■節子への挽歌5354:「畑に行かない券」のプレゼント
節子
昨年までは時々、孫のにこも畑に行っていたのですが、今年になってからは畑らしくないほどの荒れた状況で、畑には行きません。バッタがいるとかカエルがいるとか言っても、頑として拒否します。
ところが先日、にこの誕生日に欲しがっていた図鑑をあげたら、81歳の誕生日に「畑に手伝いに行く券」をあげると言っていました。
夕方、にこ親子がケーキをもってやってきました。
にこからなんだかリボンのようなものをプレゼントされました。
券が折り込まれているようです。
「はたけ券」かなと思って開いてみたら、違っていました。
「おさむさん おたんじょうびおめでとう。それより、はたけにわいきません」と書かれていました。
「畑に行きません券」でした。
にこはきっと気にしていたのでしょう。
でもよほど、畑がきらいなようです。
まあ、いささかの危険があるのは否定できませんが、さてどうやってにこに連れ出すか。
知恵を出せねばいけません。
みんなでケーキを食べた後、トランプゲームをしました。
最近のわが家の誕生日は、こんな感じです。
節子がいた頃とはだいぶ違います。
節子はなんだかわかりませんが、大きなものを持ち去ってしまったような気がします。
少なくとも私の人生は、大きく変わってしまいましたし。
孫にとっても、節子がいないのが本当に残念です。
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