カテゴリー「お誘い」の記事

2017/07/21

■久しぶりの「みんなのゆる~いカフェ」を開きます

久しぶりに、湯島で、「みんなのゆる~いカフェ」(みんカフェ)を開きます。
しかも、久しぶりに平日の夜です。
再開を促してくれたのは、湯島にも時々来てくれるモモさんです。
モモさんって、だれ? という人もいるでしょうが、私も2回しか会っていないので、紹介できませんが、人生を誠実に生きている人です。
まあ、みんなそうですが。

テーマは特に決めませんが、自分の居場所を実感できるような「ほっとできる場」ってなんだろうというような話もできればと思います。
そして、このサロンそのものも、参加した人がほっとできる場にしたいので、話などしないでそこでねむっていてもいいです。
そんな、とっても「ゆる~いサロン」です。
途中での出入りももちろん自由。
私は、今回はコーヒーを淹れる役に徹します。
たぶん、いやもしかしたらですが。

予定としては、今回のきっかけをつくってくれたモモさんに、「こんな場所があったらいいな」という話を最初に話してもらいます。
それを聞いて、自分ならこんな場所がいい、というような話を、気が向いた人がしていく。
居場所が大切な理由や居場所の見つけ方などもみんなで話しあう。
途中の雑談も大いに歓迎。
そんなイメージです。

居場所がもっとあるといいなと思っている人。
居場所が見つからないでちょっと疲れている人。
だれでも歓迎です。
居場所のある人には、自分の居場所のことを話していただければ、それぞれが自分の居場所を増やしていくヒントになるでしょう。
このサロンが、だれにでもあたたかな場をみんなで育てていくきっかけになれば、と思います。

どんなサロンになるかわかりませんが、気楽に遊びに来てください。
突然の参加も歓迎です。
申し込んでいたけれど、当日行けなくなったという人は、無断不参加も歓迎です。
ともかく、だいたいのことが何でも許される、ゆる~いサロンです。
お会いするのを楽しみにしています。

〇日時:2017年8月9日(水曜日)午後6時~8時半(途中の出入り自由)
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇話題提供者:モモさん
〇参加費:気が向いたら机の上にある缶にワンコイン(1円でも500円でも自由)を入れてもいいし、入れなくてもいいです。ともかくみんなでつくるサロンを目指したいです。

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2017/07/16

■カフェサロン「企業の社会性を考える」の報告

猛暑の中を10人の人が集まりました。
しかも仙台や高崎からの参加者もありました。
企業の現役の人は3人、女性は1人でした。

私が考える「企業の社会性」とは、企業のありかたは社会のあり方に大きな影響を与えるとともに、企業が提供する商品やサービスは、社会を大きく変えていくというという認識を企業がしっかりと持っているかどうかです。
企業の社会貢献活動は、私にとってはマーケティング戦略でしかありません。
社会を単なる「市場」として捉えて「経済的発想」で経営するのではなく、社会の「善き一員」としての「社会性」を持つことが、これからの企業にとって大切だろうと思っています。
正確に言えば、企業に関わる人たち(経営者、従業員、出資者)の「社会性」が尊重され、育むようになっているかどうかです。
不祥事を起こした会社の謝罪会見を見れば、なぜ不祥事が起こったのかはすぐわかります。
経営者にそうした「社会的認識」や「社会性」が感じられないことが多いのです。

30年ほど前に「コーポレート・シチズンシップ」(講談社)という本を、コーポレート・シチズンシップ研究会の名前で出版しましたが、その時からそう考えています。
しかし残念ながら日本の企業は、社会性よりも経済性を重視する方向を選びました。
それがたぶん日本企業が直面しているさまざまな問題の根底にあるように思います。

ですから今回も、企業の社会貢献活動とかCSR・CSVなどの話ではありません。
また社会起業家やソーシャルビジネスの話でもありません。
企業は、そういう「社会性」を大事にしているのか。
企業の活動が、社会にどう影響を与えているかを考えるサロンです。
企業が提供する事業のかたちや社員の働かせ方は、社会を方向づけていきます。
教育も福祉への影響も非常に大きいのです。
家族や地域社会にも、大きな影響を与えています。
しかし果たして会社の人たち、特に経営者たちはそういう認識を持っているかどうか。
つまり経済活動という領域でしか考えていないのではないかというのが、今回の私の問題意識です。
それでは結局は社会を劣化させ、回り回って自らの経営を困難にしていきかねない。

最初に問いかけたのは「社会にとって企業ってなんだろう」と「企業にとって社会ってなんだろう」という問いかけです。
ここを深掘りするだけでも、さまざまなテーマが出てきますが、今回はこれは前座。
そうした総論的なやりとりをやった後、具体的な事例や新聞への投書記事などを材料に話し合いをしました。
たとえば、こんなテーマです。
・内気な人たちに、あなたは「社会不安障害かもしれない」という抗うつ薬の広告
・途上国に化粧品を低価格で提供した結果、子供用品への支出が減ってしまった顧客創造戦略
・家族のために忙しく働いているという父親への疑問を投げかけた子どもの投書
・冬にトマトを食べることで豊かさは高まったのか
・利便性の向上(翌日到着の宅急便・元日開店のスーパー)で失われたものはないか
・会社の不祥事を告発することの是非

たとえば最初の2つの事例で言えば、会社に勤める人とそうでない人の反応は違います。
話しているうちに、会社役員の人が、会社を悪者扱いしすぎではないかと発言する場面もありましたが、会社に勤めていない人から見ると会社はあんまり信用できない存在のようです。
私は両方の世界に棲息しているバイリンガルなので、いずれの思いもわかります。
問題は、そもそも会社が悪いのではなく、会社という仕組みを使って悪いことをする人がいるだけの話なのですが(消費者にもいます)、それ以上に、それぞれに属する人たちの日頃の交流があまりにもないのが問題だろうと改めて思いました。

社会の中でここまで会社の存在が大きくなると、会社での働き方や会社が提供する商品や事業が社会の方向性を大きく決めていくことになります。
にもかかわらず、最近の会社は自閉的になってきているように感じます。

会社のあり方を決めるのは、会社に直接かかわる人たちだけではありません。
会社は、商品を購入し、サービスを受容する消費者がいて成り立っています。
ですから、いまの会社にもし何か問題があれば、その一因は消費者にもあるはずです。
それに会社を実際に構成しているのは、消費者でもある個人です。
にもかかわらず、よく言われるように、「会社の常識」と「社会の常識」の乖離は大きくなってきています。
不思議なことです。

もっともっと会社の経営管理にあたっている人と、会社とは縁の少ない主婦やNPO活動家や学校の人たちが、本音で話しあえる場が増えていくといいなと思っています。
それぞれが別々に話していても、何も変わらないでしょう。

めげずにもう少し企業を考えるサロンを継続することにします。

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2017/07/15

■箸りんぴっくサロンのご案内

■箸りんぴっくサロンのご案内(2017年7月15日)
久しぶりに、国際箸学会の小宮山さんに来てもらって、箸ぴーゲームサロンを開催します。
先日、湯島に来た2組の人たちにやってもらったら、とても好評で、ぜひやってほしいという要望があったのです。
箸ぴーゲームは、殻つきのピーナツを箸で1分間にいくつ移動できるかを競うゲームです。
いろんなところで開催していますが、昨年は小宮山さん自らがアメリカのシアトルに出かけてやってきました。
大好評だったそうです。
ゲームの効用もいろいろと出てきています。
多文化交流や多世代交流にも効果的ですし、認知症予防や養護学校などでの活用も進んでいます。
詳しくは、国際箸学会のホームページをご覧ください。
http://www.kokusai-hashi.org/index.html

今回はさらに、新しいゲームもお披露目してもらいます。
「箸輪ゲーム」です。
5つの輪を、箸を使って、動かしていくゲームです。
私もまだ体験していませんが、サロン開催日までには体験しておきます。

国際箸学会としては、こうしたゲームの効用を多くの人に知ってもらい広げていきたいと考えています。
また2020年には、国際箸りんぴっく開催の計画もあります。
サロンでは、国際箸学会の紹介や箸の話もしてもらいますが、基本は参加者みんなでゲームを楽しんでもらい、最後にはその活用策や広げるためのアイデアを出してもらえればと思います。

誰でもが楽しめるゲームです。
ぜひ遊びに来てください。

〇日時:2017年7月30日(日曜日)午後2時~4時(1時半開場)
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「箸ピーゲームをみんなで楽しもう」
〇話題提供者:小宮山栄さん(国際箸学会理事長)
〇参加費:500円
○参加申込み:qzy00757@nifty.com

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2017/07/09

■コムケアサロン「無縁化防止に取り組んで6年」報告

今回のコムケアサロンは、6年前に「無縁化防止団体OMUSUBI」を立ち上げた心理カウンセラーの北原千香子さんに話題提供をお願いしました。
12人の人が参加しました。
無縁化防止団体OMUSUBIのミッションは、「孤独で居場所のない思いを抱えている人を一人でも少なくする」ことです。
そのため、毎月2回「ホームルーム」という居場所づくりをしています。
なぜOMUSUBIなのか。
おむすびを食べながらのサロンなのかと思いましたが、そうではなく、OMUSUBIのOの文字が丸い円に見えることから、円=縁をむすぶ、おむすびと命名したそうです。

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北原さんがこの活動を始めようと思ったのは7年前の2011年2月。
あの3.11の1か月前です。
NHKスペシャル「無縁社会」を見て、雷に打たれたような強烈な感覚で、孤独死を防ぐために何かをしなくては、と思ったことがきっかけだったそうです。
北原さんは「あれは今でも不思議な体験です」と言っています。
それまで精神科クリニックや企業でたくさんの人の話を聞く中で、孤独な人が多いと感じていたこともあって、ともかく何かをしなくてはと思い、仲間と一緒に、まずは人の集まる場所を探し出したそうです。
そして始めた「ホームルーム」という居場所の提供は、いま7年目を迎えています。
しかし、一緒にやっていた仲間も転勤や仕事などの関係で活動が難しくなり、いまは北原さんがほぼ一人で活動を継続しているそうです。

私がとても共感するのは、思い立ってすぐに活動を起こす姿勢、欲張らずにできることからやってしまう姿勢、一人になっても持続していく姿勢です。
北原さんは、テーマを決めたり、世代を限ったりではなく、だれもが気楽に集まれる場をつくりたいと考えていますが、それにもとても共感できます。
そういう漠然とした活動には、行政もなかなか耳を傾けてくれませんが、いま必要なのは「個別問題の解決」ではなく、だれもがホッとする場を広げていくことだろうと思います。

北原さんの話を聴いていると、だれもがもしかしたら自分でも取り組めそうだと思える気になります。
しかし、実際には、こういう活動を持続していくことが一番難しいのかもしれません。
それに大変なこともあります。
つい最近ですが、集まりに来てくれる独り暮らしの人がなぜか来ないので、気になってご自宅を訪問したら、亡くなっていたそうです。
警察から北原さんは関係を質問され、普段付き合いのある近隣の知り合いというよりも説得力があるだろうと思い、無縁化防止団体OMUSUBI代表と自己紹介したそうです。
そうしたら、警察からはむしろ、不信感を持たれてしまったらしいのです。
最近は、高齢者などを対象とした、いささか怪しい団体が多いということを示唆している話のように、私には思えました。
そこにこそ、最近の福祉の深い問題があるように思います。
北原さんにとってもきっと大きなショックだったと思います。

無縁化防止団体OMUSUBIは任意団体です。
私は、NPO法人よりも、こうした住民たちのささやかな活動こそが大切だと思っています。
それも、だれもがその気になれば取り組めるような活動こそが、社会を変えていく。
困っている人たちを支援していくというようなサービス提供活動よりも、お互いに支え合う仕組みこそが本来的な市民活動ではないかと思うのです。
それにOMUSUBIに集まった高齢者が、それぞれの自宅でまた集まりを開いていけば、それだけでも「無縁社会」を変えていけるでしょう。
そこに私は、北原さんの活動の大きな意義と可能性を感じます。

いろいろと示唆に富む話し合いはありましたが、3つだけ紹介しておきます。
人が孤立しないためには、社会のなかでの役割があることが大切だという意見がありました。
あまり集まりに参加したがらなかった父親が、ある役割を見つけて以来、進んで参加するようになったという体験も紹介されました。
ただ人をつなげばいいわけではなく、つながるためには、やはりお互いの役割がみつけられるようにすることが大切で、そのためには参加者を「お客様」にしないことも必要かもしれません。
人はみんな、世話されるよりも、世話する方が楽しいのです。

活動を広げていくためには、工夫も必要かもしれないという話もありました。
人はそれぞれ得意なことややりたいことを持っています。
OMUSUBIの集まりでも川柳が好きな人がいて、いまは川柳もメニューの一つになっているそうです。
今回のサロンには、箸ピーゲーム、ラフターヨガ、琵琶で万葉集を語るなど、さまざまな活動をしている人が参加していましたが、そういう人に遊びに来てもらうだけで、仲間が増えたり、別の世界の人たちが仲間になってくれたりするかもしれません。
今回参加してくださった方は、北原さんから声がかかればきっと集まりに参加して、何か新しい風を吹き込んでくれることでしょう。
そういうかたちで、人のつながりが育っていけば、お金を介さずにできることはたくさんあるはずです。

とはいえ、活動には時にはお金が必要で、資金を提供してもらうための活動も必要かもしれません。
北原さんは、企業から助成金を提供してもらうためには企業にどういう価値を提供できるかという問いかけをしました。
活動の主旨をしっかりと相手に分かってもらうためにはそれなりの準備が必要ですが、要はその活動に価値を見出してくれる人を見つけることかもしれません。
ただ私はこの問題に関してはちょっとこだわりがあるため、いささか誤解されそうな発言をしてしまい、反省しています。
私は、そもそも「助成金をもらう」という発想が、間違いではないかと最近思いだしています。
「もらう」というよりも「活用してあげる」と考えられないか。
お金をしっかりと活用していくことで、むしろ相手を助成するのはこちら側。
ますます誤解されそうですが、助成金をもらっているという発想があると出資者への借りの感覚が生まれてきますが、活用させてもらうという発想が持てれば、自らの活動に自信が持てます。
なんだかとても傲慢なことを言っているように聞こえると思いますが、お金を稼ぐのと同じくらい、お金を活用するのは難しいことだと私は思っています。
いつかこの話題でのサロンもやってみたいですが、まだ私自身、説得力のある論理建てができていません。

いつもながら、話し合いのほんの一部の、それも私の視点での紹介になってしまいました。
北原さんの話を聴きながら、改めて福祉の原点を考えさせられました。
それと北原さんのような(華やかな世界を歩んでいた)若い人が、「無縁社会」に強く反応されて、行動を起こしたことにとても興味を持ちましたが、そこは残念ながら、突っ込こめずに終わってしまいました。

このシリーズも3~4回続ける予定です。
もし話題提供したい方がいたらご連絡ください。


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2017/06/30

■企業サロン「企業の社会的価値」のご案内

企業経営をテーマにしたサロンは、「働き方」をテーマに2回開催しましたが、肝心の企業の経営管理層の人が少なかったので、ちょっとストップしています。
企業サロンの狙いとしては、企業の世界に自閉化しつつあるように、私には見える企業の人たちに、そうでない分野の人たちとの接点を広げる場にしたいということだったのですが、見事に企画は失敗しました。
それで少ししょげていたのですが、思い直して3回目をやることにしました。

今回は、私が話題提供者です。
テーマは、「企業の社会的価値」です。
実はこのテーマで、毎年1回、あるビジネススクールで講義をしていますが、そこで時々話す「問題」を投げかけて、参加者と話しあえればと思っています。
「企業の社会的価値」などというと、さぞかし小難しい話ではないかと思われるかもしれませんが、できるだけそうならないようにしたいと思います。
またできれば、企業の社会的責任ってなんだろうか、あるいは企業の反社会性ってなんだろうかなどといったテーマも自由に話し合えればと思っています。

多様な立場の人たちに集まってもらい、話し合いたいと思っていますので、企業関係者にこだわらずに、どなたでも参加歓迎です。
あまり堅苦しい議論ではなく、生活感覚をベースにしたカジュアルな話にしたいと思っていますので、どうぞ気楽に遊びに来る感じでご参加ください。

〇日時:2017年7月15日(土曜日)午後2時~4時(1時半開場)
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「企業の社会的価値を考える」
〇話題提供者:佐藤修(コンセプトワークショップ代表)
〇参加費:500円
○参加申込み:qzy00757@nifty.com

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2017/06/29

■第2回憲法サロン「私の憲法改正草案(川本さん編)」のお誘い

畑さんの憲法改正草案を材料にしたサロンは、ご報告の通り、議論紛糾で盛り上がりましたが、その勢いに乗って、早速2回目の憲法サロンを企画しました。
今回は、長年、人権や平和の問題に取り組んでいる川本兼さんの憲法改正私案が材料です。

前回の畑さんのサロンでは、統治体制が中心になりましたが、今回は基本的人権を基軸においての話し合いになると思います。
合わせて、改めて平和も大きなテーマになるだろうと思います。

川本さんは基本的人権の広がりという視点から、ずっと民主主義や平和の問題を追求してきていますが、2004年に、主に若い世代の人たちに向けて、『自分で書こう!日本国憲法改正案』(明石書店)を出版されています。
そこに川本さんの憲法案がすでに掲載されています。

この本の序章で、川本さんは「希望する平和」から「獲得する平和」への転換を呼びかけていますが、それからもわかるように、基本的人権とそこから必然的に生まれてくる平和の実現が、川本さんの改正案の核になっています。
この本の出版からすでに13年たっていますが、この本は今でも川本さんお気に入りの著作だそうです。
そこで今回のサロンに参加される方は、ぜひこの本を予め読んでおいていただければと思います。
アマゾンの中古本ですと、200円ほどで入手できるようです。

前回のように、異論反論大歓迎ですし、お勉強やガス抜き目的でも歓迎です。
ぜひますます盛り上がっていくサロンにしたいと思っています。
みなさんのご参加をお待ちしています。

○日時:2017年7月29日(土曜日)午後2時~4時(1時半開場)
○会場:湯島コンセプトワークショップ(文京区湯島3-20-9-603)
http://cws.c.ooco.jp/lcmap.pdf
○問題提起者:川本兼さん(思想家)
○テーマ:私(川本さん)の憲法改正私案
○会費:500円
○申込先:リンカーンクラブ事務局(info@lincolnclub.net)

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2017/06/25

■憲法サロン「私の憲法改正草案(畑さん編)」の報告

憲法改正がいよいよ現実的な話題になってきました。
時に正反対の内容を含むものまでが「憲法改正」と一括して議論されるような粗雑な状況のなかで、憲法とは何かについての議論もないまま、すでに「違憲行為」を強行的に繰り返している現在の安倍政権が、十分な国会議論もないままに、多数決論理をつかって、決まった方法に向けての改正がスケジュール化している状況に、恐ろしさを感じます。

そうした状況になっている大きな理由は、たぶん「日本国憲法」で「主権者」とされている、私たち国民が、憲法についてきちんと理解していないからではないかと思います。
そこで、社会の中に憲法議論を広げていく必要を感じていましたが、今回、一市民である畑さんが、自民党の憲法草案に刺激を受けて、「立憲主義・国民主権主義に基づく日本国憲法改正草案」をまとめたというので、畑さんの改正草案をお話しいただきながら、憲法への理解を深めるサロンを開催しました。
ちなみに、畑さんは、組織に勤める現役のエンジニア/アナリストです。
畑さんの勇気と良識に敬意を表したいです。

集まったのは8人。
看取りや子ども関係の活動に取り組んでいる福祉関係者、農業や商品開発などの分野での起業家、留学生支援に取り組んでいる人、長年基本的人権の問題から社会の問題を考えている人、リンカーンクラブ代表などで、女性は一人でした。
私はNPO関係者や企業に勤める人たちに集まってほしかったのですが、反応は弱かったのがとても残念でした。
憲法の動向で、市民活動などいかようにも変えられてしまうことは、歴史が示しています。
そういう危機感がほとんどない、現在の日本のNPO活動には大きな危惧を感じざるを得ません。
もっとも最近は、各地で憲法カフェ的な集まりも広がりだしていますので、もうすでにそういう場で話し合いや学び合いが始まっているのかもしれません。
そう思わないと不安で仕方がありません。

本論に入る前に、こうした議論も少しありました。
社会をよくすることを目指す活動なのに、政治はご法度という日本の仕組みに関する疑問です。
この日本的特殊性は、もっと認識されるべきだと思います。

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サロンの報告の前に、余計なことを書きすぎました。
サロンでは、畑さんの「改正草案」の改正の主旨とポイントを、現行憲法と自民改正案と比較しながら、話してもらい、各章ごとに話になりました。
なお、畑さんが作成した「改正草案」と「現行憲法および自民党改正案との対比表」は下記にアップしていますので、ご関心のある方はご覧ください。

●立憲主義・国民主権主義に基づく日本国憲法改正草案
http://cws.c.ooco.jp/hata01.pdf
●畑改正案と現行憲法、自民党改正案との比較表
http://cws.c.ooco.jp/hata02.pdf

私が理解した畑さんの憲法草案の概要を、私の主観的受け止めに基づいて説明します。
私が感じた重要なポイントは3つあります。
畑さんは、憲法制定権力を国民ではなく、まずは自由意志を持った個人におきます。
そして、「個人が主役になって自分たちを律する国家(政府)の基本構造を決めるもの」として憲法を位置づけます。
ちょっと誤解を生みやすい比喩だったのですが、畑さんは「日本国の株主になりましょう」という呼びかけのために、国家の統治構造や大切に知する価値(基本的人権など)をうたったものと説明しました。
具体的に言えば、その主旨が「前文」でうたわれ、最初に統治構造の枠組みが詳細に書かれるとともに、日本国民の要件が明記されています。

しかし、その一方で、畑さんは世界市民を目指すという国家を超えた世界国家理念を底流においています。
現行憲法の9条にあたる部分は、「他国への武力攻撃の禁止」とタイトルも変わり、「国民防衛軍」の設置が規定されています。
ちょっと似た言葉ですが、「国防軍」と「国民防衛軍」は全く違う概念だろうと思います。

3つ目は、条文の主語を明確にすることでできるだけ解釈の幅を少なくしようとしています。
畑さんは、現行憲法は主語があいまいなために解釈の幅を広げていると考えているようです。

以上の大きな発想の違いを示したうえで、条文の説明に入り話し合いがはじまりました。
最初の「前文」はまったくの畑さん独自案です。
前文は、憲法の基本性格を示す内容が書かれていますが、ここで議論が盛り上がり、放っておいたらそれで2時間取られそうでした。
次に置かれているのが、「国会」「内閣」「司法」の三権分立の統治構造ですが、かなり思い切った提案が含まれています。
たとえば、国務大臣の過半数は国会議員以外の人とされています。
議論はいろいろありましたが、そもそも三権分立で国家は統治できるのかという話も出ました。
国会が内閣の長を選出し、内閣の長が司法の長を選出する現在の仕組みへの疑問も出ました。

この辺りまではかなり時間をかけての話ができましたが、だんだん時間がなくなりあとはポイントだけの話し合いになりました。

統治構造につづくのが、「他国への武力攻撃の禁止」と「国民の権利及び義務」、ここではむしろ「人を殺さない権利」が話題になりました。
財政と地方自治はまだ十分には考えられていないようでパス。
「緊急事態」を加えていますが、これは自民党改正案を基本にしています。
ここは極めて重要なポイントだと思いますが、時間がなくて議論できませんでした。
最後に「天皇および後続」が第9章におかれています。
憲法の中での位置の見直しもともかく、その内容はいささか驚愕するものですが、ここはたぶんまだ思考途中のような気がしました。
さらにその後に「国旗及び国歌」も章立てされています。

長くなりすぎて、どんな話し合いが行われたかを書く気力がなくなりましたが、さまざまな議論を呼び起こすという意味では、とてもいい刺激を与えてくれたと思います。
3時間ほどの話し合いでしたが、それぞれに気づきがあったように思います。
憲法は抽象的に語っていてもなかなか理解できません。
しかしこうして憲法全体を考え直した人の話を聞くと、具体的な問題や憲法とは何かもわかってきます。
さらに言えば国家とは何か政治とは何かもわかってくる。
改めて憲法サロンの意義を実感しました。
しばらく継続実施することにしました。

次回は、7月22日(土曜日)、今回参加された川本さんによる「憲法改正私案」を、今度は基本的人権を基軸においてお話してもらうことにしました。
他にも憲法改正私案をお持ちの方がいたら、ぜひ発表しに来てください。
誰でもが発表者になれるサロンにしたいです。
いつかは、自民党改正案を話に来てもらうことも考えたいです。
そこまで行くと、叱られそうですが、いろんな考えに私たちはもっと触れて、自分の考えをつくっていくことが大切です。

サロンの話題提供者を募集しますので、だれでも気軽に連絡してください。
また出前憲法サロンも企画しますので相談してください。

畑さん
不正確な報告ですみません。
修正などあればお願いします。


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2017/06/18

■コムケアサロン「無縁化防止に取り組んで6年」のご案内

今回のコムケアサロンは、6年前に「無縁化防止団体OMUSUBI」を立ち上げた心理カウンセラーの北原千香子さんに話題提供をお願いしました。
北原さんと最初にお会いしたのは、青山学院大学で開催した公開フォーラム「自殺の問題にどう取り組むか」でした。
ゆっくりお話しする時間はありませんでしたが、北原さんの取り組みに共感し、いつかお話をお聞きしたいと思っていました。
それがようやく実現しました。

無縁化防止団体OMUSUBIのミッションは、「孤独で居場所のない思いを抱えている人を一人でも少なくする」ことです。
そのため、毎月2回「ホームルーム」という居場所づくりをしています。
子供からお年寄りまであらゆる世代の人が自由に過ごせる場所です。
どんな人でも大歓迎だそうです。
これまで私も何回か、そうしたサロンに取り組んできましたが、持続するのはとても難しいです。

なぜOMUSUBIなのか。
OMUSUBIのOの文字が丸い円に見えることから、円=縁をむすぶ、おむすびと命名したそうです。
むかし、私もOMUSUBIサロンを考えたことがありますが、実現できていません。

北原さんはOMUSUBIのサイトでこう書いています。

人との「縁」や「つながり」のない無縁化する人々が増えています。生涯独身で過ごす人や、多様な価値観や家族のあり方の変化によって一人暮らし世帯が増えています。 社会が便利になり、人と交流しなくても生活が成り立つようになったことや、近所の人や地域で支え合うことがなくなったことで人々はどんどん孤立化しています。 いざという時に頼れる人がいないという事態が、高齢者のみならず20代や30代の若者にもおきています。人はその存在を認められ、受け入れられていると感じることで安らぎと安心感を得ます。 どの世代にあっても自分がかけがえのない存在であると感じられることは何より大切です。孤独でつらい思いをする人をなくすため、OMUSUBIは活動しています。

北原さんは、この活動を通して、さまざまなことに気づかれてきていると思います。
そんなお話を聞かせてもらい、参加者みんなで、孤独で居場所のない思いを抱えている人を一人でも少なくするために、何ができるかを考えたいと思います。
同じような活動をされている方も少なくないと思いますが、よかったら当日紹介してください。
私も、北原さんのお話を聞いて、もう一度、オムスビサロンを再開しようと考えだしています。

どんなサロンになるか、とても楽しみです。
関心をお持ちのまわりの人にもぜひお誘いください。
みなさんのご参加をお待ちします。

〇日時:2017年7月8日(土曜日)午後1時半~3時半
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
h ttp://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「無縁化防止に取り組んで6年」
〇話題提供者:北原千香子さん(無縁化防止団体OMUSUBI代表)
〇参加費:500円
○参加申込み:qzy00757@nifty.com

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2017/06/05

■ワークショップ「大災害に備えるために~東日本大震災の実例から教訓を得る」報告

上原さんによるワークショップ「大災害に備えるために」は定員ぴったりの10人が参加しました。
東北被災地で活動している方も3人参加してくださいました。
女性の参加がなかったのがとても残念でした。

上原さんは、まずある状況において、「あなたならどうしますか」というイエス/ノーの問いかけをしてきました。
たとえば、「あなたは9歳の娘と一緒に自動車で避難中に、歩いて避難している娘の同級生を見かけて自動車に乗せましたが、その子が家に祖母がいるのを思い出し、その子から戻って一緒に避難させてほしいと頼まれました。あなたは祖母を助けにその子の家に戻りますか?」というように問いかけるのです。
参加者は、それぞれ一斉に、イエスかノーのカードを出します。
そして、そういう判断をした時に最も重視したことを書いて、それを順番に発表するのです。
それからみんなで3分ほど話しあいます。
そして次の問いに行きます。
これが基本形ですが、そこから発展した、さまざまな問いかけや話し合いの仕組みが考えられています。
そういう判断を迫られることのないようにするには、普段から必要なことは何か、というような問いかけもありました。

上原さんの狙いは、正解を見つけることではなく、価値観の多様性を知り、それぞれがより適正な判断力を身につけることです。それが大災害での「生き残る確率」を高めることにつながると上原さんは考えています。
問いかけは、すべて実際にあったことを材料にしていますので、リアリティがあります。報道を見て、いろいろと批判することは簡単ですが、実際にその場に立ったとして考えれば、その場での判断がいかに難しく、また「正解」などないことが実感できます。

3.11の後、女川などで活動してきた宮崎さんは、東日本大震災の教訓を風化させないためにも、この種のテーマでのサロンの企画は大切だと言ってくれましたが、単なる事例を学ぶのではなく、自らがその立場になって一人称自動詞で考えることで、教訓を刻み込むことの意味を、私も実感しました。

テーマは、大震災に備えてでしたが、このワークショップから気づかされたことはたくさんあります。
上原さんの、今回のワークショップのベースにあるのは、クロスロード防災ゲームだと上原さんから教えてもらいました。
クロスロード。
分岐点というような意味ですが、それはさまざまな活動に関して、出会うところです。
上原さんは、防災のほかにもいくつかのテーマでこのワークショップに取り組んでいます。
私が最近体験したワークショップの中では一番気付きが多かったです。
参加者もとても面白いと言っていました。

自治会や行政や、あるいはさまざまな問題に取り組むNPOにも、有効な手法だと思いました。
もし自分のところでやってみたいという方がいたら、上原さんをご紹介しますので、ご連絡ください。

最後に、上原さんは一番判断が困難だったことや驚いたことなどを全員に問いかけました。
私は、社会的な役割と家族関係のどちらを優先するかに少し迷いがありました。
驚いたのは、最後の問いかけへのイエス/ノーが私だけ違っていたことでした。
私は自分がとても人間的な、常識的な考え方をすると自負していましたが、10人中、私だけが違う判断をしたことに正直驚きを感じました。
その問いかけは、そう難しい問いではなかったのですが。
こんな形で、自らの判断基準や他者との違いにも気づかせてくれるワークショップでした。

今回の私の教訓は、自らの生き方の原理原則を明確にしておくことの大切さです。
それはそんなに難しいことではないのではないかというのも、今回改めて実感しました。

とてもいいワークショップをしてくださった上原さんに感謝します。
遠方から参加してくださった実践者のみなさんにも。
いつかパート2を開催したいと思っています。


20170604


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2017/06/02

■リンカーンクラブサロン「私の憲法改正草案」のご案内

憲法改正がいよいよ現実的な話題になってきました。
これまでも何回かこのテーマに関するサロンを開催しましたが、
今回は湯島サロンのメンバーの畑さんが、ご自分で考えた「憲法改正私案」を話していただき、それを材料に、改めて、憲法改正問題を考えてみたいと思います。

ご存知の方もいると思いますが、畑さんは憲法学者でも運動家でもなく、まったく別の分野でお仕事をされている「市民」です。
その畑さんから、次のようなメールをいただきました。

実は、自民党の憲法草案に刺激を受け、
少し前から自分なりの憲法草案の検討を行ってまいりました。
しかし、先日安倍総理が「2020年公布」で憲法改正を、と発言されたことを受けて、
あまりのんびりはしていられないのではないかと思い、
草案を取り敢えず取りまとめました。
リンカーンクラブの場などで一度ご紹介させて頂き、
皆様からご意見を頂ければ幸いです。

畑さんは、リスクマネジメントのエンジニアですが、まさか畑さんからこういうメールをいただくとは思ってもおらず、どんなサロンになるか楽しみです。
参加される方は、できれば事前にご連絡ください。
予め資料を配布させてもらうようにします。
よろしくお願いいたします。

○日時:2017年6月24日(土曜日)午後2時~4時
○会場:湯島コンセプトワークショップ(文京区湯島3-20-9-603)
http://cws.c.ooco.jp/lcmap.pdf
○問題提起者:畑孝也さん(事故・トラブルの原因分析エンジニア/アナリスト)
○テーマ:私(畑孝也さん)の憲法改正草案
○会費:500円
●主催:リンカーンクラブ
http://lincolnclub.net/
●申込先:リンカーンクラブ事務局(info@lincolnclub.net)

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