カテゴリー「医療時評」の記事

2024/11/20

■身心力向上への取り組み8:前立腺がんのその後

前立腺がんに関する定期検査と治療に3カ月おきで病院に行っています。
検査は血液検査で、前立腺特異抗原であるPSAの値を確認、治療は注射と投薬です。
今回の検査ではPSA値は0.009未満で問題なしです。
この検査と注射・投薬は2年といわれていますので、来年いっぱい、受けることになっています。
しかしまあ、私の意識のなかからはもう「がん」はほとんどなく最近は「ワルゾー」のことも忘れがちです。

しかし、同じ陽子線治療を受けた人のなかには、23年経過後に問題が生じた人もいるようですので、完全に解放されたわけではありません。

胆嚢摘出の影響もほとんどなく、体調もほぼ戻ってきましたが、それとは別に最近は腰痛が出てきました。
医者にはかかっていませんが、いわゆる挫骨神経症でしょうか。
いまはロキソニンテープで対処していますが、なかなか改善しません。

とまあこんなことはあえて報告することもないのですが、肝心の身心力向上も、がんや胆嚢などの問題がなくなるとモチベーションが低下し、維持していくのは難しいです。
よく、病気の多い人ほど長生きすると言いますが、その理由がなんとなくわかります。

癌や膵炎や胆嚢障害があったときに、「緊張感」もあり、なにかをしようという意識がありましたが、そうしたことが気にならなくなるとどうしても人は怠惰になる。
一時期、はまっていた筋トレ体操や食への注意、あるいは4000歩歩行も最近ではかなりいい加減になってきました。
どうして私にはこんなにも「根性」というものがないのだろうかと情けなくなるほどです。

つづいているのは「水素風呂」です。
朝晩2回の水素風呂へのゆったり入浴は習慣化しました。
また最近始めた足三里へのお灸もつづいています。

しかしまあ一時期、一向に戻らなかった心身不調の状況からは抜け出し、元気な方向へと進んでいます。
寒い冬も、楽しめそうです。

内容のない報告でした。

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2024/11/07

■身心力向上への取り組み7:新しい取り組み

温泉湯治から始まった取り組みが「お灸」です。
柿内さんの指導で、いまは足三里へのお灸からはじめました。
いまはまだ朝起きた時の1回です。効果があるような気がしています。
続けられたら、少し場所を増やし、時間も増やそうと思っています。

不老閣から帰宅してから、朝の入浴をきちんと再開しました。
それも水素風呂です。
入浴時間は15~20分。40度です。
これも調子がいい。長いときは30分近くも浴槽に浸かっています。

もう一つ最近始めたことがあります。
リンゴ・人参ジュースの代わりに、リンゴ・柿ジュースを時々始めました。
きっかけは、最近、柿をよくもらうのですが、ニンジンが高価なので柿に変えてみようと思い、一度試してみました。これが実においしいのです。
というわけで、最近はりんごおレモンと人参と柿のにぎやかなジュースです。ただ時々、レモンはポッカレモンで、リンゴはりんごジュースで代用していますが。

というわけで、最近調子はよくなっています。
夜の睡眠だけは相変わらず小刻みに起きますが、まあこれも慣れてきましたし、回数も減ってきました。
ただ時々、寝坊するようになってきました。でももうあまり時間にはこだわらないようにしました。

問題は最近サロンがやけに多くなってしまったことです。
毎週2回が原則でしたが、多い時には週4回もある。
そのおかげで、毎週かなりの人に合いますし、新しい人に出会うこともある。
これはプラスマイナスありますが、体力的には負担増ですが、精神的にはプラスに聞いているような気がします。

いずれにしろ、調子はよくなっています。
来春の筑波山は、大丈夫でしょう。

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2024/11/05

■身心力向上への取り組み6:ラジウム温泉湯治

昨年、前立腺がんが見つかって以来、多くの人が温泉湯治を勧めてくれました。正直、温泉湯治にはどうも抵抗があり、お薦めには従わずにいたのですが、(たぶん)業を煮やした柿内さんが、自分が毎月通っている益富温泉の不老閣に自宅までの送り迎え付で招待するからと言ってきました。柿内さんはまったく裏のない善意の人ですから、なんであろうとその薦めは断れません。

というわけで、1030日から1泊2日の不老閣体験をしてきました。
実はこれが予想以上に私の心身状況を変えた気がします。

もちろん湯治だけが原因ではありません。原因はさまざまあるのでしょうが、帰宅した翌日から、かなり心身ともにすっきりしました。
不老閣への往復の車中で、柿内さんといろいろと話したこともきっと影響しているでしょう。柿内さんは、私に難しい質問をしてきたのですが、その結果、私自身が自分の生き方を顧みざるを得なかったのです。

温泉湯治の話は、別にどこかに書きましたが、同行の柿内さんは部屋でズーム会議をやることも多く、私は一人で入浴していることが多かったのです。時には2時間近い長湯もしました。
その間、私は入浴にやってくる人に、気楽に話しかけてしまいました。それで、入浴中はいつも誰かと話していました。黙浴ルールがあるとは知りませんでしたし、隣に誰かがいるとつい話しかけたくなるという困った習癖を私は持っています。

それで「湯船サロン」が何回か起きました。柿内さんによれば、そんな風景は見たことがないと言います。最初は柿内さんに叱られるかなと思ったのですが、柿内さんはむしろ「奇跡が起こった」と喜んでもくれました。そして帰宅後、不老閣の女将さんにまで電話で伝えたそうですが、女将さんも喜んでくれたという電話をもらいました。
もしかしたら柿内さんは、無意識に意識して私を一人で入浴させたのかと思いました。

柿内さんがやったもう一つのことは、入浴後の夕食前に柿内さんお気に入りの森林浴自然道の散歩です。入浴前の女将さんの事前レクチャー(個人対面で説明してくれます)によれば、お風呂上りは30分は休めということでした。にもかかわらず、柿内さんは部屋に戻った途端に、散歩に行こうという。前にも書いたように、柿内さんの誘いは断れない。

散歩は森林浴自然道の往復約2キロ、そろそろ暗くなるけど大丈夫ですかといったのですが柿内さんは大丈夫という。そして歩き出しました。この道を柿内さんは哲学の道と名付けていますが、哲学どころか冒険の道と言いたくなるほど、危険な道です。
しかも薄暗い。身体のバランスを崩してちょっと足を踏み外すと崖から転落という感じです。帰路はほぼ真っ暗になりスマホのライトをつけながらの1キロ。さすがの私もかなり緊張して歩いたので、何とか無事戻れました。
でもこれがたぶん私にはいい刺激になりました。なにがさいわいするかわからない。

そして夕食。健康に配慮した食事も不老閣の特徴だそうです。
私も柿内さんも、お酒は飲みません。とてもいい夕食でした。
部屋に戻った後、柿内さんは足三里へのお灸と簡単なストレッチ運動を指導してくれました。
部屋は女将が2部屋つづいているような大きな部屋を特別に用意してくれました。

2日目の朝の岩風呂体験も面白い体験でした。
たぶんあんなに賑やかな岩風呂はあまりなかったでしょう。
でも浴槽サロン仲間が私が行く前に擁してくれていて、いろいろと教えてくれたのです。

と、書いていくときりがありませんが、ともかくこうやって12日の温泉湯治を終えました。
長くなりました。
温泉湯治の効用と思えることは、また改めて書きます。
ともかく温泉湯治は、予想以上に私の身心を元気にしてくれました。

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2024/11/02

■身心力向上への取り組み5:良い方向に向かい出しました

目先の病気への対処とか入院生活と違って、「身心力向上への取り組み」はあまりに日常的過ぎて、報告が難しいのに気づきました。身心力はそんなに目に見えて変化しませんから、あえて書こうとすると、どうしてもマイナス情報を探してしまう。マイナス情報は書いてもあまり意味がないし、書いていて楽しくない。それでどうも報告が書けません。

前回から4週間近く経過しましたので、その間の経過も含めて最近の状況の報告です。

前回報告から実はあまり体調がありませんでした。心身共に、です。
そのため、在宅休養をとる時間が増えて、活動も少し停滞しました。
かしなかなか状況は改善しない。
なんだかぬいぐるみを着たような違和感が身体にあるとともに、精神的気力が出てこない。本を読んでも頭に入ってこない。

見かねた娘が、高麗ニンジンのサプリを買ってくれました。ジンセノサイド含有の高価なものらしいですが、ともかく飲めというので飲みだしました。高価だと言ったとたんに、私には効かないような気もしますが、まあせっかくの娘の心遣いなので素直に飲んでいます。
さらに、私は時々足腰がだるくなるのですが、娘に足腰を踏んでもらうことにしました。

こうしたことが功を奏したのか、2週間ほど前から、少しずつ調子が戻ってくるような気がしてきました。
それに合わせて、在宅時間を減らし、活動を再開しました。
そうしたら一挙にサロンが増えてしまったり、まあ今度はいささか過剰活動状況になってしまいました。
佐藤さんはいつもどちらかに振れて「中庸」ができないと最近もある友人に言われたことがありますが(確かそれで何か失敗しましたが、もう思い出せません)、そうなのかもしれません。困ったものです。

でもまあ心身ともにいい方向に向かい出しています。
毎日4000歩と筋トレ体操の効果もあったのかもしれません。
これも何とか続いています。

以上が最近の、というよりも少し前までの状況ですが、1030日と31日に、柿内さんが山梨県の増富温泉の不老閣に湯治に連れて行ってくれました。
そこでまた状況が一段と良い方向に向かい出しそうです。
これに関しては、明日また報告します。

なにやら急にまた周りがいろいろと動き出してしまい、いささか時間破産に向かい出しそうです。まあ昔に比べれば、全く状況は違いますが、活動の時間速度はたぶん比べ物にならないほどに落ちていますので、忙しさを楽しむ程度ですので、ご心配なく。

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2024/10/17

■今日から始まるテレビドラマ「ザ・トラベルナース」のお薦め

「ザ・トラベルナース」のシーズン2が今日からテレビ朝日で始まります。
https://www.tv-asahi.co.jp/the_travelnurse_2024/

 シーズン1に関しては、昨年、紹介しましたが、医療の本質を突くメッセージをたくさんもらいました。
というわけで、シーズン2はもちろん私はまだ見ていませんが、医療制度に関心のお持ちの方にはぜひお薦めしたいです。「外れ」になるかもしれませんが。
取り扱われているテーマの一つは「ナース・プラクティショナー」です。
https://www.nurse.or.jp/nursing/np_system/index.html

私は以前から、医学中心の医療から看護中心の医療へとの転換を願っています。
それを実現する第一歩が、ナース・プラクティショナーかなと思っています。

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2024/10/07

■身心力向上への取り組み4:すっきりしない状況がつづいています

2週間以上、報告が書けませんでした。

うじうじした体調不良がつづいていて、どうも何かを報告できる状況にないのです。
取り組んでいることも、いささか自信が持てず、迷いながら取り組んでいる気がします。
それに相変わらず夜がどうも眠れない。

そのせいか、いつもなんとなく頭がすっきりしない。
明るく前向きになれないのです。
ほんとに困ったものです。

それでも底が抜けて、全体には調子は上向いている気がします。
だからといって体力が戻ってきた気はしないのですが、最近の取り組みなどを報告しておきます。

以前の取り組みに加えて始めたのが、「毎日4000歩以上の歩き」と「500段の階段上下」。そして朝晩(時に深夜)の「筋力強化体操」です。
苦手の散歩も最近は苦にならなくなりました。自宅周辺もかなりいろいろと歩き、その面白さも実感できるようになりました。
以前の深呼吸式歩行も時にやっていますが、散歩を愉しむようにしています。ただ、歩行速度は少し早目で姿勢には気をつけています。
階段上下は、家の中が中心です。3回に分けてやっていますが、出かけるときにはお休みです。家のなかの階段は手すりを掴みながらなので安心です。

「筋力強化体操」は歳の割には少しハードです。
横に寝て、足を上げたり、腰を上げたり、上体起こしをしたりですが、10種類前後を各20回ずつです。終わると汗びっしょりです。
ちなみに、毎朝やっている10分のテレビ体操も1日2回にしようと思っています。今も時々2回やっていますが。
その程度で身体は若返らないと言われそうですが、徐々に運動量を増やそうと思っています。
腕立て伏せも追加しようかと思っていますが、これはもう少し慣れてからの予定です。

食生活は、体力強化のためスタミナ重視をちょっと考えましたが、私にはあまり向いていません。でも以前よりも食事をきちんと食べることにしました。おかげで最近、3キロ太りましたが、目標を65キロに設定し、少し太ることにしました。ただしお腹が出ないような太り方をしようと思います。そうしないとズボンがはけなくなるからです。
基礎体温を上げるための黒にんにくはいまも続けています。加えて、最近は小魚とナッツの組み合わさったものを食べるようにしています。
錠剤化されたサプリメントは常用はしていませんが、時々、服用しています。

かつてがん対策で取り組んでいた活動はいまはあんまりやっていませんが、朝の水素風呂入浴と人参リンゴジュースは続いています。
調味料類は一応、がんの時にいろんな人からいただいたアドバイスを守っています。

夜中に頻繁に起きる頻尿と目ざめですが、これは改善されつつあります。と言っても昨夜も5回ほど目が覚めましたが、最近はあまり苦にならなくなりました。寝不足状況は相変わらず続いていますが、在宅時は昼寝できるようになりました。

状況が悪化していることが一つあります。
腰痛です。さほどひどくはないのですが、一時、ロキソニンテープで治った気がしましたが、どうもじわじわと悪化しています。筋力運動で治ると思っていたのですがあまり改善されません。

まだお勧めできるような体力改善の方策は見つかっていませんが、最近の状況報告です。

 

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2024/09/22

■身体力向上への取り組み3:誰を信ずるか

攻めに転ずることにしました。
と言っても、まあ大した攻めではありませんが。

まず食生活をこの1週間、エネルギー重視にしました。
いつもは野菜ベースの粗食ですが、今週はちょっと体力がつきそうな食事にしようと思います。苦手の肉も、高価で手が出にくい鰻にも挑戦です。昨日は娘がいつもの野菜スープを肉団子スープにしてくれましたが、頑張って食べました。焼き鳥まで食べてしまいました。

要はいつもあんまり食べないものを食べようと思います。しかし、それで果たした体力がつくのかどうか。
しかし、そもそも何を食べたら体力がつくのか考えつかない。普段の食生活が貧しいからでしょうか。何しろ普段は野菜と果物があれば満足ですから。

歩くのに加えて、階段の上り下りをしようと思います。これもまあ家の階段ですが、1500段目標です。散歩距離も延ばして目標歩数は5000歩。
足腰運動は30分を毎日3回。これはすでに昨日から行っています。毎朝10分のテレビ体操も録画にとって12回。

フェイスブックには書きましたが、昨日から早速散歩時間は倍増しました。
そのおかげで昨日は思ってもいなかったハプニングがありましたが、散歩時間が長くなるといろんなことが起こるかもしれません。
これもはたぶん精神面での元気づけにつながるでしょう。

もっとも「攻め」がいいとは必ずしも言えません。
FBの投稿へのコメントで、佐藤祐子さんがご自分の体験から、「身体が発信しているサインには充分お気を付けなさってくださいませ」と書いてくださいましたが、私も「身体からのサイン」は一番大事にしています。
黒田さんも、「攻めについてはくれぐれもご無理なさらずに冷や水?になりませんように」とアドバイスをくれました。

 だから「攻め」と言いながらも、身体からのメッセージにはいつも以上に気遣いながらの攻め戦略なのです。
実際にすでにいくつかのサインは受けています。
足腰運動は逆に腰が痛くなったりしているので、慎重に取り組んでいます。
夜眠れない時には、無理に寝ようとはせずに起きてパソコンや読書をするようにしています。

私の場合、「身体の私」と「心の私」と「意識の私」と、その3人を客観的に見ている「4人目の私」が認識できていますが、この一週間は「身体の私」が主役です。
まあ、ほかの2人がおとなしく従うかどうかは保証できませんが。
でもまあ、身体が壊れたら元も子もないので、みんな身体は大事にするでしょう。

さらに問題は今日の天気です。
雨風で荒れていて散歩に出かけられる雰囲気ではなありません。
これは自然からの警告でしょうか。

最近、時々、「5人目の自分」を感ずることがあるのですが。
でも午後には晴れるでしょう。

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2024/09/19

■身心力向上への取り組み2:マインドのリセットはそう簡単ではありません

「身心力向上」に勇んで取り組もうと思ってから10日以上経ってしまいました。
お恥ずかしながら、まだいささか“うじうじ”しています。
まあ一言で言えば、気が戻ってこないだけでなく、どうも体力が安定しない。

毎日30005000歩歩き、時には裸足で草原も歩き、毎日30分前後、足腰強化の体操もしていますが、身体は一向に元気になってこない。それにちょっと無理をするとドサッと疲れが襲ってきて、翌日はダウンしてしまう。要するに踏ん張りがきかない。
近所の人と20分立ち話をしているだけで腰が痛くて座りたくなってしまう。
こんなことで、来春ほんとうに筑波山に登れるだろうか。
やはり年齢には勝てないのではないかなどと、つい弱気になってしまうのです。
常識を克服していくのはやはり容易ではありません。

一番こたえるのは、夜の睡眠がきちんとできなくなってしまった。ともかく頻繁に目が覚めるため、睡眠不足がつづいている。これも「歳のせい」にして諦めかけている。
それに運動をしていて気づいたのですが、身体の骨格がいろいろと曲がりだしている。身体の老化に抗うのは本当に可能なのか、つい迷ってしまう。

まあそんなわけで、100歳宣言をしたのにいささか足踏みしている有様です。
しかしうじうじしていても始まらない。
ともかくもう少し続けます、
どうも前向きのことをかけずにすみません。
でも明日から、とりあえずまた活動を再開します。

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2024/09/08

〔身心力向上への取り組み1〕マイナスの思い込みマインドセットからの自己解放

この2年、私は病気をいくつか体験しました。
4回入院し、21日間放射線治療で通院しました。
病名は「急性膵炎(2回)」「前立腺がん」「胆嚢胆石摘出」ですが、並行して脳神経外科にも定期的に通っています。血圧も医師からは高すぎると言われています。

先週、術後の検査結果に異状がなく、当面は病院から解放されました。
そうした経緯は、これまでFBやブログで報告してきましたが、その読者からその後の動きも聴きたいというメールがあったので、書き続けることにしました。

ただし視点は「病気対策」ではなく「身心力向上」です。
回復指向の「養生」でもありません。前向きのマインドセットを心がけることにしたのです。極端にいえば、「年をとればこそ記憶力も体力も向上する」「病気を経験することで身心は向上する」というマインドセットです。

この2年間の病気体験ではいろんなことを学ばせてもらいました。
しかし胆嚢を摘出した医師から最後に言われた言葉で気づかされました。
歳をとると記憶力も体力も落ちてくるのは仕方がないという思い込みに呪縛されていることに。
内臓の一部をとれば体力が落ちるのは当然。だから休養にこそ努めなければいけない。体力維持のために歩いたり適度な体操をしたりしなければいけない。
そう思っていましたが、どうも根本的な誤りがある。

ピカソは「できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である」といったそうです。私もそれに似た感覚を持っています。だからできるだけマイナスの発想はしないようにしています。
そのおかげで、私はすべての人が性善に見えますので誰とでも楽しく付き合えます。
「だめだと思ったらそこですべては終わり」という私の言葉を聞いた人も少なくないでしょう。「非常識」な私の言動に呆れた人もいるでしょう。
まあ実際には、そういう生き方のゆえに、失敗も多ければ禍に巻き込まれることも多い。
でもそうは言っても、いまは多くの人に支えられて楽しく生きていられます。

とはいえ、実はこの17年間、あまり意欲的に生きてはいませんでした。
むしろいつ現世を離れてもいいという意識が心身を覆っていました。
私よりも若い人の死に出合うことの恐怖から「長生きへの不安」もかなりありました。

でもある医師と話していて、最近、考えが変わりました。
長生きへの挑戦も面白いかもしれない、そう思い出したのです。

それで100歳まで生きることにしました。
でも「不様」には行きたくない。そこで思いついたのが「身心力向上」です。

とりあえずの目標は、数年前に試みて不様な結果に終わった筑波山登山です。
来春、挑戦しようと思います。
もし一緒に行ってくれる人がいたらご連絡ください。
前回のようにご迷惑をかけないように、この半年、体力増強に務めますので。

さて次回からは私の「身心力向上」への取り組みを書いていこうと思います。

 

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2024/09/05

■胆嚢摘出手術入院記録15:無事解放されました

胆嚢摘出手術入院記録の最終です。

昨日、術後の検査に病院に行きました。
結果は、入院中の胆嚢生体検査も含めて問題なし。
これで一応、病院から完全開放です。

信頼している主治医の加藤医師からは、もう何の制約もなく以前と同じく、自由に生きてよいと保証されました。
このシンプルな潔さが実にいい。

ちなみに、用済みとはいえ内臓の一部である胆嚢を摘出したのだから、身心の再構成のためにしばらくは休養したらどうかといわれている、それに実際に最近は疲れが抜けないと報告しました。
加藤医師の回答は、これまた実に明確です。

胆嚢はもう機能していなかったのだから、再構成などしていないので休養は不要。
疲れやすいと体調不良は、そういうことを誰かに洗脳された結果のマインドセット(加藤さんはこういう言葉は使いませんでしたが)の結果。

あまりに明確な断定なので、私も納得してしまいました。
それでも、ということは私が高齢のために体力が低下しているということですか、と質問しましたが、加藤氏は冷酷にも即座に「そうです」と断定。
思わず「冷たいですね」といったら、「冷たいとかそういう話ではなく、これが事実」とこれまた揺るがない。

というわけで、最近の私の横になる努力や牡蠣すっぽんの服用はどうも無駄な努力のようです。
さすがにちょっと異論をはさみたい気もしましたが、信頼する加藤医師の言葉なので、ここは素直に受け止めることにしました。
たしかに、マイナスのマインドセットに呪縛されることなく、前向きのマインドセットに切り替えた方がいい。
さすが私が信頼する加藤医師。
というわけで、「あばたもえくぼ」で、まあ一度信頼してしまうと簡単に信じられるわけです。それこそが健康と平和の秘訣です。

なんだかおかしな話になってしまいましたが、というわけでお騒がせした「胆嚢摘出手術物語」は何事もなく退屈のまま完結です。

全く問題なしとはいささか物足りないですね、といったら、問題がないのは何よりでしょうといわれました。でもこれで加藤先生に会えないのは少し寂しいと重ねたら、また、私と会っていいことはないと相変わらず付け入る隙がない。
医師と友だちになるのは難しい。
友だちが医師になることしか、医師の友だちはできないのかもしれません。

ちなみに、病院からは解放されましたが、実は今、休養とともに、セルフリハビリに努めています。
これに関しては、このシリーズではなく、また別途報告させてもらいます。

 

まあいずれにしろ、私はほどほどの元気を維持しながら、歳相応の体力低下をなんとか乗り越えていますので、ご心配なく。

 

退屈な記事を15回もお読みいただき感謝します。

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