと見えてくるかもしれません。
わからないことがあれば、みんなで手分けして調べてもいい。
わかっている人の話を聞くことだってできるでしょう。
そんな思いで、「ちょっと気になること」を話しあいながら、なにか自分でできることはないだろうかを考えるような場を、継続的に開いていけないか。
それが、主原さんと私の思いです。

最初は「茶色の朝」(大月書店)の本を読んで感想を言い合うことから始めたいと思います。
1回だけでなく、2回、同じスタイルで開催し(したがって希望者は都合のいい日程に参加)、その後、どんな形でサロンをつづければいいかもみんなで話し合えればと思います。
サロンですから、あまり難しい議論はやめて、生活の視点から「気になっていること」を話しあいたいと思います。
どういう展開になるかは、私たちにもわからないですが、やってみないとわかりませんので、まずは次のようなスタイルで、「茶色の朝」サロンを開催します。
ご関心のある方は、いずれかを選んで、参加申し込みをしてもらえればと思います。

ちなみに、「茶色の朝」ですが、著者も訳者も、同書に関しての印税権を放棄し、ネットで公開しています。
もしまだお読みでない方は、次のサイトから本文をダウンロードできます。
短いものですから、すぐに読めますので、参加される場合は読んでおいてください。
http://www.tunnel-company.com/data/matinbrun.pdf

それぞれが、なにか自分でもできることを探し出せればうれしいです。

〔「茶色の朝」オープニングサロンのご案内〕
○日時
いずれかご都合のいい時にご参加ください。
2018年1月13日(土曜日)午後1時~3時
   2018年1月24日(水曜日)午後1時~3時
○場所
湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
○内容(あくまでも目安)
  ・自己紹介を兼ねて、「茶色の朝」を読んで考えたことを各自発表
  ・「最近気になっていること」の自由な話し合い
  ・「茶色の朝」サロンをこれからどう続けていくかの話し合い
○会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com

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2017/12/17

■政治を考えるサロン「統治から協治へ」報告

今年最後の政治サロンのテーマは「統治から協治へ」。
政治のパラダイム(捉え方)を転回させようという提案です。
政治改革の話ではなく、政治概念の話です。

ポイントだけの問題提起にしようと思い、2枚のチャートを用意しておいたのですが、始まる前の約束がキャンセルされ時間ができたので、ついつい追加したくなってしまい、10枚を超すパワーポイントになってしまいました。
困ったものです。
あんまり内容を欲張ったので、30分の問題提起を早口で話しすぎて、あんまり伝わらなかった気がします。
話し終わったらすぐに突込みが来るはずなのですが、一瞬の間がありました。
大いに反省しなければいけません。
暇があると、俗人は余計なことをしてしまい、元も子もなくしてしまうことを体験しました。

話の内容は省略しますが、どんな話をしたかは、次のところにパワーポイントがありますので、もしご関心があれば、見てください。
http://cws.c.ooco.jp/lcsalon20171216.pptx
もし開かないようであれば、連絡いただければ、別途送ります。
最初に映画「マトリックス」と「もう一つの彼岸移住プロジェクト」という意味不明の文字が出てきますが、これはスルーしてください。
はじまる30分前に、魔がさして追加してしまったものです。
実際には、これが常日頃、私の一番言いたいことではあるのですが。

話の枠組みだけ書きますと、現在の「国家統治権力(ガバメント)の内部の政治(「小さな政治」)」を超えて、そろそろ「国民主体の協治(ガバナンス)政治(「大きな政治」)」に移りませんか、という話です。
その先に「国家を超えた協調政治(「もっと大きな政治」)」、そしてさらにその先には「自然を含めたエコロジー政治(「さらに大きな政治」)」がありますが、今回はそこまではさすがに広げませんでした。

理念は良いとして、それをどう具現化するのかという指摘がありましたが、理念が定まれば、具現化は必ず可能になるはずで、それは時間をかけてみんなで考えればいいというのが私の考えです。
そもそも理念のない改革はあり得ませんし、理念が間違っていたら、改革は単なる「変化」でしかありません。

他にも、法治国家とか、ベーシックインカムとか、税金の話とか、いろんな話し合いがありましたが、今回は私が質問の「受け手」だったため、応えるのに精いっぱいで、記憶が残っていません。
ですから報告がいつも以上に書けません。
すべて省略。

私が言いたかったのは、自分の生活につなげる形で政治を考えようということだったのですが、参加者の女性のおひとりから、もっと生活の言葉で話し合わないのかとお叱りを受けました。
返す言葉もなく、まさにその通りなのです。
そこに今の政治の一番の問題があるようにも思います。

民主主義の古典の一つ、トクヴィルの「アメリカのデモクラシー」によれば、アメリカの政治は仲間の話し合いから積み重ねっていったのが出発点です。
あるいは民主主義といえばスイスを思いだしますが、スイスの政治もまた生活からの積み重ねです。
政治の起点をどこにおくか。
国民主権を実現したいのであれば、いまの政治体制は根本から変えなければいけません。

ところで、映画「マトリックス」は、システムと生きた人間の戦いの物語です。
その世界は、「生きた人間」よりも思考しない機械の部品的な「人間もどき」がほとんどなのですが、もしかしたらこの世界も「マトリックスの世界」になっているのではないかという気が時々します。
目を覚まして、システムに挑みましょう。
来年からリンカーンクラブはもう少ししっかりと活動します。
関心のある人はぜひご連絡ください。

報告にならずにすみません。


Lc1712161


Hosokawa201712


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2017/12/14

■ゆる~いみんなのカフェ・湯島の報告

今年最後の「みんカフェ・湯島」は、いつものように「ゆる~い」ながらも、とても「つよ~い」主張もあったりして、最後にふさわしい、湯島サロンらしいサロンになりました。
2回目に参加した人は、前回とはまたまったく雰囲気が違いますねと終わった時に話してくれましたが、たしかに湯島のサロンは参加者によって雰囲気が変わります。
今回、私の記憶に残っているのは、「インド」と「農業」。
それとフィギュアスケートの評価をAIで行おうとしている話やみんなお金をどこに使っているのだろうかという話もありました。

最後の話は、使いたくても使えるお金がない人が増えているのではないかと思いますし、AIの活躍分野が広がる話に関しては、そろそろ人間の役割は終わったなという気もします。
農業の話が出たのは、20年ほど前から「半農生活」を提唱している野菜栽培のレッスンプロの増山さんが10数年ぶりに参加してくれたおかげです。
偶然にも、これも久しぶりに参加してくれた企業の方が、定年後の生活で農業にも関心があるようで、いい出会いになったかもしれません。
ほかにも、アスペルガー的な人が増えているとか、コンビニでバイトをやる日本の若者がいなくなったとか、ともかく「ゆる~い」カフェなので、いろんな話が出ましたが、私も「ゆる~い」参加なので、頭もゆるくなっていて、あまり覚えていません。

もっと伝えるべき価値のある話もあったような気がしますが、思い出せません。
困ったものです。

そもそも「ゆる~いカフェ」の報告などする意味はあるのでしょうか。
そこに問題がありそうです。
報告はやめようかとも思ったのですが、まあこれも湯島サロンの習慣なので、報告させてもらうことにしました。

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2017/12/10

■企業を考えるサロン「コーオウンド・ビジネス」報告

難しいテーマにもかかわらず、15.5人のサロンになりました。
0.5人と端数があるのは、なんと1歳9か月のお子さんと一緒に参加してくださった方がいるのです。
湯島のサロンの年少記録がまた更新されました。

話題提供者の細川さん(従業員所有事業協会代表)は、何時間でも話せる材料をお持ちですが、今回は60分に絞ってもらい、その後みんなで話し合いました。
話の内容は、とても充実したものですが、報告は細川さんの書籍「コーオウンド・ビジネス」に任せたいと思います。
とても読みやすく面白い本なので、ぜひお読みください。
http://cws.c.ooco.jp/books.htm#170910

とても印象的だったのは、コーオウンド・ビジネスの会社はどこを訪問しても気分がいいという細川さんの体験談でした。
また「顧客第一」などと言わずに、堂々と「社員第一」を打ち出していること。
そのくせ、顧客からはとても愛されて大切にされていること。
ジョークやいたずらが大好きで、ともかくオープンマインドであること。
などなど、いいことばかりなのですが、細川さんによれば、そうしたことがデータなどによって実証されているのです。
私は、データなどなくても、素直に考えれば当然のことだろうと思います。
他者のために働くよりも、自分(たち)のために働く方が、効率も充実感も良いに決まっているからです。
そういってしまったら実も蓋もありませんが、そういうことが「問題」になるところにこそ、私は問題の本質があるような気がします。

会社をコーオウンド化(従業員が株式を所有)すると、コミュニティ的側面が強まってくるという話も出ました。
それに関連して、アソシエーションとコミュニティの関係が話題になりました。
これも、これからの企業のありようを考える時のポイントの一つです。
金銭を基準にした合目的的なアソシエーションの性格の強いアメリカ型の企業と金銭以外の要素も配慮されたコミュニティの性格の強い、50年ほど前までの日本型の企業との違いを、改めて考え直してみる時期かもしれません。
この議論に関連して、NPOの齋藤さんから終了後、「コミュニティは ウチ/ソト といった排他性を帯びることはないのでしょうか」という質問をもらいましたが、それを回避するために「弱いネットワーク」とか「オープンコミュニティ」の概念が広がっているように思います。
アソシエーションとコミュニティの議論と実際は、マッキ―バーの時代からかなり進化しているように思います。

コーオウンド型の会社を仲間と立ち上げた坪田さんが自社の話をしてくれました。
坪田さんの会社は、コーオウンド・ビジネスであると同時に、ホラクラシー(階層のないフラットな組織構造)をとっているそうですが、これも論点としてはとても面白いです。
つまり、所有組織と執行組織が日本の場合、混同されがちですが(最近かなり整理されてはきましたが)、細川さんは、経営は経営者の専権事項であることを強調しています。
コーオウンドはコーマネジメントではないのです。

コーオウンド・ビジネスモデルは、会社経営の思想を大きく変えていくだろうと思いますが、「現場的」に長年、たくさんの企業の経営にかかわってこられている高橋さんの、現場に根付いた新しい企業経営思想を創りだしていかなくてはいけないという話にはとても共感しました。
日本では数少ない「コーオウンド・ビジネス」の日本レーザーの近藤さんは、自らの実践を踏まえて、世界に向けて新日本型経営を打ち出していきたいとお話しされていたことがありますが、コーオウンド・ビジネスにはそのヒントがたくさんあります。

企業をコーオウンド化することで、従業員が社員になり、その結果、問題の捉え方が変わっていくことで、会社ももちろんですが、個々の従業員が組織の矛盾を自己消化していくことで、大きなエネルギーが生まれてくるという話も興味深い視点です。
これに関しては、参加者の近藤さんがとてもいい総括をしてくれていましたが、メモしていないので、正確に報告できないので省略します。
近藤さんがフォローしてくれるかもしれません。

細川さんは、来年こそは日本も「コーオウンド元年」になるだろうと話されていましたが、すでに上場企業がコーオウンド化に動き出しているそうで、来年はきっと大きな話題になっていくでしょう。
コーオウンド・ビジネスのことがもっと話題になっていけばと思っています。
コーオウンド化は、私たちの働き方にもつながっています。

コーオウンド・ビジネスに関心のある人は、細川さんが主催する研究会もありますので、ぜひコンタクトしてみてください。

細川さんは、終始楽しそうに話していました。
来年はきっともっと楽しそうに話すことになるでしょう。
「コーオウンド元年」の到来は間違いありません。

Hosokawa201712


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2017/12/05

■カフェサロン「病院の歴史から日本の医療を考える」のご案内

湯島での医療関係のサロンを不定期的ですが、これからも継続したいと考えています。
というのは、医療の世界に人間社会の本質があらわるのではないかという気がしてきているからです。
ここで言う「医療」とは、かなり広義なものです。
今年は松永さんや本田さんにサロンをやってもらいましたが、お話をお聴きして、ますますその思いを強めています。
ところで、いずれのサロンでも、間接的にですが、日本の「病院」の話が出ました。
そこで、来年最初の医療サロンは「日本の病院の歴史」を取り上げることにしました。

話題提供をお願いしたのは『日本病院史』(ピラールプレス社より出版)の著者の福永肇さんです。
私は昨年、その本を読ませてもらったのですが、専門書でありながら、私のような部外者が読んでも、とても面白く考えさせられることが多かったので、ぜひサロンで話してもらいたいと思ったのですが、福永さんは石川県の大学の教授ですので、諦めていました。
しかし、出版元の高橋さんや中村さんに、そんな思いを伝えたら、福永さんにお話ししてくださり、福永さんからまさかの了解が得られ実現しました。

『日本病院史』の紹介に「初めての本格的な病院の歴史」と書いてありましたが、まさに日本の病院通史です。
それも、その時々の社会の状況を踏まえながら、広い視野と歴史的な時間軸で、病院を語ってくれています。
福永さんは、「病院は、その時の政治体制、経済環境、財政状況、社会思想、人口構成、疾病構造といった社会基盤の上に存立している」と書いています。
逆に言えば、病院から政治や経済や社会が見えてくるということです。

福永さんはまた、「医療の現実や医療制度は時代に応じながら常に変化していく。事実を把握し、理解しようという時には、根っこになっている根拠をえぐり出して考えることが必要となる」といい、「日本の医療を考えていくときにも、過去の医療制度の変遷や病院経営の歴史を判断の材料に入れておくことが肝要だ」と書いています。
同書の最後は、「温故知新で、新しい英知(知新)で安心な社会を構築していくために、過去の医療史、病院史を学んで(温故)考えて行きたい」で終わっています。
平和で良い社会を創っていくには、歴史をしっかりと学ばなければいけません。
私がサロンをお願いしたくなった気持ちがわかってもらえるでしょうか。

『日本病院史』の簡単な紹介を私のホームページで書いていますので、ぜひお読みください。
http://cws.c.ooco.jp/books.htm#170705
また福永さんの多彩なご活躍ぶりは次のサイトでわかります。
http://www.fujita-hu.ac.jp/~hnagashi/LDB/open/fukunaga.html 

タイトルは「病院の歴史から日本の医療を考える」とさせてもらいました。
病院という切り口から、医療の問題だけではなく、社会の問題、つまり私たち一人ひとりの生き方の問題にもつながる問題提起をいただけると思っています。

医療関係者だけではなく、多くの人にぜひとも参加していただきたいサロンです。
周りにもし関心を持ってもらいそうな人がいたら、ぜひともお誘いください。
福永さんには、私もお会いしたことがないので、とても楽しみにしています。

〇日時:2018年1月20日(土曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「病院の歴史から日本の医療を考える」
〇話題提供者:福永肇さん(金城大学教授:『日本病院史』著者)
〇参加費:500円
〇参加申込み:qzy00757@nifty.com

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